ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

科学の知恵袋コミュの科学豆知識 物理篇(6) アインシュタインの間違い

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 天才の代名詞として知られるアインシュタインですが、唯一にして最大の間違いを犯しています。

 アインシュタインは一般相対性理論を完成させた後、それを宇宙全体の構造について当てはめようとしたが、「宇宙は全体として一様で静的である」と仮定すると、一般相対性理論はその解を許さなかった。
 その頃、アインシュタインの考えでは、宇宙とは未来永劫不変の定常宇宙であると考えていた。
 そのため、一般相対性理論を宇宙全体に対して考えるには、引力である重力に抗する斥力の存在が不可欠である。
 そこで、一般相対性理論の式に斥力に相当する『宇宙項』を1917年に追加した。

 当時、宇宙が膨張しているという確実な観測事実はなかった。
 1922年にフリードマンという学者が宇宙項を含まない式から膨張宇宙モデルを提唱した。
 その際、アインシュタインはフリードマンのこの論文を査読し、「計算間違いであり、掲載不許可」としたという。
 1927年にLemaitreという学者が、今度は宇宙項入りで膨張宇宙モデルを導いた際も、アインシュタインは「計算は間違いではないが、こんな解を信じるあなたの物理的見解は忌まわしい」と冷たく対応したという。

 宇宙膨張が裏付けられるのは、ハッブルが1931年に観測結果として実証してからである。
 それを受けて、アインシュタインはようやく膨張宇宙モデルを受け入れ、後年「宇宙項の導入は生涯最大の過ちだった」と語り、宇宙項を否定したという。

 しかし、アインシュタインの生涯最大の過ちというは、宇宙項を導入したことではない。
 宇宙項を否定したことだった。

 アインシュタインがこだわった宇宙項導入による静的宇宙モデルは、実は不安定解で、未来永劫に不変な宇宙が必ず支持されるわけではなかった。
 アインシュタインが取り下げた宇宙項は、現在の宇宙観測では宇宙の加速膨張を引き起こす謎の物質「ダークエネルギー」として便宜的に取り入れられており、実質的に復活しているというのはなんと皮肉な話であろうか。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

科学の知恵袋 更新情報

科学の知恵袋のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング