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山中伸弥さんを応援する会コミュの2013/08/26(月)13:00-18:00 iPS「再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム」出席報告(3/3)パネルディスカッション

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2013/08/26(月)13:00-18:00 iPS「再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム」出席報告(3/3)パネルディスカッション
http://www.jst.go.jp/saisei-nw/information/001.html

(9)講演者らによるパネルディスカッション 1540-1640
登壇者は、正面向って右から、議事進行者(赤澤さん)、京都大学の山中さん・慶應義塾大学の岡野さん・京都大学の高橋さん・理化学研究所の笹井さん・大阪大学の宮川さん・東京医科歯科大学の関矢一郎さん(再生医療研究センター センター長、B拠点の「培養腸上皮細胞による粘膜再生医療責任者」)、議事進行は東京医科歯科大の赤澤さんで議事進行が大変上手かった。

<全般的質問>
*Q1(山中さんへの質問)
(1)iPS細胞では癌化リスクが高いと聞いています、リスク回避の方策を知りたい?
(2)万が一腫瘍が出来た時の対策は?
A1(山中さんからの回答)
(1)iPS細胞は増殖能力が高く、癌細胞も同じように増殖能力が高い。5年間の研究での最大の課題は癌化です。
先ずiPS細胞製造過程で、目的以外のiPS細胞を取り除く(分化と呼んでいます)
同じ人のiPS細胞でも作る株毎に特性が異なります、5年前に比べるとリスクは格段に下がっていますが、まだゼロにはならない。
(2)網膜は有利です。
(2012/06/27のシンポジウムでは、移植後に癌化した場合は徹底的に癌を治すしかありませんと発言なさっています)
*Q2(山中さんへの質問)
iPS細胞の今後の最も難しい課題は?
A2(山中さんからの回答)
分化誘導の品質です。
*Q3(山中さんへの質問)
何歳までならiPS細胞を作れるか?
A3(山中さんからの回答)
80歳でも、100歳でも元気なiPS細胞が作れます
*Q4(山中さんへの質問)
iPS細胞製造コストは?
A4(山中さんからの回答)
研究用は数10万円、再生医療では数100万円単位でしょう、品質管理費用が大半ですね。
*Q5(関矢さんへの質問)
(1))体性幹細胞(体内の幹細胞)適用について、
(2)また対象病は?
A5(関矢さんからの回答)
(1)骨髄液、脂肪、角膜に注目しています。)体性幹細胞(体内の幹細胞)では無限大ではありませんが数1000万個まで細胞を作る事が出来ます。
また)体性幹細胞(体内の幹細胞)は全ての細胞に分化する訳ではありませんから用途限定です。
(2)軟骨治療です、半月板治療するのに)体性幹細胞(体内の幹細胞)使用を考えています。

<個々のProjectに関する質問>
*Q6(岡野さんへの質問) テーマ-脊髄損傷
(1)5年先の治療対象を具体的に知りたい?
(2)慢性期患者へのアプローチは?
A6(岡野さんからの回答)
(1)損傷後2-4週間の患者を目指しています、20-70歳脊髄と胸とは別に考えています。、
(2)5000人/年間発病しています、12-4週間を急性期と呼んでいます、慢性期の患者は20万人以上居ますから、最終は慢性期の患者を治すのが肝要でしょう。
慢性期の患者には総合的な対策を考えています、iPS細胞移植と並行して薬品適用とか、リハビリテーションを施すとかです。

*Q7(高橋さんへの質問) テーマ-パーキンソン病
A7(高橋さんからの回答)
パーキンソン病患者の90%以上は弧発性です(その人のみ突然発症する、遺伝性はない)、遺伝性は4-5%程度。iPS細胞作製も2通りあります、自家製造と他人の細胞を使う場合と。遺伝性患者には自家製造でなく他人の細胞を使う予定です。

*Q8(笹井さんへの質問) 細胞分化について?
A8(笹井さんからの回答)
細胞分化(特定の機能を持つ細胞に変化する事)とある細胞が新しい機能を持つ細胞を作り出す「自己組織化」は発生学分野の極めて重要なテーマですが、研究途上にあります。赤ちゃんの網膜細胞を集めるとかしています。

*Q9(宮川さんへの質問) 心筋
(1)iPS細胞の大量製造⇒iPS細胞からの分化で心筋細胞製造⇒分化した心筋細胞からシート作製。どのPhaseが課題ですか?
(この質問の前提には臓器そのものの作製はまだ困難との認識があります)
(2)治療には心臓臓器そのものの作製とシート法と2つの方法があるが、シート法の利点は?
A9(宮川さんからの回答)
(1)現状では0.1-0.05%は腫瘍の源です。
(2)不整脈が起こりにくい。

*Q10(関矢さんへの質問) 変形膝関節炎は再生治療可能か?
A10(関矢さんからの回答)
軟骨再生が可能と考えています。

<高校生からの質問> 
*Q11研究の原動力はなんですか?
各人からの回答です、
A11-1(山中さんからの回答)
予想外の事が後々につながります。ワクワク感ですね。
A11-2(岡野さんからの回答)
高校3年の時、慶應義塾大学で物理を勉強したいと考えたが講座がないのでガッカリした、しかし医学部で生命科学の話を聞いて興味を持ちました。
父の恩師が脊髄損傷患者でした。
A11-3(山中高橋さんからの回答)
20年間脳神経医者をやって来ました、
治せない病気が多い。臓器を取るのでなく作る外科を目指します
A11-4(笹井さんからの回答)
発生学を勉強して来ました。
脳と眼は複雑な構造をしていますが、母体の腹の中で作られています。
研究の原動力は「初めて発見した喜び」ですね。
「チラっ見」も大きい原動力です、自然はチラっとしたヒントをくれるのです。
A11-5(宮川さんからの回答)
大学院学生の時にマウスに載せた心筋シートに遭遇しました。
全国から患者さんが来て、心筋シートで良くなった人が居る事が原動力です。
A11-6(関矢さんからの回答)
患者が良くなった時です。

*Q12iPS細胞研究には医師免許は必要ですか?
A12(山中さんからの回答)
最初にiPS細胞を作った高橋君・伊阪さん・海保君の3人とも医師免許を持っていませんでした。

<高校生へのMessageをお願いします> 赤澤さんより
代表して山中さんからのMessage
日本とアメリカを行ったり来たりしていて、今もサンフランシスコには年に10回行きます
(さとしpapa-サンフランシスコとは兼任しているカリフォルニア大学グラッドストーン研究所の事です)
気がかりな事があります、
米国人学生が減っています、
中国人韓国人は増えています、
日本人学生は減っています。
日本人は留学して欲しい

(10)ワシの感想と提言
*全体として再生医療研究の進捗は予想以上に進んでいます、向う10年間・100億円/年間予算の効果が出ている。再生医療が早く保健適用になる時代を期待します。
*iPS細胞製造は実験室段階を超えて、大量生産Phaseに入りつつあります、もはや製造ノウハウを有する製薬メーカーや分野は異なるが世界一の品質管理ノウハウを有する製造業の支援が必要と感じた次第です。
*iPS細胞のみならず、ES細胞、そして他の人体細胞の移植など多様な観点での移植治療、薬品との併用、リハビリテーションの活用と言う総合的な治療(Total Solution)が必要な事が判明しています。
今後は自分の専攻した医学分野のみの蛸壺の狭い知識のみでなく、患者1人1人の問題解決(Problem Solving)の出来る医者養成が肝要です。東大医学部中心の蛸壺体制を変えねば。
*国民の皆さんへの依頼、
(1)自分の免疫力を高めて自分で病気を治す意志を持つ事、つまり無闇に医者に行かぬ事、事後治療主体の病院に通っても病気は治らないんですから。
(2)3000円で良い、iPS細胞基金への寄付をお願いしたい。
「iPS細胞研究基金」への個人寄附
募集期間   平成21年4月〜平成31年3月(10年間)
目標額    各年度 5億円   です。
以下がInternetでの寄付申し込みFormです
http://www.kikin.kyoto-u.ac.jp/donation.php
振込み手数料を差し引いて振込みして下さい。

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