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長池講義コミュの8月24日 読書会「『世界共和国へ』に関するノート」

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本日ちかたさんと西荻窪「三人灯」にて「at」連載中の「『世界共和国へ』に関するノート」について意見交換をやりました。
やはりじかに会って話し合うというのはいろいろ利点があって、お互いに得るところは大きかったです。また「三人灯」で会う特典として、店長は一連のノートを熟読しているのみならず、素晴らしくおいしい食事を提供してくれる点をあげておきます。
以下、話し合った合ったことを簡単に記しておきます。

1、農業共同体から国家が成立したのではなく、国家の支配により農業共同体が成立した、すなわち農業共同体は被支配共同体である。

2、社会構成体の歴史的形成の順序は「アジア的形態」→「古典古代的形態」→「ゲルマン的形態」ではない。この誤謬は各形態における支配共同体と被支配共同体を考える事によって解消可能になる。 
 古典古代的形態、すなわちギリシア・ローマの特色は戦士共同体であり、これは〈アジア的共同体から一歩進んだ形態なのではなく、逆に原初的な共同体をよく保持していたことを意味する〉
 ギリシア・ローマよりはるかに前に成立していたアジア的国家においては〈支配者の側では、絶対的な王権とともに、共同体的性格をうしない、血縁的・地縁的共同体にもとづかない、官僚制と常備軍が発展したのだが、それに対応して、被支配者のレベルでは、共同体が強固に保存された。ただし、それは、王を共同体の上位の超越者として仰ぐ従順な農業共同体としてである〉
 ゲルマン的形態、すなわち封建制の特色は〈支配階級のレベルに共同体が残ったことにある。そこでは封土―忠誠という双務的な契約関係があった〉〈領主と農奴との関係にもそのような契約的ようそがある。ゲルマン社会の農奴は、もともと戦士=農民であったからだ。〉〈さらにヨーロッパでは、政治的な集権制の欠落が多くの自立的な都市をもたらした。封建制とは、一言で言えば、誰も絶対的な優位をもちえない多元的な状態である〉
 〈ギリシア人やローマ人がシュメール以来のアジアの文明の成果に立っていたように、ゲルマン人はギリシア・ローマの文明の成果を受け継いでいた。だが、交換様式という観点からみれば、ゲルマン社会は、ギリシア・ローマがたどった道をゆっくりとたどっていたのである。そして、ようやく16世紀にいたって、絶対的王権を通して、官僚制と常備軍という、アジア的国家が数千年前に達成したシステムを獲得した〉

3、〈晩年のマルクスがあらためて社会主義を「共同体」の回復と見なすようになったのは、かつてとは違った意味においてである。マルクスが回復すべき模範として見出したのは、中世の農業共同体ではなく、氏族共同体なのだ。つまり、被支配共同体ではなく、支配共同体に残った、戦士=農民的共同体にほかならない〉
(〈 〉内は「『世界共和国へ』に関するノート8より引用)

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