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科学の知恵袋コミュの科学豆知識 化学篇(6) 質量欠損

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 それぞれの原子の質量数は

 質量数=陽子の数+中性子の数

 で表されます。
 高校化学で習いましたね。

 ここでみなさん、不思議に思いませんでしたか?

 なぜ、「質量」ではなく、「質量数」というんでしょう?

 答えは、単純。
 質量じゃないからです。

 そう、原子の質量は単純に、

 (陽子の数×陽子の質量)+(中性子の数×中性子の質量)

 ではないんです。
 その数値よりも低くなっているのです。

 一般に、2つ以上の粒子が相互作用して結合すると、全体の質量は元の粒子の質量の合計よりも軽くなります。それは、お互いの粒子間に相互作用による力(核力といいます)で強く結合されているからです。
 この質量の現象を「質量欠損」といいます。

 陽子数Z、中性子数Nの原子核の質量欠損は

 質量欠損=(ZMp+NMn)−M(Z,N)

 で定義されます。




 アインシュタインの特殊相対性理論によって、質量はエネルギーと同等である(等価性といいます)ことが分かっています。
 そのことは、

 E=mc^2 (c=光速)

 で表されます。
 つまり、質量mをエネルギーに換算するとEとなることを意味します。
 光速の2乗か掛かっているので、小さい質量でもものすごく大きなエネルギーになります。

 原子核内の複数の核子(陽子と中性子)が相互作用して結合すると、質量欠損が生じます。
 質量欠損をエネルギーに換算したものが結合エネルギーです。

 結合エネルギーB(Z,N)は、

 B(Z,N)={(ZMp+NMn)−M(Z,N)}c^2

 と表されます。
 つまり、原子核の結合エネルギーは核子の結合の強さの度合いを表し、その値は原子核の質量M(Z,N)を測ることによって得られます。

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