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「心理カウンセラーによるQ&A」コミュの「自分の友人、家族、恋人などをカウンセリングできるの?」

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 自分の友人、家族、恋人などをカウンセリングできるの?


 まずは自分がカウンセリングの専門家としての立場なら、という前提でかきます。
 恋人や家族、その他にも友人や上司部下といった、知り合いに対してカウンセリングをすることは不可能or難しいとは言われています。それはやはりカウンセラーとしてクライエントに向ける感情以外の感情や思いが入ってくるからでしょう。例えば、親が不登校の自分の子どもにカウンセリングをしたとして、親の感情としては子どもには学校に行ってもらいたいという思いがあり、カウンセラーとしては学校に行くことも自己表現の一つという思いがあったりして、そこに葛藤が生じます。その他にも、さまざまな要因が入ってきてしまうので、統制が取れなくなってしまいます。
 これらの問題はカウンセリングの業界では「二重関係の禁止」ということで論じられています。二重関係とはちょっと難しい言葉ですが、カウンセリング関係とカウンセリング以外の関係(例えば親子関係・恋人関係・上司-部下関係・友人関係・教師-学生関係など)を同時に、二重に持つことです。そして、これらの二重関係は違反とまでなっているかどうかはわかりませんが、倫理的に戒められるべきものとなっています。

 次に自分がカウンセリングの専門家ではなく、カウンセリングを学ぶ学生などの場合について書きます。
 友人(家族や恋人など)としての相談と、専門家としての相談は全く別物です。しかし、そこに優劣はありません。友人なら友人でしか出来ない相談があり、専門家なら専門家でしか出来ない相談もあります。友人なのに無理やり専門家になる必要はなく、友人として相談にのって行く事が良いでしょう。
 もちろん、友人としてなので、一定以上の能力というのは関係ありません。普通の人として、というところが逆に重要になってきます。そんなにすばらしい人格を持たずとも良いし、精神的に安定している必要もありません。統合とか分断とかそういう無意味なことを考えなくても構いません。逆に、嫉妬深かったり、やきもち焼きだったり、感情的だったり、短絡的だったり、情緒的に不安定だったり、あきらめやすかったり、うわの空であったり、無責任だったり、葛藤的だったり、気持ちと感情がバラバラだったり、etc、そういう何か足りない感じ、人間の弱さ、そういうものを持ち合わせている方がよっぽどリアルな人間なのです。こういうところが人間の人間らしさであると思います。こういうリアルな人間であるからこそできる友人としての関係もあるし、相談もあるのです。
 こういう長所が、変に臨床心理やカウンセリングなどの知識を入れると歪んでしまいます。友人なら友人として、恋人なら恋人としてできることをすれば良いのであって、何も勉強しないといけないこともないし、精神的に高めなければならないこともないのです。
 そして、カウンセラーが必要ならカウンセラーにところに行くように言ったら良いと思います。無理やり抱え込む必要はないです。というのも、抱え込んでしまって、それで自分自身も潰れてしまうと、相談した人も「私があの人を潰してしまった」といらない罪悪感を抱いてしまいます。それならできないことはできない、とキッパリと言ったほうが、自分のためにも、相手のためにも良いと思います。

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