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山中伸弥さんを応援する会コミュの「参加報告書:08/03/08京都大学 附置研究所・センターシンポジウム「京都からの提言」−21世紀の日本を考える(第3回)」

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写真(左)尾池・前京大総長、(中)松本・京大新総長、(右)講演する山中さん

参加報告書:08/03/08京都大学 附置研究所・センターシンポジウム「京都からの提言」−21世紀の日本を考える(第3回)

首記シンポジウムに参加いたしましたので報告致します、さとしpapa。
                  記
京都大学 附置研究所・センターシンポジウム
「京都からの提言」−21世紀の日本を考える(第3回)
開催日時 2008年 3月8日(土曜日) 10時00分〜17時15分
開催場所 横浜 新都市ホール(JR横浜駅から徒歩約5分)
定員700名に対し、900名出席しました。

*テーマ
「人間と自然:新たな脅威と命を守るしくみ」- iPS細胞・ES細胞・ウイルス・DNA・生態の危機 -

*【プログラム】
10時00分〜10時15分「開会挨拶」尾池 和夫(京都大学総長)
10時15分〜11時00分 中辻 憲夫 ( 物質ー細胞統合システム拠点長、再生医科学研究所教授)
「ES細胞の驚異的能力と可能性ーなぜ万能細胞と呼ばれるのか」
11時00分〜11時45分 山中 伸弥( 物質ー細胞統合システム拠点教授、再生医科学研究所教授)
「人工多能性幹(iPS)細胞がつくる新しい医学」
11時45分〜12時30分 松岡 雅雄 ( ウイルス研究所副所長)
「ウイルスと生命と病気」
12時30分〜14時00分 昼食休憩
14時00分〜14時45分 小松 賢志 ( 放射線生物研究センター長)
「放射線や紫外線にみるDNAの傷と生物の危機管理」
14時45分〜15時30分 高林 純示(生態学研究センター長)
「生態学が浮き彫りにする"いまそこにある危機" 」
15時30分〜15時45分 休憩
15時45分〜17時10分 パネルディスカッション
コーディネーター  吉川 左紀子( こころの未来研究センター長)
ゲストパネリスト  松田 裕之( 横浜国立大学教授)
          行成 靖司(読売新聞大阪本社科学部次長)
パネリスト     加藤 和人(人文科学研究所准教授)
          中辻 憲夫 松岡 雅雄 小松 賢志
          高林 純示
17時10分〜17時15分「閉会挨拶」 西村 和雄(経済研究所長)
参加費 入場無料
定員 先着順700名( 要申し込み)
詳細URL http://www.virus.kyoto-u.ac.jp/sympo/index.html
主催 京都大学附置研究所 ・ センター
化学研究所・人文科学研究所・再生医科学研究所・エネルギー理工学研究所・生存圏研究所 ・防災研究所 ・ 基礎物理学研究所・ウイルス研究所・経済研究所・数理解析研究所・原子炉実験所・霊長類研究所・東南アジア研究所・放射線生物研究センター・生態学研究センター・産官学連携センター・地域研究統合情報センター・学術情報メディアセンター・フィールド科学教育研究センター・こころの未来研究センター
後援 読売新聞社・財団法人 京都大学教育研究振興財団

当日の報告書です、
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/66365
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 管理人の聴講メモです、

<参加報告書>その4-1 
11時00分〜11時45分 山中 伸弥 ( 物質ー細胞統合システム拠点教授、再生医科学研究所教授)
「人工多能性幹(iPS)細胞がつくる新しい医学」

<この人は誇るべき日本人ですね。物事の捉え方・考え方・整理の仕方に於いて、この人なら欧米人に負けません、この人をLeaderに出来た事を慶賀します、外資企業勤務30年強の経験から言えます、しかしこの人しかいないのか?とも思いました、また、終わりに予算の話をさらっとされましたが米国とのGAPを数字で明快に示されました、管理人>

話を通して、以下を感じました、立派なProjectManagerです。
(1)目標の明確化・結果・問題の把握・原因追求・解決策の整理と立案が見事、これぞSystemsEngineeringですね。
(2)彼のチーム運営は以下の米国式グループ・ダイナミックス 方法論と推定しました。
●運営方針?−−基礎ルール採用
(グループダイナミックス5Cの採用)
コミュニケーション
コンフリクト     (葛藤)
クリエイティビティ  (創造)
コンセンサス     (合意)
コミットメント     (公約)
●運営方針?−−二進法的論理
(YES、NOの明確な意思表示)
賛否の論拠 、事実及び論理の追求
●運営方針?−−事実・推測・想像の区分明確化 、因果関係の究明
●運営方針?−−参加者の役割・規律の徹底

<本論>
1.医学の種類にふたつある、
*「移植医学」臓器や細胞を他人からもらう供給者不足
*「再生医学」臓器・細胞を作り出す

2.ES細胞−再生医学の切り札
理由:ES細胞のもつ万能性全ての細胞に分化できるほぼ無限に増殖できる

3.自分は整形外科医だった
クリストファー・リープ(初代スーパーマン)の話を聞き心を動かされた。
彼は落馬して脊髄損傷となった、個人財団を作り
ES細胞→神経前駆動細胞作成→適用しようとした
完全ではないが部分修復できる見込み、これは患者にとっておおきな光である、10年間成功しなかった、数年前に死んだ。

4.ES細胞の問題点
*移植後、拒絶反応が起こる
クローン胚は霊長類では困難である
*H15/05/20韓国「患者の皮膚からES細胞作成 クローン技術大幅向上」記事
*米国でブッシュ大統領がヒトES細胞に関して二度の拒否権を行使した

5.目標:ES細胞の課題の克服
課 題:拒絶反応をなくす、ヒト胚の利用をしない
着目点:体細胞もES細胞も設計図は同じ
→読まれる部分が違う→だから違う細胞ができる(2万ページあり、数千ページ読むといわれる)
その読み手を転写因子という

(1)ひふの体細胞からES細胞作り出す転写因子の研究を開始した

(2)転写因子の追及に理研のDataBaseを活用させてもらい、飛躍的な短期間で24の読み手候補を見つけた

(3)1因子ずつひふの体細胞に入れた→うまく行かない

(4)24因子全部をひふの体細胞に入れた→うまく行った

(5)更に4因子を同時にひふの体細胞に入れた→うまく行った
Oct3/4、Sox2、c−Myc、Klf4の4つ。

(6)2007/11ヒトの場合に成功した

6.ES細胞と同じ特性(分化能)である事の確認
増殖する事は実験中に既に確認したので、分化能の確認をした
(1)ドーパミン細胞
(2)心筋分化−−−36歳白人女性の頬の細胞から作った
これで確信がもてた
(3)奇形腫作成の確認(ES細胞の持つ能力、ES細胞では奇形腫を作り出せる)
筋肉、皮膚、軟骨、脂肪、神経組織ができている

7.今後の目標
(1)患者の体細胞からiPS細胞をつくる(iPS細胞誘導という)
(2)iPS細胞を分化させる(分化誘導という)
→神経細胞、心筋細胞、肝細胞、膵臓細胞へ
近々実用化されるもの−−−病気の原因解明、薬効・副作用の評価
(3)安全性確保
細胞移植治療では、ES細胞より慎重な安全性が望まれる、時計を巻き戻しているので危険性がある

8.京大−慶大連携Project
iPS細胞由来神経幹細胞

9.セミオーダーメイド再生医学−−細胞バンクをつくる

10.海外動向
ハーバード大学、ウィスコンシン大学、カリフォルニア大学は既に樹立成功した。
予算面で日本との大きなGAP
カリフォルニア州    3000億円/10年間
マサチューセッツ州   1400億円/10年間
         (日本は20億円/年間)

11.日本でも
京大のほかにiPS4拠点−−−京大、東大、慶大、理研、阪大
(1)京大−−安全な基本財の提供(安全性向上、細胞バンク)、アルツハイマー病、その他の病気
(2)東大−−血液疾患、その他の病気、
(3)慶大−−脊髄、その他の病気、
(4)理研−−網膜、その他の病気、
(5)阪大−−心不全

12.まとめ
ES細胞に匹敵する万能細胞

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