クッサイのがお好き（メロスピ）コミュのOpera Magna / Del Amor Y Otros Demonios

【曲名】
１ Del Amor Y Otros Demonios
２ Por Un Corazón De Piedra
３ La Herida
４ Después De Ti
５ Oscuro Amanecer

【評価】

（７点）

【対象者】
国内盤クサメタラー

【レビュー】
スペインの激臭シンフォニック・メロディック・パワーメタルバンドのＥＰ３部作のうちの１作目。
なんか７人編成になってますね。
今回はフルアルバムではなく，ＥＰ仕様のようです。
シンフォメタルバンドが曲数少な目でミニアルバムをリリースするときは，だいたい１曲が異常に長いかまたは全部曲がつながっているかのどちらかで，あまりいいイメージはありません。
また，このようにパート１的な感じだとさらに微妙になることがほとんどです。
そこへきて「Sonata Arctica」のようにバンドロゴまで変わっていると，ついにやらかしたかと思っていましたが，そこはさすが「Opera Magna」。
今までの方向性とほとんど変化はなく，１曲１曲がコンパクトであり，それでいてしっかりツーバスを踏んでいます。
さらに今作は音質が向上しており，今までのこもった感じがあまりなく，クリアなサウンドへと進化しております。
さて，先ほど路線について「ほとんど変化はなく」と記載した点についてですが，前作までと何が違うのかというと，シンフォニック度に重点を置きだしたというところでしょうか。
楽曲全般においてシンフォニックアレンジやクワイアを施し，持ち前のスパニッシュクサメロとクラシカルな旋律を絡めるようになっています。
ラプソ路線に拍車がかかってきて，より洗練された感じがします。
特にクサメタラーお待ちかねの疾走曲である５曲目の質の高さは相当なものです。
これでさらに成長したらもう本家ラプソはその存在価値がなくなりますね。
ちなみに，この５曲の構成ですが，１曲目：インスト，２曲目：３連バスドラ，３曲目：アップテンポのツーバスチューン，４曲目：ツーバスをあまり使用しないメタルチューン，５曲目：疾走曲となっており，全ての曲において安定のクウォリティです。
ただ，１つ危惧することというか，洗練されてきた結果なのでしょうが，前作までにあった，イモっぽさからくるひたむきなクサさがすこし無くなった気がします。
いつまでも５曲目のような曲を作り続けてくれるバンドでいてくれることを切に願うばかりですね。
いずれにしてもパート２，パート３が楽しみです。

【Best Tune】
５曲目『Oscuro Amanecer』

素晴らしいの一言に尽きる疾走曲。曲展開は前作の『Un Sueño En Un Sueño』と同じですが，全編に哀愁のスパニッシュメタルの魅力が詰まっています。最後に転調するところも笑いのセンスありですね。こういう疾走曲は「Opera Magna」でしか聴けませんね。

≪参考：ありませんでした。≫