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科学の知恵袋コミュの科学豆知識 化学(4) 金属錯体の色(2)

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 遷移金属錯体の色の原因として、中心金属イオンにおける分裂したd軌道間の電子遷移(配位子場遷移=d−d遷移)以外に、金属−配位子間の電荷移動によるものがあり、電荷移動遷移と呼ばれている。

 電荷移動遷移はCT遷移(Charge Transfer)とも呼ばれる。

 金属−配位子間の電荷移動遷移には、配位子の軌道から金属イオンのd軌道への電荷移動遷移(LMCT:Ligand-Metal Charge Transfer)と金属イオンのd軌道から配位子の軌道への電荷移動遷移(MLCT:Metal-Ligand Charge Transfer)の2種類に分類される。
 また、複数の金属原子をもつ多核錯体などでは、原子価間電荷移動遷移(IVCT:Intervalence Charge Transfer)が観測されることがある。

 d−d遷移はd軌道内遷移であるため、吸光度は低い。
 一方、CT遷移はかなり吸光度は大きくなる。

 LMCT遷移は配位子が電子豊富なもの、つまりベンゼン環など不飽和結合を有する化合物を含む場合におきやすい。

 LMCTとしては過マンガン酸イオン[MnO4]−の濃赤紫色、MLCTとしては鉄イオンの比色分析に使われている[Fe(phen)]2+(phen=1、10−フェナントロリン)の赤色が代表的な例である。

コメント(1)

質問にあったチオシアン酸イオン(−SCN)は不飽和結合を含むので、LMCTだと思われます。


ていうか、上の記事内の代表例はLMCTとMLCTが逆だと思うんですが、不確かなのでそのまま載せました。

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