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伝説のDJ列伝 DJ老酒此処に見参コミュのDJ老酒列伝∞第三章∞ 第五話 疑心

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プリンセスは片ヶ瀬の隣の席に座り、バーテンダーにマルガリータを頼む。

バーテンダーは注文を受けると慣れた手つきでシェイカーを振り、小さな可愛いピンク色のグラスを出しそこに出来立てのマルガリータをそそぎ入れる。
白いスーツのバーテンは女性ではあるが国際大会に出るほどの腕前で棚に置かれたボトルの片隅に幾つかのメダルがひっそりと置かれていた。


プリンセスはマルガリータを少しの間眺め、一口飲む。ピンに刺してあるオリーブを口にくわえ隣の片ヶ瀬の肩にそっと頭を置いた。




プリンセスにチャレンジした男たちは殆どが二度三度、告白し断られ諦めるのだが彼だけは違っていた。
片ヶ瀬の度重なる猛アタックは3年間続き、計62回の告白で遂に彼女の心を射止めたのだった。そのサマは戦国時代の戦に例えられ《道玄坂の戦い》と今に語り継がれている。

そして、それに根負けした形で彼等の交際は始まったのだが片ヶ瀬には一つ腑に落ちないことがあった。


それは付き合って2年になるというのだが、さっきのように頬にKISSや昼間には太陽の下、手をつないで渋谷の街をデートするなど一見、他の第三者から見て普通のカップルのようだが未だにカラダの関係どころか唇にKISSさえしていないのだった。

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