ウエストは大男だ。昔から腹に巨大なベルトを巻いていたが、背も高く頑丈。彼の個性は際立っており、他との違いは直ぐに認識できる。他のグループがより実験的な方向に向かっていく中、ウエストは彼のギターリフをロックンロールの基盤に深く植え付けた。シンプルなI, IV, V コード進行にレズリーの野獣のヴォーカルが絡むクラシックチューン「ミシシッピクイーン」を今聞いてみてほしい。ど真ん中に定位された稀代のレズリー・ウエスト(のギターソロとヴォーカル)が曲に純粋なパワーをもたらしている。
ワーナーブラザーズがフィルム【(注)40周年記念DVDに収録されたBeside The Seaのフィルム】を見付け、彼等は今編集中で、素晴らしい内容だって言ってる。この夏、私たちはヒッピーフェスト2007に参加し、ベッセルウッズ【(注)ウッドストックの会場であったところの地名】にできた新しい野外音楽堂で打ち上げたけど、そこは正にオリジナル会場の真横だった。(オリジナル会場の場所にある)モニュメントを見に行き、自分たちの全ての名前も確認した。何とも言えないイイ感じだったと共に、フェリックスが横に居なかったことが残念だった、、、。
Leslie West: 「ミシシッピクイーン」が実際にいたわけじゃないんだ。コーキー・レイングがナンタケット(島)のバンドでマウンテンのずっと前にドラムを叩いていた。ある日コーキーが演奏していたクラブで電源が落ちちゃって、照明も何もかもが失われ、で、彼が出来ることはドラムを叩くことのみ。で、彼が一人の女の娘が踊っているのを見た時に、思わす"Mississippi Queen, you know what I mean?"って歌いだしたってわけ。
で、我々はスタジオに向かい、彼等は私のために"Won't Get Fooled Again," "Baby Don't You Do It" "Behind Blue Eyes”を演奏し始めた。その後録音を始め、"Behind Blue Eyes"ではジャック・ダグラスが録音エンジニアだったと思う。その後、彼はイギリスに戻り、グリン・ジョーンズと共にアルバム全体をやり直したんだ。私はそのセッションを聴くのが大好き、つまり、私はフーと一緒に演奏出来たことを大変誇りに思っているということ。