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科学の知恵袋コミュの科学豆知識 化学篇(8) 玉ネギを切ると涙がでる理由

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 タマネギを切ると涙が出るのは、タマネギにアリルプロピオンが含まれているからである。
 タマネギを切ったときに硫黄化合物(硫化アリル)が気化し、目・鼻の粘膜を刺激し涙が出る。

 防ぐには、ゴーグルのようなもので目を覆ったり、鼻をつまんだりするのがよい。
 また、他の方法として水につけながら切ると硫化アリルが水に溶けて気化しなくなる。
 あらかじめ冷蔵庫で数時間冷やしておくのもよい。
 反対に、電子レンジで加熱することでも硫化アリルの効果を弱められる。
 ただし、これらの方法でアリルプロピオンの効果を弱めた場合、多少味が落ちてしまう。

 さて、アリルプロピオンとはその名の通り、アリル化合物の一種である。

 アリル化合物(Allyl compound)とは、2-プロペニル(2-propenyl)構造-CH2CH=CH2を持つ化合物の総称である。
 2-プロペニル基はアリル基(allyl group)とも呼ばれ、IUPAC命名法では慣用名とされる。

 「アリル」の語源はユリ科ネギ属の属名Alliumに由来する。
 ネギ、タマネギ、ラッキョウ、ニンニクなど、ネギ属の植物には硫化アリルをはじめとするアリル基を有する硫黄化合物が多く含まれている。

 アリル化合物、特に1位に電子求引性や電子供与性の原子あるいは基を持つアリル化合物は反応性に富み、種々の反応や重合反応に利用される。

 その話はまた次の機会にでも。

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