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灰羽連盟コミュの【作品の見解】教えて下さい。

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初めまして。

私はこの作品アニメでしか知らないんですが、灰羽達がどういう経緯でグリの町にやって来て、何所へ巣立って行くのかっていう公式設定とかあるんでしょうか?

もし公式設定がなければ、皆さんはどのように考えてますか?教えて下さい。

コメント(87)

罪憑きとは、罪の意識にとらわれてしまい抜け出すことができなくなった灰羽の事じゃないかな。だから罪の輪の謎掛けとは密接に関係してそうですね。
作者が夢落ち・臨死・天国など、
どうとでもとれるようにしたのは、
灰羽の心理をより巧みに表現するための
単なる演出だと思ってるんだけど、
それじゃあ面白くないよね?

個人的に夢落ちか、せいぜい臨死体験くらいに思ってたけど、
結構死後の世界って見解の人は結構多いんだ...
生まれてくる前の夢≒前世の最期のときの記憶
ってのも判らなくはないけどね。

現実の続きに夢をみて、夢からさめて現実に戻れるでしょ?
灰羽がいる世界は実は夢の中で、生まれる前に見る夢は
現実世界の深層心理のコンプレックス。
そのコンプレックスを解消できた時『巣立ち』を迎えて、
晴れて現実世界に帰れると思ってた。

夢の途中で目覚めちゃうことあるでしょ?
それがちゃんと『巣立ち』出来ない不幸な灰羽だと思うんだけど・・・

例えばクウの『巣立ち』は
「周りと自分を比べて、焦らなくなった」からじゃないかな・・・
はじめラッカも夢の内容を断片的にしか覚えてなかった、
きっと他の灰羽達も完全には覚えていないのだと思う。
そして覚えていない部分が灰羽にとって最も大切で、
それを思い出しやすくするため、夢に名前をつける。
クウが「みんなから雫を分けてもらった」って言ったのは、
夢の核心の部分、つまり自身のコンプレックスに関係してると思った。

もし絶対に許せないような強い罪悪感を持ってると、
羽が黒く染まり『罪付き』になってしまう。
『罪付き』に罰を与えるのは自分自身。
だからそれを許せるのも自分だけ。
自分をちょっとでも許したから羽が白くなったように見えませんか?
『罪を知る』って自分を許すことじゃないのかな。

でもなかなか自分自身を許すなんてこと出来ない、
そんなとき「もういいんじゃない?」って
背中を押してくれる人がいると、すごい心が軽くなる。
ラッカの場合は鳥で、レキの場合はラッカ。
ラッカははじめから鳥がいたから良かったけど、
レキは強い孤独感でそばに誰も居なかったから大変。
それに気付いたラッカが、レキの鳥になると決意。

レキのコンプレックスは「孤独感」で、
人知れず誕生したのは、「人を拒絶する感情」があったから。
クラモリはレキに求められていたが、「孤独感」を完全に解消できなかった。
そばに居ないと不安になるのは「孤独感」から開放されていない証拠。
クラモリが居なくなった後、よい灰羽を目指し続け人に認められ、
ラッカの繭を見つけ、そして誕生・成長を見守ったことで、
「人を拒絶する感情」が少しづつ解消し、
廃工場の灰羽達と仲直りも出来て、
新たに灰羽の世界で作った罪悪感を解消。
最後ラッカに背中を押されることで、
完全に「孤独感」から開放され、
同時に自分をちゃんと許せたので「罪付き」も消えた。
そしてめでたく『巣立ち』を迎えられたんだと思う。

長々と駄文申し訳ないですが、
こんなとこでどうでしょう?
すみません、さらにダラダラと追加です。

灰羽は生まれた後、痛みと出血を伴って羽がはえます。
人間含めてほとんどの哺乳類は胎生で、出産のときに母親が痛みに耐えますが、
繭から生まれる灰羽は、自分自身で誕生の痛みに耐えなければいけない。
この説明はちょっと宗教的?
また、生々しい描写によって灰羽は『生きている存在』だと暗示している?
それなら灰羽のいる世界は、夢でも天国でもないですね・・・
『隔離された世界』以上の認識を視聴者に与えないための配慮でしょうか?

長文本当に申し訳ないですが、
最後に、知り合いに言われた名言で締めときます。
「謎は謎のままにしておくのがいい」
初めてカキコします。
この疑問はかなり論議されていますねぇ…


レキに関しては作中の台詞に
「何かを運ぶ鉄の轍だ。私はここで、自分を捨てたんだ」
「壁が意味するものは、死だ。ここは死によって隔てられているんだ」
と言うものがありましたので、おそらく自殺を意味するものではないかと思っています。

それと、最終話の
「いつか、また会えるよね」
の中に、単にラッカの希望としての意味ではなく、生まれ変わりを暗示させる意味がこめられているような気がしてなりません。


公式には確かに設定は謎のままになっていますが、
安部氏本人があえて明言を避けた、と言う内容のコメントをどこかで見た記憶があります。
脚本集にも設定に関する細かいコメントがついていますし、細かい考えはしていない、と言うのは無いのではないでしょうか。
このコミュを見てから原作や脚本を散々読み返しましたが…
何度読んでも考えさせられる部分があり、設定が明確にされていない事で逆に世界観が広がっている気がします。

続編のオファーがあったけれどすぐに書く気になれなかったとありましたが、もし続編が作られる事になれば、さらに細かい設定も描かれるかもしれませんね。
双子繭の灰羽…気になりますw
私は死後、生まれ変わるまでの間にいる世界だと捉えています。グリの町の人間は病気や寿命により死んだ人々、ハイバネは不幸な死を遂げた人々、そして罪付きは自殺をしてしまった人々、そして話師等の寺院の人たちは罪付きのまま旅立ちの時期を迎えてしまった者だと思っています。そしてグリの町で生まれ変わる準備をするのだと思います。ハイバネには羽根がある、罪付き等ハイバネの心情は何かしら羽根に現れる、それにより周りの人はハイバネに手を差し出してあげれる、そう思っています。そして生まれ変わる準備のできた者は旅立てるのだと…
差し出してもらった手を握れなかった者は羽根を無くしグリの町に留まるのだと…

そして話師は安倍さん自身ではないのかと

私はそう思っています

長文失礼しました
初めてカキコミさせて頂きます。
他にこのような質問をされている方が見つからなかったのですが、もし重複していたらすみません。

年少組の灰羽たちが元は水子だったという見解には納得です。
でもそうだとしたら、彼らの名前(なりたい職業)はいつ決まるのかな?と疑問に思っています。
生まれることが出来なかった子供だとしたら、お花屋さんや大工さんなどの職業はまだ知るはずもないし。
(物の名前は灰羽として生まれた直後でも覚えているラッカたちだったら分かると思うのですが)

年少組は灰羽として生まれてから、しばらく名前がないんでしょうかね…?
グリの街で生活をして、いろいろな職業に触れてから名前が決まる(自分で好きな職業を選ぶ)のでしょうか。

灰羽連盟は全部見終わっても疑問だらけで、ここのコミュの皆様の見解を見てようやくスッキリしました。
最近、上記の事を疑問に思うようになりまして、この場を借りて皆様の意見を聞ければ嬉しいです。
私は子供達も不慮の事故等で死んでしまった方だと思ってます(この頃多いですから)

子供達の名前の決め方は一見なりたい職業など好物など言ってますが、子供の記憶ってのは曖昧なので結構夢で見たものとしっかりと関連があるのではないかと思ってます

今ふと思ったのですが、生まれることのできなかった人々はトーガなのではないでしょうか?
この作品は明確な答えがないので其々が思ったような見解をすれば
いいとは思いますが・・・

この世界の人たちが“輪廻の輪”の中にあると仮定するならば、例え
前世が水子であろうと更にその前のにも別の人生があったはず。
その時の記憶がなんとなく残っていると言う考え方も出来ると思い
ます。
灰羽の「罪憑き」の自分なりの見解なのですが、罪憑きとは最初自分は自殺者を指すと思っていました。しかし何十回か見てるうちに少し考えが変わった面もあります。
自分が思うに「罪憑き」とは「この世界で自分一人だと思う事」だと考えました。
そこにたどり着くのに一つの疑問が生じたからです。
それはレキは生まれてすぐに罪憑きだったのにも関わらずラッカは最初から罪憑きではなかった点です。
少し割愛して話してしまいますが、レキは最初から(前世)でも死ぬ間際まで結局は自分一人だと思いながら死んだと推測しています、それゆえに灰羽に生まれ変わった最初から罪憑きになったんだと。では何故ラッカがならなかったのかという疑問に関してはラッカには鳥がいてラッカの潜在意識には誰かに守られていると感じてた部分があったからではないでしょうか?
実際ラッカが罪憑きになるのはクウがいなくなった直後で、その時にラッカは悲しみのふちでクウを失った悲しみに囚われて、他の灰羽達は受け入れているのを納得できず、孤立化してるように思えたのです。
この様な推測でこの答えに至ったのですが、みなさんの意見を聞きたいです!
>>62
URLありがとうございます!大変興味深かったです!
すいませんあせあせ(飛び散る汗)割愛し過ぎてしまいましたあせあせ(飛び散る汗)灰羽が夢を正確に思い出せというご意見は・・・ここからは推測なんですがf^_^;きっと思い出すのを潜在的に拒絶しているのではないかと思っています。だから正確に思い出せないのではないでしょうか。また傷つくのが怖いからだと。最終話でレキも思い出し、受け入れ切れずラッカに当たりましたし。
また最初の自分の勝手な意見を貫くと灰羽連盟は視聴者に「あなたは一人ではない」と伝えたいのではないかと感じたのです。罪の輪も最後にラッカが見つけたのは「二人ならそれが可能」という答えを見つけたのでそう思っています。
レキも最終話で自分は結局一人だとラッカに辛く当たり言いましたが、レキは気付かないだけで氷湖や緑やオールドホームの人達に愛されていたし。「みな人は一人ではない」と言いたかったのではないかと勝手に解釈してみましたm(_ _)m

記念すべき灰羽DVD視聴100回目で勝手な事を言ってみましたあせあせ(飛び散る汗)
まとまってなくて、すいません( ̄ェ ̄;)まだまだ謎を自己解釈してくつもりっす。
色々な考察大変興味深いです。
彼氏と随分と話し合って、サイトなども巡回しましたが
わたしの仮説はこうです。
希望的見解も沢山あるので、矛盾だとか既出もあると思いますが・・・。

まず灰羽になるということに関しては
不慮の事故等で亡くなった未成年なのではないかと思っています。
それにしては人数が少なすぎるというのは
グリの街の様な壁に囲まれた世界が他にもあるからなのではないかと想像します。
また、全ての灰羽が自殺者or水子と考えるのも
カナなどの性格からちょっと考えにくい気がして・・・。

罪つきはやはり自殺なのではないかと思います。
上記リンクのアイデンティティの話も大変興味深いのですが
やはり自殺とは切っても切り離せない気がしてならないんです。
ラッカが罪つきになったのはクウの喪失後ですが
夢を思い出せないというのは始めからですし
羽が黒くなった=罪つきのはじまり
ではなく、罪つきが精神的にダメージを受けると
羽が黒くなるという症状が出るのではないかと想像しています。

なので死因に関する考察は
ラッカ 飛び降り自殺
レキ  飛び込み自殺
ヒカリ 交通事故(時代が違えば原爆かもしれない・・・)
カナ  溺死
クウ  飛行機事故
ネム  医療ミス(麻酔事故)
ヒョコ 凍死・溺死
クラモリ樹海で遭難
ミドリ 山で遭難
です。

巣立ちに関しては色々考えます。
?話師はじめ取り囲んでいる門番など灰羽連盟が
巣立てなかった罪つきの灰羽なのかという考察
(羽を隠している・光輪が無い・レキを心配している)
?話師の羽は灰羽を模しているだけなのではという考察
?罪つきが巣立てないと烏になるのではという考察
(人でも灰羽でもなくなる・黒い羽=カラス)

また、グリの街に住む普通の人たちは何者なのかも謎ですね。
むしろ彼らが天使的な、異世界の住人の様にも思えますし
クウが巣立った後すぐにこどもが生まれたことや
「命は何処から来るのだろう」という発言から
壁の中で輪廻転生が完結しているという可能性も否めません。
でも個人的には、壁の外=現実世界で生まれ変わっている気がします。

罪つきが救われるのは孤独感を払拭できたから
ラッカのカラスはレキかもしれない
という考察は個人的にとてもすきです。

長文失礼しました
あっ
私も最近になって
井戸の烏は礫では?
と考えるようになりました

いいですね〜♪
再会


でも、ブックレットを見る限りでは続編などは無いと思いますよ

でも灰羽を書くにあたって、安倍先生が凄く影響を受けたと仰る小説があるので、其れを読めば何か得られるものがあるかもしれませんね♪


俺も死後の世界。という風に考えています^^

クウは転生の準備が出来たから巣立ちが来た。と考えています^^
まだ2回ぐらいしか見ていないのでなんとも言えませんが(^^;;;
あまり深く考察した事は無かったけど、
自分もグリの町は転生の為の場所なのかなぁ・・・と思います。

ただ、だとしたら普通の人達と交流は何を意味するのかが解りませんが。
言葉通り「舌かまないように」かと思ってます。

ラッカが痛みを堪えるために歯をくいしばったり絶叫したりするもんで、何かの拍子に自分で自分の舌をかんじゃわないように、くいしばる歯の間に親指一本かませたのでしょう。

硬すぎたり軟らかすぎたりすると砕けてラッカの歯や口内を傷つけたり、誤って飲み込んだりする事故にもつながりかねないので、親指を噛ませるのが最善と判断したのではないでしょうか?

レキの判断なのか、灰羽に伝わる対処法なのかは判りませんが、レキはこんな事態に対して慣れてるんだなって印象を受けるシーンですよね。
>ハネノネさん

ちなみに原作に相当する「オールドホームの灰羽たち」では
スプーン2本の柄に布を巻きつけたものを噛ませてます

「これ噛んで!舌切っちゃうから!」
と言ってますので痛みで歯を食いしばるときに舌を噛まないように
ということでしょうね
> 44 柿右衛門さん
つい先日、灰羽連盟の第13話まで見たのですが、柿右衛門さんの考察を読んでいて、ようやく物語の全容がわかったような気がします。

> 最終話までを見終わってから改めて第一話を見直してみると、
> あのカラスはラッカを救い上げようとしているのではなくてすがりついているように思えてならないんです。
> なんとか自分のことをラッカに印象付けようと必死になっているような。

第1話冒頭の「烏(カラス)」は「レキ」ですね。

第13話を見終わった後、不思議でした。
ラッカが主人公であれば、ラッカの巣立ちが最終話になっている方がすっきりするのに、最終話は「レキの世界」、そして、レキの巣立ち。
ラッカの「罪憑き」は第9話で解決しているのに…巣立ちの話は語られない。

物語を通した緻密な心理描写からして、そんな中途半端な構成になっているとは思えませんでしたが、
一番最初のシーンが、「レキが他人を頼り、救いを求めたはじまり」だったということであれば…。
なるほど、第13話「終章」につながる「はじまり」であることが分かります。

第9話時点では、ラッカがレキによって一方的に救われて、レキは取り残されてしまう。
それが、第13話を迎えてようやく、ラッカも鳥になり「お互いを救い合う」という物語として完結する。

柿右衛門さん、素晴らしいです!
物語の全容が見えて震えました。
そして、この構成で物語を作った製作スタッフの皆さん、すごすぎる!
==考察補足==

第1話の冒頭のカラス=レキは、
第8〜9話でも、井戸の底のカラス=レキとして描かれていると思います。

第8話でラッカが井戸の中に落ちる夢を見ていますが、
第1話のグリの街に置き換わる構図で井戸が描かれています。

カラスが前の世界でラッカを思っていた存在であれば、井戸の底(グリの街の中)に骸があるのは妙です。
グリの街の中には、前の世界でラッカを思っていた存在のカケラすら描かれていません。

(第9話)
ラッカ「ここじゃない、どこか別の場所で」
ラッカ「私、消えてしまいたいと思って」
ラッカ「そしたら、空の上にいる夢を見て」
ラッカ「鳥の姿になって、私を呼び戻そうとしてくれた」
話師「そんな風に考えることではない。」
話師「お前の羽と後輪は、この世界で償うべきことがない証だ」
→(その鳥は前の世界とは無関係だ)

「結論ありき」のこじつけっぽい気もしますが(笑)、話師の言葉はこう捉えていいように思います。


そして、第9話の話師との会話
ラッカ「井戸の底で鳥が死んでいるのを見つけたんです」
ラッカ「私、この街に来てからずっと、鳥が私のこと呼んでいたような気が」
ラッカ「あの鳥は、私のせいで死んでしまったような気がして」
(中略)
話師「鳥の骸を見た時、お前は恐れを感じたか?」
ラッカ「いいえ…」
話師「ならば、その骸は、お前が知るべきことを知った証」
(中略)
ラッカ「あの鳥は、私の知っている誰かなんです」
ラッカ「私のこと心配してくれてた、それなのに私…」
話師「思い出せない誰かのことを、なぜそれほど悲しむ?」
ラッカ「わからない…でも、私、誰かを傷つけてしまった!」

【置き換えてみると】
井戸(高い壁に囲まれたグリの街)の底で、烏(レキ)が死んでいる
ずっと、烏(レキ)が私(ラッカ)のこと呼んでいた
あの鳥が、私のせいで死んでしまった

第8〜9話時点の状況を夢で見たのか、やがて訪れる第13話のような事態を夢見たのか、ちょっと考察不足ですが…。

ラッカがレキに必要とされていることに気づかず、
自分に居場所はないと思い込み、ラッカが消えてしまいたいと思ったこと、
そして、ラッカに必要とされなくなることで、最後の希望が消えて死んでしまうレキ

カラスの骸がレキの象徴として描かれているのは間違いないと思います。



■「冒頭のカラス=レキ」考察の矛盾?

冒頭のシーンの後に、レキがラッカの繭を発見するシーンになるので、時系列的にはレキが見つけた後に、冒頭のシーンが来るべきです。
演出上の逆転とも捉えられますけど、時系列どおりにシーンが進んでいるなら、「冒頭のカラス=レキ」は単なる深読みなのかも?と思ったり、思わなかったり…。
連投でスミマセン。

第8話と第9話は印象深くて何度も見返しているのですが、
第8話と第13話を対比してみると…。

■対比
第8話:ラッカ、井戸の底に落ちて足を怪我する→うずくまる
第13話:ラッカ、レキの部屋で心に傷を負う→うずくまる

第8話:ラッカ、鳥(レキ)の骸を井戸(グリの街)の底に埋める
    「ごめんね、こんなことぐらいしかできなくて」
第13話:ラッカ、レキを部屋から救い出す
    「私は、レキの鳥になる!」

第8話;ラッカ、鳥(レキ)の骸を置きざりにして井戸(グリの街)から出る(※)
第13話:ラッカ、レキを救いグリの街から巣立つのを見送る

※トーガに引っ張られて井戸(グリの街)を出るのではなく、背中の上に乗って自らの力で出る描写も物語の根底にある「自らの意思」の意味が含まれてるんでしょうね。


第8話では、ラッカが夢の本当の意味を理解していない状態(話師との会話でも、「よくわからない」と言っている)で、
第13話までに深層心理(イド)の意味を理解して、行動が変わったということになるのかもしれません。

ラッカが第8話のままの状態だとレキの心に気づかず、烏の骸のように、レキはグリの街から巣立つことはなく、ひっそりと死を迎えいたという暗示なのでしょうか…。

ここまで緻密に物語を構成しているのだとしたら、ほんとすごいですね。
ムッハー
今さっきyoutubeで全話見終わり、このトピックもはじめから読み終わりました

トーガは天使とも違うけど
仲介人って気がします
巣立てなかった灰羽ではないんじゃないかな?

色々想像が出来て楽しいですね!
最終話は何とも言えない感情で号泣しました(;_;)
眠ってたトピなのに掘り起こしてすいません。
ふと、トーガという名は咎から来ているのかと思いました。
キリスト教で、「罪と咎」というセットで呼ぶことが多いので。。。
ただ、作中でのトーガの役割との関連までは考察できませんでした、、頭悪くてすいませんorz
どうも、このトピは初めてです。あまりに長く書きすぎてしまったので二つに分けます。

『灰羽連盟』は全く捉え所のない世界観と難解な解釈にいつも悩まされる作品です。というのも、この作品は作品の意義や目的のほとんどを語っていないからです。それは中身のない作品だというのではなく、作中の全てが隠喩でできあがっているのです。隠喩は表現の奥行きを表現するには向いていますが、その目的を包み隠してしまうため、それを見出したり、解釈したりすることを困難にさせます。しかし、隠語の一つひとつが多くの意義や目的を語っているため、視聴者としてはそれらをつぶさに観察し、考えるしかないのです。
 本作の主役である灰羽は灰色の翼をもちながら翼は飛ぶことに役立たず、しかし、人間のような生活を送ることを禁じられている存在です。そして、灰羽は壁に囲まれたグリの街から出ることを許されず、巣立ちの日が訪れるまで、灰羽たちの共同生活を強いられるのです。灰羽は突然に繭の状態から生まれ、何歳の身体で生まれることも、いつ生まれることも解りません。灰羽として生まれる前に自分がどんな存在であったのか、何の目的でそこに生まれたのかまったく解らず、灰羽はグリの街で暮らすのです。
 灰羽が羽をもっているというのは天使でも人間でもない曖昧な存在であることを示しています。その証拠に、羽は天使がもつような白い羽でも悪魔のもつ黒い羽でもなく、まったく曖昧な灰色の羽なのです。これは灰羽が天使と人間、というよりも動物の両方をもち、善と悪の両方をもつ存在であることを表しています。これはまさに我々の人間世界における人間存在そのものといえます。もし、人間としてこの世界に生まれる前に別の何かしらの存在であったとしたならば、人間としてこの世界に生まれた瞬間から、我々は自分が何者であったかをまったく覚えていないのです。そして、人間の目的を知らないまま、人間としてこの世界を生きることを強いられるのです。つまり、灰羽は人間の曖昧な存在の象徴といえます。灰羽たちを護る壁は人間の限界であり、人間は人間能力の限界という壁に囲まれた世界しか知ることができず、その外はまったく知られない世界なのです。

↓続きます。
 次に、作中でよく登場するのが鳥です。鳥はシリーズの後半でラッカの導き手となるのですが、鳥は前半と後半で示している事柄が異なっているように思われます。というのも、前半の鳥は壁の外と内を行き来できる存在として描かれており、灰羽とは全く異なる存在でありながら、灰羽と共に生きているのです。鳥は灰羽とは異なる認識や実践の形式によって生きており、灰羽と合することができません。これは人間の認識や実践の能力は他の同植物たちのそれとは異なっていることを示しており、人間が見ている世界が世界の全てであるように考えるのは間違っているということを表しているように思われます。つまり、人間のいう環境とは人間の考えたいように考えた環境であって、他の動植物たちの考える環境とは異なっているのです。それを、世界が一つしかないと思いこんで人間の杓子定規によって他の動植物たちの環境を語ったり、まるで動植物たちの代弁をしたりすることは、人間に許されていません。人間は自身の認識と実践の形式をもっている限り、生涯を賭しても他の存在のそれにたどり着くことはできません。
これが前半の鳥の解釈といえます。そして、後半での鳥はラッカの贖罪を導く存在として描かれています。つまり、『灰羽連盟』は前半と後半で目的としているものが異なっているのです。前半は人間存在への問いであり、後半は人間の罪についての問いです。
ラッカが罪を自覚するのはクウに巣立ちの日が訪れたときです。ラッカは灰羽として生まれたことで、同じ灰羽たちから多くの愛を与えられます。なので、ラッカ自身も灰羽の仲間たちを愛していたのです。しかし、クウを失ったことで、ラッカは愛する対象を失いました。つまり、愛とは愛する対象を愛することで、自身が愛をもっていることを感じていたのです。しかし、愛する対象を失ってしまうと、自分は愛することができなくなってしまうために、自分が愛をもっているのかを不安に思ってしまいます。そのとき、愛をもたない自分に罪を感じるのです。愛とは誰か、何かを愛することによって自身にもつことができるのであり、愛をもつことができなかった者が罪深き存在として罰しようとします。ラッカはこれを自分自身に感じてしまい、罪憑きとなりました。クウの喪失が傷跡となり、ラッカは愛を知らないまま自分が何の存在であるかを見失います。愛を知らない者はいつまでも愛する対象を探し求めますが、失われた対象は戻ってきません。愛を行動として理解しているために、罪を知った者はいつまでも悩み苦しむのです。
鳥はまさにラッカに愛の意味を教えます。愛は「する」のではなく「もつ」のであると。すなわち、愛は何かしらの行動によって得られるのではなく、存在の本質として備わっているものであると述べているのです。我々が体験できるのは行動によって示された愛のみであり、それは愛されることです。しかし、この愛されることを自身も愛することと理解してしまえば、愛する対象がない限り自分は一切、愛を示すことはできないし、自身に愛があることを知られなくなります。そうではなく、誰かから自分が愛されることを存在本質として愛をもっていることと理解したならば、自分の愛は普遍となります。罪憑きはまさに前者のように愛を理解している者であり、そうでない普通の灰羽は後者の理解をしているといえます。その証拠に、レキはクラモリによって愛されましたが、その後はラッカを愛することでしか自分の救いを見出しませんでした。

↓続きます。
そして、これの愛の解釈を裏付けるように罪の輪の謎かけが登場します。「罪を知るものに罪はない。」これは「私は嘘つきである。」と同じ自己言及のパラドクスです。すなわち、答えはいつまで経っても出ません。自分で罪のありかを考えている限り、自分でその救いを考えている限り、答えはまったく出ないのです。この罪の輪にはまり、自分で自分を許すことができなくなった者は、その罪に取り憑かれ、思い悩み、罪に疲れるのです。ここでラッカが出した答えは、自分で自分は決して許せないが、誰かから許されることはできる、ということです。罪の輪にはまった者は、自力で答えを出すのではなく、他の誰かから、その苦悩をしなくてよいといわれること、誰かから自分が自覚している罪を許されることで罪の輪から抜けだすことができるのです。前述した愛の話のように、罪を償うとは自分の行動によってなされるのではなく、自分以外の誰かから許されることによって、その罪は許されるのです。
つまり、『灰羽連盟』で強調しているのは、存在を自分のみに限定するのではなく、自分以外の誰かの存在によって初めて自分の存在を自覚できる、ということです。ラッカは鳥の導きによってそのことを知り、罪憑きから解放されたのです。しかし、レキはいまだ罪の輪にはまったままです。そこで、ラッカは愛をもった自分がレキに愛を教えるために行動します。ラッカは思弁だけでなく、実践においても愛をもったのです。レキの罪は自分自身です。自分にあるのは許されたいという欲望のみで、自分に愛があることなど微塵も感じず、そんな自身を許すことができなかったのです。そして、レキは誰にも許されようとせず、ただ自分の行動によって救われようとしていました。レキはラッカに愛されることによって自身の愛を知ったのです。
では、普通の灰羽とはどのような存在なのでしょうか。それは同じ灰羽として罪憑きを許す存在であり、罪憑きに愛を自覚させる存在といえます。誰かに愛を気づかせたときに、普通の灰羽は巣立ちの日を迎えるのかもしれません。
このように『灰羽連盟』は解釈できます。そして、『新約聖書』に「汝、隣人を愛せ。」という言葉がありますが、一般にこれは、隣人を自分と同じように愛することで争いがなくなると解釈されていますが、イエスがあえて「隣人」を強調したのは、「隣人を愛せというのは、神ではなく隣人を求めることで汝の罪は許され、汝に神が現れるだろう」ということなのではないでしょうか。隣人を求めず、ただ許してくれる存在である神のみを求めている内は全く許されず、神も現れません。しかし、自分の隣にいる同じ人間を求めることで、自分の罪は許され、愛をもった存在になることができます。それは神が現れて自分が許されたことと同じではないか、ということです。『灰羽連盟』はまさに人間存在そのもにに挑んだ作品といえます。

と新年一発目の視聴で感じました。皆様はこの解釈にどうお思いですか? 長文失礼しました。

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