「心理カウンセラーによるQ&A」コミュの「臨床心理士を持っていないカウンセラーでもスゴイ人がいると思うから、臨床心理士がすべてじゃないと思います。」

Ｑ
　臨床心理士を持っていないカウンセラーでもスゴイ人がいると思うから、臨床心理士がすべてじゃないと思います。

Ａ
　確かにそういう人もいるかもしれません。というのも、臨床心理士資格というのは、有能な証としてあるのではないからです。すなわち、臨床心理士は、最低限の訓練を積み、最低限の知識と技術はもって、最低限のサービスを提供することはできる証明書みたいなものなのです。ということは臨床心理士を持っているカウンセラーのところに行けば、一定水準以上のサービスを受けることができ、酷いやり方をされたり、法外な金額をふっかけられたりすることはまず無いということです。それというのも、臨床心理士には倫理綱領が定められており、それに反する臨床心理士は厳重な処罰が下されるからです。
　しかし、臨床心理士を持っていないカウンセラーの場合、もちろん有能な人はいるでしょうが、それ以上に知識も技術もない無能な人に当たってしまう可能性が出てくるのです。無能だけならまだしも、法外な料金を請求されたり、宗教の勧誘のようなことがあったり、高額なお守りや壷をかわされたりするケースもあります。すくなくとも、臨床心理士を持っている人のところにいけば、こういうリスクは回避できるのです。
　このようなところから、ご質問にあったような、臨床心理士がすべてではないということは確かですが、有害なカウンセラーに当たらないための一つの判断材料としての価値があると思います。