『ムッシュー・ジャン』も含めて D & B の作品は、一般的に言ってリアリズム志向のBDの中では、かなり異色な気がします。登場人物が妄想したり、分身らしきものが出てきて登場人物に助言を与えたり(詳しく紹介はしませんが、アンリエットがやせた自分を夢想する話の中に、逆に太ったアンリエットも出てきて、彼女を誘惑するシーンがあり、何やら超自我 vs 無意識といった様相を呈しているのが笑えます)… こういう表現は日本のマンガにはかなりたくさん出てくるのにBDの中ではなかなかお目にかかれません。今まで読んできた中では『Litteul Kévin(リトル・ケヴィン)』(http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=8223474&comm_id=424387)には妄想シーンがありました。ギャグ漫画やユーモアものには同様なものがあるのかもしれません。今後開拓の余地ありです。