鵺コミュの鵺の起源について

鵺リストのみなさんこんにちは。書き込みないので過去の日記から抜粋。



鵺ーヌエ

近衛天皇の仁平3年(1153)京の御所紫宸殿（ししんでん）にて源三位頼政さんが猪ノ早太くんと共にやっつけたという怪物。頭は猿、体は狸、尾は蛇、脚は虎に、それぞれ似ていたそうです。泣き声はトラツグミにｸﾘｿﾂだそうです。

空舟に入れられた鵺の死体はさいしょに大阪にが流れつきます。流したのは頼政さん。さらに流され芦屋にたどりつき各地に鵺塚が残っています。・・・てか流すなよ頼政っ。


福岡県山川町出身の隠岐次郎左衛門広有さんが醍醐天皇に頼まれて射た化鳥は、さらに不気味で、頭は人、体は蛇、曲がった嘴（くちばし）にノコギリのような歯が生えて、両足には剣のような蹴爪がありました。夜な夜な紫宸殿の上空を「イツマデ、イツマデ」と鳴きながら飛んだそうです。


鵺って構成がキメラに似てますね。左の鵺さんはかなり適当な描写ですが・・もじゃｺｳかよっ。これ単純に考えると、シルクロード通って日本来たんでしょうね。てか、頼政さんが退治したのがただのトラツグミで、それをここまで広げたお話にしてたのなら彼こそ鵺のような人ですね。

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源頼政

1105-1180(長治2-治承4)



Chimeraーキメラ

ギリシャ神話で、ライオンの頭・ヤギの胴・ヘビの尾をもち口から火を吐く怪獣。キマイラ。


ギリシア神話

紀元前９−８世紀ごろから紀元３−４世紀



とらつぐみ

スズメ目ツグミ科の鳥。体長約30センチメートル。ツグミより大形。背面は暗緑黄色、下面は黄白色で、全体に黒斑がある。夏期に本州以北の落葉樹林で繁殖、冬期は暖地へ移る。夜間ヒョーヒョーと細い声で鳴くので、昔からヌエと呼ばれて気味悪がられた。ヌエシナイ。ヌエドリ。



蘭陵王. 神幸祭・鵺おどり・鵺払い祭ー節分行事など各地に色々なお祭りや神楽が残っており、能楽の演目にもなっています。かなり人気者です。


関連ー

婆娑羅(ばさら)

鵺のように良い加減で、取り止めの無い人間をさす。


更に関連。（by da55r)

Chimera - キメラ
キマイラと呼ぶことも或る。キメラの姿形には二つの説があり、
体の前の部分がライオン、真ん中がヤギ、後ろが大蛇、または
竜という説と、ヤギ、ライオン、竜の3つの頭を持ち、ライオン
の上半身、竜の翼、ヤギの下半身を持つものに分けられる。
どちらのタイプも火を吹いてくる。
　ギリシャ神話に登場するモンスターで、リキュアの街を荒らし
ているところを、グラウコスの息子ペレロポーンが天空を駆ける
馬ペガサスの助けを借りて退治した話で知られている。
　容姿の由来は、リキュアの街の火山をもとにしたという説。
（火を噴き、ふもとには大蛇が、中腹にはヤギ、頂上付近には
ライオンが生息していたため）
他に、竜、ヤギ、ライオンの姿を飾った海賊船から考えだされた
のだろうという説がある。


Pegasus - ペガサス
この有名な翼の生えた馬はギリシャ神話に登場する。
キメラを倒す為にペレロポーンは、知恵の女神アテナから黄金の
手綱を貰い、ペガサスを手なづけることに成功した。おかげで、
ペレロポーンはキメラを苦もなく退治したという。
　普段のペガサスは、神経質なうえ狂暴と、手の付けられない性
格をしている。しかしながら、この黄金の手綱を用いれば、ペガ
サスを大人しくさせることが出来る。
　その後、ペレロポーンは神々に気に入られたと思い込み、ペガ
サスに乗って天に昇ろうとしたが、このことに怒ったゼウスがペ
ガサスの尻を虻に刺させたので、彼は放り落とされてしまったと
いう。その後ペレロポーンは、足を折り、盲目となり、ひとり寂
しく其の生涯を終えたという。

鵺を肯定するのは、日本文化で古くから信仰されてきた八万(やよろず）の神、仏教などの影響をうけた魑魅魍魎などの人間の範疇を越えた者に対する尊厳、畏敬の念、社会のゆとりであり、現代社会においてそれらが薄れてきたのは、科学的に物事を証明しようとする考えにあるのかもしれませんし、人間、社会が複雑さを増してきたためかもしれません。
「わけのわからないもの」を否定する事により、より単純に我々を取り巻くものを理解、把握しようとするのはある意味自然な流れかもしれません。が、それが寒々しい現代社会を形成する一要因でもあるのかもしれません。人間を律する存在、想像力などを失ってしまうことが社会において進歩なのだろうかと思ったりもします。