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野田正彰コミュの小泉首相にとっての靖国参拝

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8月11日(金)
今日の視角
小泉首相にとっての靖国参拝

今年の敗戦記念日は大きな歳月の区切りの年でもないが、小泉政権の終わり、靖国参拝による中国・韓国政府からの不信、北朝鮮外交の失敗、これらの政策の結果としての偏狭なナショナリズムの増大のなかで迎える。

小泉純一郎首相はなぜ「靖国公式参拝」にこだわってきたのか。その行為は政略的な判断と、意固地な性格からくる個人の反応という、異なる二面が混ぜ合わせられたものである。

政略的判断とは、首相になる前、最大派閥でなかった彼は、自民党員の2割とも言われる日本遺族会と軍恩連盟の票を故橋本龍太郎元首相から鞍(くら)替えさせるためだった。

性格反応としては、彼は難しいこと、分からないことは単純に割り切り、他を顧みないことによって自分らしさが表現できると思い込んできたのではないか。知性よりも勘に生きてきた小泉首相にとって、靖国の歴史、その社会的役割、誰が祭られているか、誰がいかにして祭神としてきたかなど、どうでもよかった。

「慰霊」は霊をイメージしているが故に宗教的行為であり、「追悼」や「顕彰」は宗教的行為ではないが、彼にとっては理解できない概念区別であろう。

自民党多数派になった後も、「行くと言ったら、行くんだ」と言い続けた。かたくなな性格の人は、その弱さ故に、反省的に思考すれば自分ではなくなると思ってしまう。

靖国神社は敗戦の翌年9月、宗教法人となったが、政治的方便によるものであり、宗教法人と呼べるものではない。宗教法人法では、宗教団体とは宗教の教義をひろめ、儀式行事を行い、信者を教化育成するものと定義している。だが靖国神社には儀式があるだけで、「靖国教」の信者もおらず、教義もなく教義の布教もない。

もともと国家神道は宗教にあらずと戦前は主張されてきたのであり、靖国神社はその国家神道の中心施設であった。どう言いつくろうとも、宗教施設ではない。

歴史の偽りの解釈は一国内でしばらく通用しても、結局、人類全体の歴史によって訂正される。靖国神社もいつか宗教でないことが確認される日がくる。その時、小泉首相の意地など〓(せみ)の一声にも値しないことになる。

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