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科学の知恵袋コミュの科学豆知識 地学篇(2) すばる望遠鏡の新しい眼

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 国立天文台の先端技術センターとハワイ観測所、浜松ホトニクス株式会社 、 京都大学、大阪大学は共同で高感度なセンサー(CCD)の開発に成功し、すばる望遠鏡に取り付けた。
 試験観測からは、波長10000Åにおいて、従来の2倍の感度が達成されていることがわかった。
 2倍の感度向上は観測者にとって非常に大きなメリットとなる。
 波長10000Å付近での感度が向上したことにより、ダークエネルギーの研究など、宇宙で最初に出来た天体の発見といった遠方宇宙の研究、観測天文学の最先端分野に、多大な貢献をすることが期待される。
 新CCDは性能達成が確認されたため、2008年8月の試験観測直後から一般共同利用観測で利用されている。


 この新開発CCDは、可視光(3600Åから8300Å) から10000Å程度の近赤外線波長域だけでなく、10keV程度以上の高エネルギーX線にも高い感度を持っており、日本で計画中の次期X線天文衛星への搭載が決まっている。
 さらに、天文学の研究だけでなく、医療用装置の検出器にも応用の可能性が期待される。
 診断に用いられるCT(コンピュータ断層撮影)では、用いるCCDの感度が高ければ、放射線の照射量を少なくでき、診療時の人体への影響をそれだけ小さくできると考えられるからだ。
 このように新しく開発されたCCDは、天文分野の研究に限らず、様々な領域・分野での応用が期待されている。

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