村上春樹的世界コミュの反復する世界

みなさん　こんばんは
村上春樹さんの小説を読むと
たびたび登場してくるものや場所、名前、
そして台詞がありますよね。
そしてそうした反復する言葉たちを
見つけては
「あっ、また繋がっている」
なんて、ほくそえんだりして、
そうした関係を紐解きながら
あらためて再読したりするのは楽しいですよね。

最近、僕が気付いた言葉では
今日から公開となった映画『トニー滝谷』の「トニー滝谷」です。
今年、酉年ということで『ねじまき鳥クロニクル』を再読したのですが
世田谷の路地にある家の一つにトニー滝谷さんのお宅が登場していました＾＾
『ねじまき鳥～』では他に
「208」号室や「虚ろな人間」、「顔の無い男」、「綿谷ノボル」（わたなべのぼる）
そして、もちろん「井戸」など・・・けっこうたくさんありますね。

で、ここでは皆さんの気付いたそうした言葉たちを書き出してみませんか？

※　他に「好きな言葉」などトピックもありますが、
　　整理分析の意味でも新たにトピックを立ち上げさせて頂きました。
　　また発見の楽しみがなくなっちゃうと思われる方は
　　読まないようにお願いしますね。

まず反復する言葉を「　」で書いて
次にその言葉の出典作品（できてばその頁も）
そしてその言葉に対するコメントという順で、
よろしければ、以下☆～☆のようにお願いします。

☆

【言葉】
「ゆっくり歩け、たくさん水を飲め」

【作品】
『1973年のピンボール』（138頁／講談社文庫）
『アフターダーク』（203頁／講談社）

【コメント】
この言葉はJ’barマスターのジェイが鼠に向って言った台詞なのですが
どのような意味が込められているのでしょう？
『アフターダーク』では高橋が「僕の人生のモットーだ」と言っていますが
やはりその意味については特に述べられてはいません。
どちらの場合も
悩んだり困ったりしている時の訓辞のようです。

「水」は「井戸」に、つまり「繋がり」や「深層」に
通じているようにも思われますね。

☆

では、みなさんよろしくお願いいたします。

※写真は青山は高徳寺、裏庭にある井戸です。
(タイトルを「言葉たち」から「世界」へと変更しました）

コメント(7)

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[3] mixiユーザー 05月17日 14:47

こんにちは。

「井戸」は本当によく出て来ますよね。

【言葉】
「人の心というのは、深い井戸みたいなものじゃないかって思うの。何が底にあるのかわからない。ときどき底から浮かび上がってくるものの形から想像するしかないのよ。」

【作品】
　『飛行機』ユリイカ臨時増刊　村上春樹の世界 97ページ

[4] mixiユーザー 05月17日 16:28

「親密」
という言葉。
よく考えます。

「繋がっている」
この言葉についてもよく考えます。

[5] mixiユーザー 05月17日 16:42

詳細は忘れてるんですが、
「直子」はいくつかの短編に登場していたように思います。
1973年のピンボールにも出てましたよね。確か。

後、加納マルタ・クレタ姉妹とか。

知ってるキャラクターとか言葉が出てきたら

「おお！」って、思いますよね。

[6] mixiユーザー 05月14日 21:27

「ゆっくり歩け、たくさん水を飲め」

僕個人の解釈では、
”ゆっくり歩いて景色（情景）を観ろ”
”たくさん水を飲んで老廃物は出せ”
と、言ってるようにも聞こえます。

沢山たくさん世間を知り、人間の７０％近くを占める水を取り入れては出し、自らの体に循環させて取り込む。
消去法で蓄える、っていう感じがします。
『スプートニクの恋人』の僕がすみれに言っている事と繋がっているような。

だけども、アキさんのおっしゃる何処かの言い回しの引用であれば尚更、反復というのを感じます。

[7] mixiユーザー 12月05日 01:18

本当にいろんなものが繋がっている気がしますね。
だから　もっと他も読みたくなって中毒になっちゃうのかも

私はあんまり読み込んでるほうではないので
細部は覚えていないけれど
世界の終わりの森（？）とカフカの中で
少女のころの佐伯さんと会う森の中の家が
同じ話かと思うくらい繋がって感じます。

ワタナベノボル　や　メイ　も気がついたときうれしかったです。　

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