三浦浩子コミュの作品紹介１７　『ともしび』（2000）宙出版

『ともしび』（2000）宙出版
原題『The Prefect Match』
原作：Ginna Gray（ジーナ・グレイ）

13歳のローラは転校してきたばかりのアリソンと大の仲良し。
ローラには、テレビ局プロデューサーの母マギー
アリソンには、元ＮＦＬの名クォーターバックだった父クリントン

アリソン「ローラのママって最高よ」
ローラ「アリソンのパパもステキよ」
アリソンの発案で、
「お互いのパパとママを結婚させるのよ。
　二人とも独身でパパは36歳、ローラのママは33歳でぴったりじゃない！」
マギーとクリントンを引き合わせる計画を企てるアリソンとローラ

週末にローラの家で一緒に泊まるためマギーの迎えを待つ、
アリソンとローラ。
途中、アリソンの忘れ物を取りに自宅に寄ると
バニーちゃんを招き入れて濡れ場寸前のクリントンと鉢合わせ
慌てながら平然と応対するクリントンに
「くれぐれも、ご注意なさって。うさぎは多産系だっていいますからね。」
きついジョークを飛ばすマギー
彼女の別れた夫もフットボール選手で、クリントンを見て思い出し
思わずきつい態度を取ってしまったのだった。

しかし、クリントンは
からかったり、笑ったり、知的でユーモアのあるマギーに一目惚れ。
翌日、娘がアレルギー薬を忘れていったと言ってマギーを訪ねる。
マギーをからかい、抱きついたり、ふざけたりする。

月曜日、
担当する番組のスポンサーとランチミーティングに出席するマギー
スポンサーはスポーツ用品を扱っている企業で、
新しく迎えた共同経営者が番組スポンサーを降りたがっているという。
その共同経営者とはクリントンだった。
クリントンは番組スポンサーとなるメリットがないと主張する。
マギーは代替案を提示し契約打ち切りまで一ヶ月の猶予を得る。

マギーに好意を寄せるライバルには
・人気急上昇の若手映画スター
・テレビ番組キャスター
娘たちの協力を得ながら、なんとかマギーに接近するクリントン
クリントンに惹かれながら、元夫と似ていることに躊躇するすマギー

娘たちが旅行に行ったためクリントンの看病をすることになったマギー
急接近するが、決定的な別れを迎える二人

マギーの代替案は功を奏して視聴率を獲得してゆくなか
マギーとクリントンの行くへは？

そんなとき、アリソンとローラが大胆な行動に出ることに・・・

　フットボール選手ということで、三浦先生の作品にしては
　ヒーローが「がっちり」タイプです。
　ヒロインのマギーはウィットに富み
　ヒーローのクリントンも子供っぽいジョークが好き
　二人の娘、ローラとアリソンは明朗活発
　全体的に表情や豊かなので、かなり読み応えのある作品でした。

　三浦先生にとって宙出版での「初」ハーレクイン作品でしょうか。
　人物描写がとても丁寧です。
　気合いが感じられますね。

　うーん、邦題『ともしび』の意味がわからない・・・

コメント(2)

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[2] mixiユーザー 09月05日 23:43

ヒロインのマギーがいいですね。
娘のローラ曰く「ママの、ユーモアのセンスってちょっと歪んでるわよ」というように
ウィットが効いて、切れ味もよくて、絶妙なタイミングです。
面白いときには笑い、うれしいとき・悲しいときには泣く。
キャリアウーマンだけれど、スタッフにボスにスポンサーとの関係も良好。
子供たちからも周囲からも好感をもたれて。
すごく気持ちの良いキャラクターです。
そんなマギーに果敢に挑むクリントンもステキ