奈良県奈良市水門町
1975年12月10日指定
名勝奈良公園の一画である東大寺南大門の西、吉城川の北側にある。前園および後園の、創始を異にする２つの築山泉水庭を水流でつなぎ全体として依水園と称する。面積26500?。
前園は元興寺摩尼珠院(ｶﾞﾝｺﾞｳｼﾞﾏﾆｼｭｲﾝ)の別宅だったものを1673年に奈良の晒業者清須美(ｷﾖｽﾐ)氏が三秀園と呼ばれる別邸としたものである。
後園は、1899年、奈良の富商関藤次郎の築造で、中心建築氷心亭から池を越えて東大寺南大門と若草・春日・御蓋(ﾐｶｻ)の三山をとり入れた借景庭園として特に著名である。飛石・澤渡には大仏伽藍石・挽臼石などを用い、氷心亭は薬師寺の古材で作られている。サツキ・オカメザサなどの刈込みを配し、その他全般に明治らしい特色の良く表現された優れた庭園である。
入口に中村準策が収集した中国・朝鮮の書画陶磁器等を展示する寧楽(ﾈｲﾗｸ)美術館があり、重要文化財の紙本淡彩亦復一楽帖付紙本墨書頼山陽書状も所蔵されている。
なお、元興寺摩尼珠院の跡地には、大正８(1919)年に民間人が吉城園(ﾖｼｷｴﾝ)と呼ばれる庭園を造成し、その後、奈良県の所有となって、平成元(1989)年に一般開放された。
＊奈良公園
http://
1975年12月10日指定
名勝奈良公園の一画である東大寺南大門の西、吉城川の北側にある。前園および後園の、創始を異にする２つの築山泉水庭を水流でつなぎ全体として依水園と称する。面積26500?。
前園は元興寺摩尼珠院(ｶﾞﾝｺﾞｳｼﾞﾏﾆｼｭｲﾝ)の別宅だったものを1673年に奈良の晒業者清須美(ｷﾖｽﾐ)氏が三秀園と呼ばれる別邸としたものである。
後園は、1899年、奈良の富商関藤次郎の築造で、中心建築氷心亭から池を越えて東大寺南大門と若草・春日・御蓋(ﾐｶｻ)の三山をとり入れた借景庭園として特に著名である。飛石・澤渡には大仏伽藍石・挽臼石などを用い、氷心亭は薬師寺の古材で作られている。サツキ・オカメザサなどの刈込みを配し、その他全般に明治らしい特色の良く表現された優れた庭園である。
入口に中村準策が収集した中国・朝鮮の書画陶磁器等を展示する寧楽(ﾈｲﾗｸ)美術館があり、重要文化財の紙本淡彩亦復一楽帖付紙本墨書頼山陽書状も所蔵されている。
なお、元興寺摩尼珠院の跡地には、大正８(1919)年に民間人が吉城園(ﾖｼｷｴﾝ)と呼ばれる庭園を造成し、その後、奈良県の所有となって、平成元(1989)年に一般開放された。
＊奈良公園
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