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ロマン派コミュのイギリス・ロマン派講座のご案内

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 主にイギリス・ロマン派の詩作品の解釈と鑑賞を行なうことで、英詩の魅力を知ってもらおうという催しが、今年も下記の要領で開催されます。
 専門家向けのものではなくて、これから詩を読もうという学生や一般の愛好家向けの内容となっていますので、お気軽にご参加下さい。
 ただ、残念ながら有料です(^^;



日時:5月27日、6月3日、10日(各土曜日)午後2時から5時まで

会場:早稲田大学(西早稲田キャンパス)16 号館[教育学部]107 教室

会費:学生・一般とも── 1回券= 1,000円、3回通し券= 2,000円

I 5/27
1 2:00-3:20
司会 日本大学教授 植月恵一郎
講師 早稲田大学教授 西山 清
Keats: “La Belle Dame sans Merci”─英詩の韻律法

2 3:40-5:00
司会 日本大学教授 植月恵一郎
講師 駒澤大学教授 高野正夫
Wordsworth: “The Thorn”─マーサ・レイの悲しみと愛

II 6/3
1 2:00-3:20
司会 茨城大学助教授 小林英美
講師 東京大学助教授 アルヴィ宮本なほ子
Shelley: “The Indian Serenade”─歌っているのは誰?

2 3:40-5:00
司会 筑波大学教授 今泉容子
講師 慶應義塾大学教授 巽 孝之
Poe: “Annabel Lee”─アメリカ・ロマン派と文学史の現在

III 6/10
1 2:00-3:20
司会 早稲田大学教授 桑子利男
講師 川村学園女子大学助教授 長島一比古
Blake: “Spring”─喜びを謳歌する強弱格

2 3:40-5:00
司会 早稲田大学教授 桑子利男
講師 京都大学教授 鈴木雅之
〔講演〕ロマン主義時代の文学・科学・美術 ─ Joseph Wright of Derby と知のネットワーク

イギリス・ロマン派学会のホームページ
http://www2.kobe-u.ac.jp/~hikari/jaerhome.htm
ここの「社会活動」のところに詳しい情報があります。

コメント(14)

今回の目玉は?
やっぱり第2回の後半でしょうか。
この回はいつもロマン派学会員以外の著名な方に講師をお願いしています。
今回はアメリカ文学の専門家、巽 孝之氏で、ポーの美しい詩「アナベル・リー」が取り上げられます。

第1回の前半は、英語を読むための基礎知識が得られる入門的なものとなっています。でも西山 清氏ですから、宿命の女的なテーマのキーツの詩について、おもしろい解釈が聞けるかもしれません。

最終回の後半は、ロマン派学会会長による講演です。他が特定の詩を取り上げて、それをきちんと読むところから入るのに対し、もっと大きなテーマの話となりそうですね。
他の講師も紹介します。
第1回の高野氏は、ユーモラスなところもありますが、基本的にはとてもまじめな方です(と私は思っています)。
ワーズワスの「茨」という詩は、恋人に捨てられ、生まれた子どもも死んでしまった(らしい)ために、ショックで気が変になった(と思われる)女性の嘆きを歌ったものです。語り手がちょっとおもしろい詩です。

第2回のアルヴィ宮本氏は、大学院時代の同級生なのでよく知っていますが、いつもすばらしい発表で尊敬を集めていました。
"The Indian Serenade"は短い叙情詩ですが、この詩自体がセレナードなのか、それともこの詩の中で歌われている歌のほうがそうなのか微妙なところで、詩の解釈のおもしろさが味わえそうです。

第3回の長島氏は非常に陽気でおもしろい方です。多分講義でも楽しく話されるのでしょう。今回の副題も「喜びを謳歌する強弱格」ですから(^^)
"Spring"は、ブレイクの『無垢の歌』の中のもので、非常に短い叙情詩です。一行がわずか3音節で、強弱のリズムになっていて、韻も踏んでいますから、とても口調がいいです。この詩だけでは短か過ぎますから、他の詩と比較されるのかもしれませんね。

さてさて、お勧めは?
それはもう、どの詩人が好きか次第でしょう(^^)
本日第1回目は
男を翻弄する女と、男に翻弄される女の話
と司会者が言っておりました(^^)

キーツの「つれなき乙女」の詩において、やつれ果ててさまよう騎士の額ではユリ、頬ではバラがしおれていくという描写がありますが、このユリとバラは聖母マリアのシンボルで、それがしおれているのは、マリアに誓った純潔が破られたことを示すのだそうだ。なるほど。
そして、この宿命の女とも言うべき乙女は、愛の女神ヴィーナスに則って、ご馳走と音楽と色香で騎士をとりこにしているのだとか。なるほど、なるほど。

ワーズワスの「茨」では、結婚の約束までしていた相手に捨てられた女性が、生まれた子どもを殺したのではないかという疑惑があり、そのため彼女は魔女ではないかという解釈まであるそうで・・・うーむ。
ちなみにこの女性のマーサ・レイという名前は、ワーズワスの友人の母親の名前であり、オペラ歌手として結構有名だった彼女は恋愛関係のもつれで射殺されるというスキャンダラスな事件もあったらしく。もっともその出来事とこの詩の内容は無関係ですが。

どちらもなかなかおもしろいお話でした。

魔女の男性版は何て言うんだろう?
間男?そんなばかな。変な変換してしまった(^^;
面白そうな催しなのに仕事で聴きに行けず残念です。
最終回は行けそうなんで予習しようと思ったらBlakeの「無垢の唄」実家に置いたままだった・・・。
挿絵も良いですよね。テートギャラリーにBlakeの部屋があって観た記憶が。
ベス2さん
ああ、そうでしたね。wizard、日本語では魔法使い。その中で、特に男を指す言葉はあったかなあ。魔男とは言わないし、なんて考えてたのです。
それにしても、語源的にもずいぶんと雰囲気の違う言葉です。wizardはwise manということらしい。

マーサ・レイの話は、僕も初めて聞きましたので、はっきりとは知りませんが、何でもSandwich伯爵の愛人だったらしい。食事の時間も惜しんでカードゲームに打ち興じて、サンドイッチを考案したという伝説の人です。伯爵の奥さんは、この時病気で(?)寝たきりだったので、家庭に波風が立つようなことでもなかったらしい。それに伯爵は彼女の声の美しさに引かれ、オペラ歌手として育ててやろうと思い、彼女はその期待に応えたそうで。
しかし彼女に横恋慕(?)したJames Hackmanという、もと陸軍士官、その時は聖職者になっていた人に撃ち殺されてしまったそうです。
ちなみにワーズワスの詩の内容は、この事件とは全く無関係で、それゆえなぜこの名前を採用したのかは謎です。

ナポさん
初心者向けと言いつつ、結構みんな力が入っています。
来週来れないのは残念ですね。
ブレイクの絵は、小さなものですけどなかなかいいですよね。
テートにもありましたか。
ケンブリッジのフィッツウィリアム博物館も結構たくさん所蔵しています。
そして第2回目は
ShelleyのThe Indian Serenadeにおいて、語り手は果たして男なのか女なのか、またインド人なのかヨーロッパ人なのか。それぞれの可能性を示すキーワードをピックアップしつつ、どちらと取るかによってどのように解釈が変ってくるかを、緻密な読みで明らかにしてくれました。
で、結局どっちなの?
どう取るかは、読者の好みです(^^)

PoeのAnnabel Leeは、もちろんナボコフの『ロリータ』のモチーフとなった詩です。この小説は、この詩の解説と言ってもいいくらいで、一つの解釈を示してくれているのだとか。
『ロリータ』の主人公の男性が、昔好きだった女性の名がAnnabelで、ずっと後に出会った、彼女を髣髴とさせる少女のことを彼がそう呼んだロリータのリーはLeeであろうと考える人が多いとか、従ってロリータは外見はAnnabelでも中身は全然違っているとか、Poeの詩には二つの時間軸があるとか、それからPoeの、若くして亡くなった妻への思いを歌ったと思われる詩は、感動的で非常に人気があったけど、実はその創作は緻密な計算に基づいているところがあって、それが後の作家たちにも大きな影響を及ぼして、男から見た女性像の新しい型を生みだしたとか、いろんな話になりました。
すみません、途中集中力が切れそうになって、十分理解できていません(^^;

ところでPoeの40歳での死には謎が多いそうですが、『ダンテ・クラブ』の著者マシュー・パールが今度The Poe Shadowという小説で、そのあたりに迫っているそうです。『ダンテ・クラブ』は綿密な歴史調査に基づく推理小説で、『ダ・ヴィンチ・コード』よりもおもしろいとか。
前半のアルヴィ宮本氏の発表でも、司会者が、この詩の謎解きはきちんとした証拠に基づいていて、『ダ・ヴィンチ・コード』よりおもしろいと言っていましたが、ダ・ヴィンチはやっぱり今ホットな話題なんですね(^^)
楽しそうですね。
来週は行ってみようかな〜
しらさん
来週はブレイクですしね。
ぜひどうぞ。

ベス2さん
誕生日がまだ来てなければ39歳ですね。そちらのほうが正確かもしれません。
泥酔したのを、放っておかれたのですか、なるほど。
そこに何か意図があったのかどうかが問題になってるのでしょうね。
何か政治絡み(選挙絡み)のことに巻き込まれたという説があるそうです。
ポーのような著名人は、ほぼ毎日何をしていたかがわかっているそうですが、最後の10日ほどは全く何もわからないという話です。
さてさて最終日は、
前半はブレイクの『無垢の歌』の、喜びに満ち溢れた強弱の韻律についてのお話でした。
当時、子どもたちが読むことを勧められていたのは、弱強調で教訓的な内容の賛美歌風の詩だったそうで、そういうものしか知らなかった子どもたちが、この詩集に出会ったら、その序詩にあるように、感動して文字通り喜びの涙を流したのではないかということでした。
So I sung the same again
While he wept with joy to hear

後半は、ジョーゼフ・ライト・オブ・ダービーという画家についての講演でした。18世紀のイギリスにはさまざまなクラブがあったそうで、その一つ、ルナー協会のメンバーには、酸素を発見したプリーストリーや、陶芸のウェッジウッドや、チャールズ・ダーウィンの祖父のエラズマス・ダーウィンらがいましたが、彼らと交流のあったジョーゼフ・ライトは、最先端の科学実験の様子を描いた絵でも知られています(真空の実験の絵は「美の巨人たち」で取り上げられていましたね)。そういう絵が、伝統的な宗教画を置き換えている(displace)のではないかということで、産業革命の進行などによってもたらされる新しい世界を象徴的に描いていると見ることができるのではないか(最後のほうはちょっとあやふやです)というような、非常に盛り沢山な内容のお話でした。
行きたかったんですけど、
行けませんでした。

そうか〜、教化的な配慮は韻にもみられる、
ということですか。
演劇的な韻律にもできたのかな〜。

ブレイクは自分の詩に曲をつけたこと
はないんでしょうかね?
あったかもしれません。
どこかの教会で、ブレイクが歌うのを聞いて、音楽の才能もあると牧師が感心したとかいう話があるそうです。
実際、作曲もしていたらしいのですが、残念ながら楽譜は残っていないということでした。
その曲についての話を読んでみたいです。

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