ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

BDについてもっと知りたい!コミュの『Les Yeux du Chat(猫の目)』

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 Jodorowsky(ホドロフスキー)原作、Moebius(メビウス)作画『Les Yeux du Chat(猫の目)』(Les Humanoïdes Associés[レ・ユマノイド・アソシエ]社、1991年刊)読了しました。僕が読んだのは日仏のメディアテークで借りたメビウスの序文付き新版ですが、オリジナルは同じユマノから1978年に出ているようです。『Arzach(アルザック)』のちょっとあとに出たということですね。読むというよりは見るという感じの作品で、その点、『アルザック』に似ていますが、『アルザック』が無声ながらコマ割を施した漫画であるのに対して、『猫の目』はコマ割なしの1枚絵の連続で勝負しています。ただ一応ストーリーはあるので漫画と見なして差し支えないのかな… 画像を載せますけど、見開きがワンセットになっていて、左側のページに読者に背を向け窓外を見やる人物の後姿(禿頭、ゆったりとした衣装、黄色い背景が相まって、どこかイエロー・キッドを思わせます)、右側に物語の展開を語る絵が配置されています。最初の内は左と右の関係がよく見えないんですが、徐々にわかるようになり、最後には2つの絵の関係が明確になります。なんつーか、もうアートですね… かっこよすぎ! 見開きワンセットという点では、『le bandard fou(頭のおかしなおっ勃ち男)』(http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=6221347&comm_id=424387)にも似ています。物語はこんな感じ。

 どことも知れぬ廃墟めいた巨大な石造りの都市。繁栄の様子は伺えるが、路上には人っ子1人おらず、不気味な静けさが漂っている。高い建物から窓外を見やり、何かを待っている様子の男が1人。不意に雲間から日差しが差し込み、そこへ1匹の猫が姿を現わす…

 これだけじゃ何がなんだか… という感じですが、あまりに短い話で、別にフランス語が読めなくてもほとんど問題ないのではと思われる作品なので、詳しい内容紹介はしないことにします。実際、テクストはいったい何文字なんだ…?という程度なんですよね。日本語にするにしてもあまりに訳す部分が少ないので、次のBD研究会の時に翻訳して持っていくことにします。請うご期待(というほどのものでもないんですが…)。講談社は『アンカル』を訳す前にこちらを訳すべきだったんじゃないでしょうか? こっちの方が売れそうな気がします。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

BDについてもっと知りたい! 更新情報

BDについてもっと知りたい!のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング