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南紀の旅コミュの大峰山寺

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 奈良県吉野郡天川村大峯山上

 大峰山脈北部の主峰である標高1719mの山上ケ岳の山頂に所在する山岳寺院。山上ケ岳は、古来金峯山、金の御嶽とも呼ばれ信仰を集めてきた山であり、平安時代前期から、清和・宇多上皇や藤原道長・師通など皇族・貴族が参詣したことで知られる。平安時代初期には、山頂に堂宇が営まれていたと考えられており、鎌倉時代の本堂には、金剛蔵王権現が祀られていたと伝えられ、山下蔵王堂(現金峯山寺蔵王堂)に対して山上蔵王堂と通称された。
 山上蔵王堂では修験道の重要な儀礼が数多く行われ、大峯修験の根本道場となった。山上蔵王堂は、専門修験者の他、民間の講員が多数山上ケ岳に参拝するようになると、山上本堂または大峰山寺といわれるようになる。現在の大峰山寺本堂は、天文3(1534)年に焼失したものを、元禄年間(1688〜1704)に再建したものであり、桁行正面8間・背面7間・梁間8間・寄棟造の大きな建物であり、重要文化財に指定されている。
 昭和58(1983)〜61(1986)年の本堂解体修理に伴って発掘調査が実施され、平安時代初期には既に本堂の建物があり、その後幾度かの火災に遭っていることが確認された。また、調査の結果2体の黄金仏をはじめ山岳信仰に係る多くの遺物が出土した。
 なお、江戸期から明治・大正期にかけて多数の遺物が発見された金峯山経塚は、山頂にある蔵王権現が湧現したと伝えられる湧出岩と呼ばれる巨岩塊に続く北斜面一帯と考えられている。出土した経箱・経筒・紙本経・銅板経・神仏像などの遺物は、いずれも国宝や重要文化財に指定されており、特に寛弘4(1007)年在銘の藤原道長が納めた経筒は著名である。
 山上ケ岳山頂は、高さ100mに及ぶ急な崖になっており、山頂の巨岩などを巧みに取り入れ、大峯修験を代表する表と裏の行場が設けられ、境内には大峰山寺護持院の宿坊も建てられている。
  現在も女人禁制を護持する日本唯一の地である。

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