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BDについてもっと知りたい!コミュの「スマーフ物語」 (Les Schtroumpfs)

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こんにちは。新参者ですが bricoleur と申します。
私のニックネームの由来でもあるこの作品ですが、現在この作品は日本語には一部しか翻訳されておりません。
具体的には、現在フランス語版で 24 巻刊行されている中、日本語版では 1 - 12 巻を 15 巻構成にして(ただし若干省略有り)翻訳・出版されているのみです。
そこで、残りの 13 - 24 巻及び未翻訳のエピソードについて、翻訳と原作の異動に関して簡単にレビューしていきたいと思います。ファンの皆様、どうぞよろしくお願いします。

※ 無論、翻訳済みの巻に関しても情報交換しましょう!

コメント(13)

わぁ、楽しみです
子供の頃よく読みました
シュトゥルンフ
わたしはシュトルンフェットが好きなのですが、最初に登場した巻では最後にどこかに行ってしまったはずなのに、他の間で戻ってきて、やや幻滅した覚えがあります
好きな巻は初期のものでSchtroumpfissimeです

よろしくお願いします
まず、日本語版既刊のうちの省略部分について簡単にまとめます。

・"Histoires de Schtroumpfs"(「スマーフコント集」)

これは 1 ページ読み切りの短い話を集めたものですが、日本語版ではいくつかのエピソードが省略され、また配列も変更されています。
省略されたエピソードは、チェスや "Galette des Rois" などヨーロッパのローカルネタに関するもの、あるいはフランス語の言葉遊びに依拠したものが多いようです。

・"Schtroumpf Bricoleur"(「発明家スマーフ」)

これは "Le Bébé Schtroumpf"(「ベビースマーフ」)の巻に収められた短いエピソードです。ドリルを発明した発明家スマーフが調子に乗って色々なものに穴を空けて回っていると、いたずらが過ぎて却って顰蹙を買ってしまうというものです。
興味深い点は、虫の居所の悪い発明家スマーフがスマーフェットを怒鳴りつけてしまうシーンがあることです。とかくこの巻では全てのスマーフがスマーフェットにメロメロになってしまうという単純な構図からの脱却が試みられているようで、なかなか興味深いと言えます。
このエピソードが省略された理由についてはよくわかりませんが、基本的に真面目な努力家という描写をされていた発明家スマーフが顰蹙を買うという構図など、意外な箇所が多く見られるのは事実なので、もしかするとそのあたりの事情かもしれません。
書き込んでいる間に Kigalisoupe さんの返信を頂いておりました。こちらこそどうぞよろしくお願いします。
私も "Le Schtroumphissime"(「キングスマーフ」)が一番好きです。その他では "Schtroumpf Vert et Vert Schtroumpf"(「スマーフ語戦争」)でしょうか。これら両エピソードには社会風刺めいたエスプリ(?)も効いており、子供心になかなか興味をそそられたものでした。

ところで、せっかくですので質問があります。
"Schtroumpf Vert et Vert Schtroumpf" の題名の意味がよくわからないのですが、これはどういう意味なのでしょうか?
この題名は、途中でパパスマーフ (Le Grand Schtroumpf) が
"Tire-schtroumpf ou schtroumpf-bouchon, c'est schtroumpf vert et vert schtroumpf!"
というようなことを言っていることに由来すると思われまして、日本語版では
「セン抜きだのスマーフ抜きだの、まったくくだらん!」
というように訳されていたと思うのですが、これは何かのイディオムなのでしょうか?
どうしても手元の辞書からそれらしい表現を見つけることができなかったもので。
さて、連続書き込みで恐縮ですが、未邦訳版について簡単にコメントを。
原作 13-15 巻までは、1-12 巻と同様、Peyo と Y.Delporte がシナリオを書いていまして、だいたい 1-12 巻と同じような雰囲気になっているのですが、どことなく一話完結型の傾向が見られます。これについては後に各作品に言及する際に触れたいのですが、連載が終了して「不定期刊行」や「読み切り特別編」といった形で発表された作品と考えると何となくしっくり行くような気がします。

また、16 巻以降はシナリオ・作画共に Peyo 以外の名義になっております。そして、内容の傾向にも大きな変更がみられ、また長篇化の傾向も目立ちます。
これはもしかすると、日本の漫画界で手塚プロや藤子プロが作者の死後も創作を継続しているのと同様の事情なのかもしれません。
ただし、余りにも作風が異なるので、世界観の大きな変更にショックを受ける可能性もあるかと思います。

それでは、総論はこのくらいにして、今後は折に触れて各作品の簡単な紹介をしていきたいと思います。時間のあるときに限りますので長くかかるかと存じますが、どうぞよろしくお願いします。
bricoleurさん

Schtroumpf Vert et Vert Schtroumpf は残念ながら読んでいません
だけど、これは語順を変えただけでまったく意味が同じことだから争うのはおかしいということを言っているのでしょうが、この"vert"を使った表現なんかあったような気もするんです
ここは、Freddoさんあたりにうかがったほうが説明つくと思います
Kigalisoupe さん、お返事ありがとうございます。
この話、単語の前半と後半のどちらを "schtroumpf" に入れ替えるかで揉めるというものだったので、てっきり "vert-vert" なる俗語表現でもあるのかと思ったのですが、そうでもないのですね。

さて、それでは未翻訳分の紹介です。今日は第 13 巻。

・Les P'tits Schtroumpfs(ちびスマーフ)

スマーフェット (La Schtroumpfette) が「女友達がいない」ということを愚痴っているある日、パパスマーフ (Le Grand Schtroumpf) は、3 人のスマーフに「時のつかさ」(Le Père Temps) の家にお使いを言いつけます。ところがそこにあった不思議な時計の力で、3 人は若返ってしまいます。
若返ったスマーフ達は村に戻ると、思春期の子供のように生意気な行動を取り始めます。説教を始めるスマーフを屁理屈でやりこめ、斬新なロックミュージックを流行らせ、さらにはガーガメル (Gargamel) の家に忍び込んで、スマーフェットを作り上げた魔法の術を盗み出し、もう一人の女の子スマーフ、サセット (Sassette) を誕生させてしまいます……。

興味深いのは、スマーフ達の年齢設定です。年齢については、パパスマーフが 543 歳(邦訳版ではなぜか 800 歳になっています)となっている以外何の言及もないのですが、精神的成熟の面では、他の作品では概ね 10 〜 15 歳前後に設定されているように思えます。ところがこの作品では、若返ったスマーフを 12 〜 15 歳前後に、他のスマーフを 16 〜 18 歳前後に暗黙に「格上げ」しているように思えます。

ところで、題名で "petit" を "p'tit" と書いていますが、これはどういうことなのでしょう?こう書くと、英語で "going to" を "gonna" と書くような砕けた意味合いになるのでしょうか?
いずれにせよ、既刊ではパパスマーフ (Le Grand Schtroumpf) に対して普通のスマーフを "petit Schtroumpf" と呼んでいたので、そのあたり区別する必要があったのでしょうけれど。

・Le Schtroumpf Robot(ロボットスマーフ)

掃除その他の雑用を嫌がった発明家スマーフは、掃除や料理をしてくれるロボットスマーフ (Le Schtroumpf Robot) を造ります。ところがこれがガーガメルに捕まってしまい、悪知恵を働かせたガーガメルは偽ロボットを造り、村に送り込みました……。

途中、パパスマーフが "Aux Armes, Schtroumpfoyens!" という歌の一節を口ずさむ箇所がありますが、これは勿論フランス国歌のもじりでしょう。フランス国歌のパロディーはシリーズを通して時々現れるのですが、ベルギーのマンガなのに不思議といえば不思議です。大抵のベルギーの子供はフランス国歌がわかるのでしょうか?言語が同じで国が違うという状況がよくわからない者としては興味深いことではあります。
○P'tit について
ちょっと文法が絡む話になってしまいますが
フランス語では、eを殆ど発音しない場合があります(無音のe)
とても不安定な音で殆ど発音するのは子音の部分だけ、くらいな感じです。Petitのeなどはその典型です。
で、それを表わすためにP'titというふうにアポストロフを使うことがあります。
ただ、英語と違ってこれはあくまで話し言葉の表記として使われるので、地の文の場合につかうことはできません。そこが英語のIs not → Isn'tと違うところです。
この巻も読んでいないのでわからないのですが、bricoleurさんがおっしゃるとおり、ほかのSchtroumpfと区別するため、というのは大いにありえますよね

○フランス国歌
調べてないので確かではないのですが、ベルギーの独立って確か1830年だったように思います。フランス革命の後ですね。ということはラ・マルセイエーズの時代はベルギーはまだ一部フランスだったということなので、知っていてもおかしくはないと思いますよ
あと、国としてのアイデンティティーと文学や文化の問題と言うのは政治的な部分がいろいろあって、複雑だしデリケートなので、ここでの言及は控えておきます(笑)
皆様初めまして。

私もSchtroumpf大好きです! 日本ではスマーフなんですね。以前アニメを少し見ましたが、BDのほうはきちんと読んだことがないので、読みたくなってきました。

読んでいないのに口を挟むのもどうかと思いますが、、、

☆Schtroumpf Vert et Vert Schtroumpf
人間社会のフランス語では、"chou vert et vert chou"(chouはキャベツ)という表現があります。仏和辞典に載っていなかったので、ベルギーの方言かもしれません。皆さんのおっしゃるように、言い方が違うだけで本質は同じ、と言うことです。この巻は、ベルギーの南北対立がベースになっているみたいですね。

☆フランス国歌について
ベルギー人(特にフランス語圏の人)はフランスの歴史や文化に馴染みが深いです。下手すると、ラ・ブラバンソンヌ(ベルギー国歌)よりラ・マルセイエーズのほうが歌える、という人のほうが多いかもしれません。また、ベルギー人であってもフランス語で活動するアーティストは自然とフランス市場に目を向けますので、意識的にせよ無意識にせよ「フランス標準」に従いがちです。日本だと、地方の出身者が標準語で話をする、というのと大差ないと思います。

ところで、うちの夫曰くSchtroumpf(普通の)の年はみんな100歳だそうです。
chou vert et vert chou
見つけました↓
http://www.meublepeint.com/verts.htm

やはりベルギーの言い方だったんですね
多忙で書き込みに間が空いてしまいました。ごめんなさい。
Kigalisoupe 様、ねーじゅ様、大変遅くなり申し訳ありませんが、どうもありがとうございます。なるほど、方言とは気付きませんでした。
実は BD といったものから「アイデンティティーと文学や文化の問題」なんかも垣間見えてくると面白いと思っていたのですが、ちょっと微妙な話題でしょうか?
あ、それと"P'tit" の件でもう一つ伺いたいのですが、無音の "e" を発音するのとしないのとでは何かニュアンスが変わってくるのでしょうか。歌や詩の朗読などではかならず発音されるように思いますが。

さて、第 14 巻の紹介を。この巻には短編が 5 話収録されています。

・L'Aéroschtroumpf(スマーフ飛行機)

「空飛ぶスマーフ」(Schtroumpf Volant) はまだ夢を捨てきれず、発明家 (Schtroumpf Bricoleur) に飛行機を作ってもらいます。そしてスマーフェット (Schtroumpfette) と空の散歩としゃれ込みますが、そこにガーガメル (Gargamel) が……。
発明家と「空飛ぶスマーフ」は同一だと思っていたのですが、その二十年来の勘違いを打ち砕かれました。

・La Gourmandise chez les Schtroumpfs(スマーフ村の食い意地)←うまい訳が思いつきませんでした

ガーガメルがケーキを作り、それに魔法の薬を振りかけて森に置いておきます。はたして、それを見つけたスマーフは秀才 (Schtroumpf à Lunette) の制止も聞かずに口に入れてしまいますが……。

・Le Schtroumpfeur Masque (スマーフ仮面)

スマーフ村に謎の怪人、いや怪スマーフが現れます。仮面を被ったスマーフで、いきなり顔にケーキを投げつけて立ち去るのです。犯人捜しが始まりますが……。
ちなみに、ケーキを焼いているスマーフ (Schtroumpf Pâtissier) と食べているスマーフ (Schtroumpf Gourmand) は日本語版では「くいしんぼう」として区別されていませんが、この話では同時に登場しており、別人格であることがはっきりわかります。

・Puppy et Les Schtrompfs(子犬とスマーフ)

新しいキャラクター、オムニビュス (Homnibus) が登場します。何の断りもなく現れた新人格ですが、恐らく善玉の魔法使いと思われます。この名前は omnibus と Homo- の合成語でしょうか。
スマーフ村に子犬が迷い込み、たちまちみんなの人気者になります。そして例によってガーガメルが襲ってきます。
ベビースマーフ (Bébé Schtroumpf) が片言ながら言葉を話せるようになっていることに注目です。

・うそつきスマーフのジョーダン (Les Farces du Schtroumpf Farceur)

うそつきスマーフ (Schtroumpf Farceur) の例のプレゼントバクダンについにみんなの堪忍袋の緒がきれます。仕方なく新手のジョーダンを考えますが、相変わらず顰蹙はやみません。失意のうそつきスマーフは森をうろつきますが、そこをガーガメルに捕まってしまいます。

ところで、以前から気になっていたのですが、スマーフたちはガーガメルにも必ず vouvoyer しています。こういう tu/vous の使い分けは、大人向けの教科書を見ていても決して見えてこないものなので、学習者としてはなかなか興味深いものがあります。
だいぶ反応が遅くなってしまいましたが… bricoleur さん、ご紹介ありがとうございます! いや、これ、面白そうですね! ぜひ読んでみたくなりました。日仏にあればいいんですが、たしか揃いでは置いてなくて、端本があるだけだったような… 買ってしまうか… さて、母音の「e」の省略ですが、これは口語表現を多用する他のBDでもよく見受けられるます。ご存知かもしれませんが、窪川英水『映画にみるフランス口語表現辞典』(大修館書店)という本があって、この本の冒頭100ページくらいが口語文法を扱ってるんですが、その第1章が「口語の発音と表記」で(p.3-11)、口語の発音がいかに表記されるかを学ぶ上で役に立ちます。母音だけじゃなく子音の省略とかいろいろあんのね…と驚かされました。
こちらこそ遅くなり申し訳ありません。「映画にみるフランス口語表現辞典」、今度探してみます。ご紹介ありがとうございます!
実はこの間ヨーロッパに旅行に出かけたりでバタバタしておりました。途中、ロンドンからケルンに移動する日がありまして、そのときロンドンを早朝に出発してブリュッセルに半日滞在して BD センター (Centre belge de la bande dessinée) に寄ってみようかとも思ったのですが、あいにくロンドン早朝発の電車の切符が取れずに訪問は叶いませんでした。残念です。

このトピックの本論についてはまた落ち着いてから少しずつ追加していきます。気長にお待ちいただければ幸いです。
さて、第 15 巻の紹介です。この巻にも短編が 5 話収録されています。第 14 巻とこの巻は発行元が 13 巻までと異なるので、何らかの事情があるのかもしれません。

・L'Étrange Révail du Schtroumpf Paresseux(眠りスマーフ)

「なまけもの」(Schtroumpf Paresseux) が仕事をさぼって居眠りばかりしていることに業を煮やしたスマーフ達は一芝居打つことに。なまけものが寝ている間に年寄りの変装をし、「お前は二百年間も眠っていたのだよ」と言う。最初は真に受けて驚愕したなまけものですが、すぐに仕掛けを見破り、逆に他のスマーフをかついでやろうとするのですが、それが元で少し危ないことにも。

・Le Petit Train des Schtroumpfs(スマーフ鉄道)

森からの資材の運び出しに苦労しているスマーフたち。そこで発明家スマーフ (Schtroumpf Bricoleur) が蒸気機関車を発明し、森の中まで鉄道を敷きます。ところがその鉄道がガーガメルに見つかってしまいます……。

・Le Schtroumpf et Son Dragon(スマーフと竜)

これは「スマーフコント集」(Histoires des Schtroumpfs) の巻に収録されていた 1 ページの超短編(日本語版未収録)から拡張したものです。
スマーフ村 (le Pay des Schtroumpfs) では子犬(14 巻参照:10 番の書き込みもどうぞ)を皮切りに、友としてペットを飼うことが流行します。ところが、「ひとみしり」 (Schtroumpf Timide; 日本語版未登場) には友とすべき動物がなく、森の中に探しに出かけることに。すると、洞窟の中で迷子の竜 "Grumpf" (日本語版未登場、ただし名前は Schtroumpf に引っかけていると思うので「ギューフ」とでもすべきでしょうか?) に出会い、これをペットにすることに。火を吐く巨大な生き物の扱いにスマーフ達は困り果て、「ひとみしり」は仕方なく森の中に Grumpf を返しに行きます。すると Grumpf の両親の竜がそこにはいたのでした。
ほどなくして大雨が降り出し、スマーフ村のダム(La Schtroumpfette の巻参照)は決壊の危機に曝されます。すると、Grumpf の一家がやってきて危機を救ってくれたのでした。

・Les Schtroumpfs Pompiers(スマーフ消防隊)

スマーフ村でボヤがあり、これに懲りたスマーフ達は消防隊を結成します。彼らは威勢は良いのですが、やり過ぎな点があって少し困りものの存在。
ある日、ガーガメルはとんでもないことを思いつきます。スマーフ村に隣接する森に放火して、スマーフ村を焼き払おうというのです。ここが見せ場とばかりスマーフ消防隊が出動するのですが……。

・Une Taupe chez Les Schtroumpfs(スマーフとモグラ)

スマーフ村にモグラが暴れ込みます。このモグラは目が悪く、色々騒動を引き起こした挙句にガーガメルの家に暴れ込むのでした……。

以上がこの巻の内容です。
この巻までが、日本語版未翻訳の作品のなかで従来の「スマーフ」らしい作品と言えるでしょう。
以降は恐らく Peyo の死去に伴い、別作者がシナリオ・作画を担当することで続刊が発売されているようです。しかしその作風は余りにも異なり、正直なところ私は途中から読むのが辛くなってきてしまいました。それについてはまた次回以降ということで……。

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