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演劇舞台■観劇した思いを語ろうコミュのたとえば野に咲く花のように−アンドロマケ−

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【会場】  新国立劇場 中劇場
【公演】  2007年10月17日(水)〜11月4日(日)
【キャスト】七瀬なつみ/田畑智子/三鴨絵里子/梅沢昌代/永島敏行/山内圭哉
      大沢 健/大石継太/池上リョヲマ/佐渡 稔
【演出】鈴木裕美

人が人を愛するが故に起きる悲劇を描いたエウリピデス版『アンドロマケ』。人が人を愛するが故に露呈するエゴイズムをさらに痛烈に描いたラシーヌ版『アンドロマック』。この二つの物語をベースに、2000年の昔から現代に至るまで変わらずに在り続ける「人間」の、そして「男女」の愛憎を、大爆笑の大悲劇として描きます。作に、『ザ・寺山』で岸田國士戯曲賞を、映画『愛を乞うひと』で日本アカデミー賞脚本賞を受賞するなど、独自の世界を圧倒的な言葉で紡ぎ出す劇作家・鄭義信を迎え、人間の細やかな心の機微を丁寧に描き、今、女性演出家としてもっとも注目を浴びる鈴木裕美が演出を手がけます。



ものがたり
1951年、盛夏。F県H港そばの寂れたダンスホール。故郷や先の戦争で亡くなった婚約者に想いを馳せながら働く朝鮮人、安満喜。そこへ、先ごろオープンして大繁盛のライバル店の支配人、安部康雄が訪ねてくる。康雄は戦前、あかねという若い婚約者を得て幸せの絶頂にいると思われたが、戦地から戻って以来、「生きる」ということに対する胸のわだかまりを拭いきれないでいた。そんな時に出会った「同じ目」をした満喜に夢中になり、毎日のように足を運ぶようになる。しかし満喜は頑として康雄を受け付けない。一方、婚約者のあかねは康雄を憎悪するようになるがそれでも恋心を断ち切れない。そんなあかねを、康雄を恩人と慕う直也が陰となり日向となり見守っていたのだが……。



コメント(3)

11/4(日) 昼公演 ★千秋楽★
新国立劇場 10列(最前列) ど真ん中

観てきました。
やっぱりこの劇場好きです。
ギリシャ悲劇に材をとった「三つの悲劇」三部作の第2弾。
この三部作では、会場の9列目までをつぶして舞台が作られ、
10列目が最前列です。
前回の『アルゴス坂の白い家−クリュタイメストラ−』では、
その奥行きを十分に見せた舞台でしたが、
今回はすぐ目の前にセットされ動かない舞台でした。
最前列が舞台と同じ高さになり、そこから傾斜していく客席は
とても観やすくていいですね。
ただ、横に広いので、サイドの方の席はちょっと観にくいかもしれません。

さて、今回もギリシャ神話をもとに、現代の物語にしてあります。
場面は朝鮮戦争時の日本です。
公演が終了しているので、内容を書いてみましょう。
場所は港町のダンスホール(といっても、売春宿)。
オカマの店主(佐渡 稔)と
3人のダンサー(売春婦?:梅沢昌代、売春婦?:七瀬なつみ、売春婦?:三鴨絵里子)。
他のダンサーは、近くにできたダンスホールに引き抜かれ、その店主(永島敏行)が
やってくる。
彼は第二次世界大戦を経験し、顔に傷を負い、仲間を見殺しにしたトラウマがある。
そんな彼は、傲慢な態度の売春婦?(七瀬なつみ)の目に、自分と同じ陰を見て、
一目惚れして結婚を迫り居座る。
売春婦?は在日朝鮮人で、祖国を捨てたという負い目がある。
彼女には戦争に行ったまま帰らない婚約者がいたため、誰とも結婚をする気がない。
売春婦?には常連客(海上自衛隊員だっけ? 大石継太)がいて、
朝鮮戦争に入るアメリカの依頼で朝鮮に派遣される。
この二人は、恋に落ちている。
売春婦?は、売春婦?の情けない弟(在日朝鮮人:大沢 健)に恋している。
この弟は日本の憲兵として朝鮮人を取り締まった経験があり、
祖国に対する負い目を感じているため、
朝鮮戦争の裏で金儲けしている日本人を憎むことで心のバランスを保っている。
売春婦?に惚れた男(永島敏行)には、婚約者(田畑智子)がいる。
やがて彼女は、自分を捨てた男を憎み、アルコール依存症に。
彼女に惚れているのは、男の舎弟(山内圭哉)。
彼はやがて、彼女に頼まれて男の命を狙うことに…。

うわぁ、長い説明ですね。
感想が書けないなぁ。



でも頑張ろう。



ひと言で言うと、どこからもギリシャ悲劇の匂いはしてきません。
スゴイ!
脚本が素晴らしいんですね。
何組もの男女の恋愛がおりなす物語を、すこしづつかぶらせてつなげて、
それぞれの物語を壊さずに、見事にみせてくれます。
そこに戦争への抗議も含まれています。
戦争へ行くことで引き裂かれる二人。
戦争での悲惨な経験が心に深く暗い影を落とし、精神を病んでしまい
ずっと苦しむ男。
その変わってしまった男に、以前の勇姿を求め続ける女。
そんな男を思い続ける女に惚れている男。
戦争に行ったまま消息がわからず、遺骨はおろか戦死の報告も届くことのない、
日本兵として戦った朝鮮人の彼に思いを馳せる、残された女。
いつの時代も恋はせつないんですね。

演出も細やかです。
ひとつの恋愛を見せている場面の隣で、さりげなくもう一つの恋愛が見えているんです。
それが互いの恋の話しの邪魔をしません。
上手い。
とにかく演出が上手くて、それを演じる役者さんがまた上手い。
何度も鼻の奥がツンとしました。
目頭が熱くなりました。

いつも通りの山内さんの『言おうかな…言わないでおこうかな…』の演技が抜群です。
でも今回惚れたのは大石継太さん。
この人に泣かされました。
梅沢さんとのやり取りが最高で、朝鮮に行かなければならない告白をし、
死を覚悟してお別れに来たシーンなんて…もうダメです。
遠い席の人には見えなかったかもしれませんが、
この舞台の役者さんは、いいところでちゃんと涙を流すんです。
ウマイ!


いいお芝居でした。
地味で、あまり客の入りも良くなかったようですが…。
みなさんに観ていただきたい舞台でした。


舞台らしい舞台なので、千秋楽といっても特別に何もなく、
カーテンコールに2度出てきたことが、大いなるサービスという感じでした。
その慎ましい感じも好感を持ちました。
それでも、2度目に出てきた役者さんたちは、さわやかな笑顔で素敵でした。


山内さん出演とあり、お金がない人間なのでZ席で観ました。
他の劇場でもこういう席を設けてほしいです。演劇好きな貧乏人には大変有り難いシステムです。


Z席は上手や下手の恥じっこなのですが、少し後ろな席で選んだので思ったより全然観づらくはなくお得でした。

お客の入りは7割り位。

オネエ系なオーナーが良い味出してて好きハート達(複数ハート)ほっとします。
山内さんの九州弁て新鮮。

山内さんと田畑さんの関係が切なくて一番この2人に感情移入しました。

初めて山内さんの演技で泣かされた…(´;ω;`)

他のみんなはくっついて妊娠エンドなのに一番気になった山内・田畑の二人が結局どうなったのかがモヤモヤ…

カメラ撮影とかあったんでしょうか?教育テレビで流して欲しい。
地味だけど良い作品でした。
田畑さんは、ちょっと逞しく? ふくよか? になった気がしましたが…。
気のせいでしょうか?

「奇跡の人」でアニー・サリバンを熱演していて、結構やるなぁと思いました。
今回も頑張っていましたね。

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