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飛騨*美濃*尾張∞火と水の調和コミュの奥三河の花祭 〜霜月神楽と湯立神事

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花祭りといえばブッダの誕生日ですが、ここ奥三河ではテーホヘテホヘの掛け声とともに八百万の神々が降臨する鬼の祭り。
湯を沸かし神々に献じ、すべてを祓い清める冬の神事に、人々は夜を徹して舞い続け、神と人と鬼とが一体となる...

愛知県と長野県と静岡県の三県に接する山岳地帯「三遠信」に位置する天竜川水系の奥三河では、県境を越えて独自の文化を形成してきた。
千早振るここも高天の原なればあつまり給え四方の神々と歌い、昭和に入ってもなお秘境であった。
昭和初頭、柳田や折口にも影響を与えたという日本民俗学の古典的名著『花祭』は、愛知県生まれの民俗学者早川孝太郎が郷土の誇るべき芸能と民俗を紹介するため、信仰・芸能・生活・自然に根ざした祈りを今に伝える花祭を精緻に調査し記述した。


■花祭り
国指定重要無形民俗文化財
毎年11月から3月上旬にかけて、愛知県北設楽郡内の3町村15〜17ヶ所の地区で開催

花祭は鎌倉時代末期から室町時代にかけて、熊野の山伏や加賀白山の聖(ひじり)といった修験者によってこの地に伝えられたといわれています。
冬至の前後、太陽の力の復活を願って行われる「霜月神楽」の一種とされるこの祭りは、天竜川水系に今も伝わる神事芸能で700年以上にわたって継承されています。
当初は湯立てと清め中心の祭りだったと考えられますが、伊勢神楽や諏訪神楽なども取り入れながら、土地の人たちによって育まれ、約400年ほど前に現在に近い形態になったようです。
そのころは7年目や20年目という間隔で数地区が一緒になり、七日七夜もかけた大神楽として130番もの舞が盛大に行われていました。
しかし膨大な資金と労力を必要とする大事業だっため、やがて大神楽を省略集大成することとなり、一日一夜の祭りとして完成したのが現在の花祭であるといわれています。
大神楽がなぜ「花祭」となったかは謎のままで、「ハナ」の語源についても10前後の説があります。
祭りは花宿の清めから始まり、神迎え、湯立て、宮人の舞、青年の舞、稚児の舞、鬼の舞、禰宜や巫女や翁などの神々の祝福、少年の舞、湯で清める湯ばやし、神返しまで休むことなくほぼ一昼夜をかけて行われます。
八百万の神々を勧請し、生まれ清まりを祈願する。
(北設楽花祭保存会発行のパンフレット参照)


花祭は天竜川の支流である大千瀬川から分かれた大入川と振草川、奈根川の流域で行われる。
祭の形態に差があるので、早川孝太郎氏はこれを川の名によって「大入系」と「振草系」とに分けている。
大雑把にいえば大入系はほぼ今日の愛知県北設楽郡豊根村、振草系は同郡東栄町の区域に相当する。
細かいところでは掛け声、笛や太鼓、舞などにそれぞれ地区ごとの特徴がある。

昭和初期には23地区あったそうですが、以下の17地区のうち現在中止しているところもあります。

東栄町
・月(つき)
・御園(みその)
・小林(こばやし)
・東薗目(ひがしそのめ)
・足込(あしこめ)
・河内(こうち)
・中設楽(なかしたら)
・中在家(なかざいけ)
・古戸(ふっと)
・下粟代(しもあわしろ)
・布川(ふかわ)

豊根村
・山内(やまうち)
・坂宇場(さかうば)
・下黒川(しもくろかわ)
・上黒川(かみくろかわ)
・間黒(まくろ)

設楽町
・津具(つぐ)

このうち、東栄町の古戸地区では花祭りに先だって白山祭りが行われます...


■白山祭り
開催日:12月第2土曜日

白山祭りは花祭りの起源ともいわれ、古戸の山奥にある白山権現の神秘的なお祭りです。
祭場は険阻な山上にあり、杉木立に囲まれた中での厳かな儀式は神の降臨を予感させます。
祭りの中で白山神社の御神体といわれる錦に包まれたお珠を抱きながら舞う「お珠の舞い」があります。
この舞が奉納されると、はじめて各地で花祭りが開催できたといわれ、このお珠は各地の花祭りにも出向いたようです。
険しい山の頂きにある神社裏には、ここを開いた聖様の修行の跡地もあり、修験者が伝えたことを偲ばせる祭りです。
また、農耕や物資の運搬に馬が利用されていた時代には馬の神様として信仰を集め、祭礼は遠方からの参拝客で大変賑わったといわれます。
(引用文献『奥三河の祭事記』)

■白山神社
愛知県北設楽郡東栄町大字古戸字朴木沢
祭神:菊理姫命

延喜年間(901年から923年)、京から一人の聖(ひじり)が加賀国白山の祭神菊理姫命のご分霊を奉戴し、古戸村の西方にある最高峰大峠続きの鴨山川に面する無名の秀峰(東南方に開けた現在地)を聖地として断食の行にはいった。
夜は岸壁にこもり、昼は日の出の行を積み、難行苦行のはてに祭ったのが始まりで、この宮を白山妙理大権現(または御山三社大権現)といった。
神仏習合の権現は白山様と呼ばれ、村人を初め多くの人々から親しまれていたが、明治の神仏分離令で白山神社と改めた。





▼相互リンク
 謎のサルタヒコとおひらきまつり
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=50869075&comm_id=1402545


...

コメント(4)

11月の22〜23日にかけて、月の花祭りへ行ってきました!

いずれ時間のあるときにフォトアルバムを作ってからご報告したいと思いますが、なかなか日記を書く時間がないので当日はボイスで書き込んでました。
そしたら23日は勤労感謝の日だったので、マイミクさんから新嘗祭のお祭りですか?という返事がかえってきた。
旧暦では霜月から正月にかけて各集落をまわるお祭りだったので、たまたまこの地区では新暦の休日に行われただけなんですが、よく考えてみるとこの新嘗祭にも大きな意味があるなぁと思いました...
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=25568886&comm_id=1110372


神嘗祭は10月の神無月に。
新嘗祭は11月の霜月に。

新嘗の霜月祭は、その年の新穀(穀霊)をはじめて口にすることができる稲の収穫祭。
神嘗は新嘗のための物忌みの時期ともいわれる。
つまり神無月とは、新嘗祭のために新穀で新酒を醸し成す、醸成月(かみなんづき)。
新嘗の準備をする神嘗月(かんなめづき)でもある。


それでは、収穫してから神前に奉納した新穀をなぜ霜月まで待ってからでないと食べれないのだろうか?

旧暦では霜月に冬至を迎えます。
太陽の力は弱まったとしても、宇宙に呼応した大地の奥深くにエネルギーが充満してそれを感じ取る。
クリスマス時期になると沸き起こるあの高揚感は、けっして西洋のものというわけではないと思います。
日本では霜月神楽をしたり、御魂振り御魂鎮めのお祭りをして、天地を結びながら神々や祖霊に寄り添って生命の再生をくり返してきた!!!


そんなわけで、祭の神前に上がった大地の恵み、新しい生命の稲魂を直会(なおらい)としていただくわけだから、冬至の霜月まで待ったんじゃないかと思います...


...
3月6日は布川花祭の日ですが、名古屋近郊の方に朗報です!

ジュンク堂ロフト名古屋店にて、昨年『神楽と出会う本』を出版した三上敏視さんの刊行記念イベントが開催されます。
当日はお昼にトークショーをして、その後みんなで(希望者のみ)花祭ツアーに行ってしまおうというまたとない豪華なイベントです。

トークのお相手は、愛知県立大学の先生であり日本ポピュラー音楽研究家のアメリカ人、エドガー・ポープ氏。
二人の音楽研究家からこの花祭りの見所について語ってもらい、そのままお二人も同行してのチャーターバスにゆられ、夜通しで舞うトランスの祝祭へ!!!

興味のある方は、以下のコミュに詳細トピをつくりましたのでどうぞ...


謎のサルタヒコとおひらきまつり
http://mixi.jp/view_event.pl?id=50785387&comm_id=1402545
もっと花祭を楽しみたい方のための特別企画!!

『神楽と出会う夜 其の弐』
三上敏視の全国神楽ビデオジョッキー&ワークショップ〜御園花祭を3倍楽しむ方法の巻

日時:2010年10月7日(木)

場所:名古屋・新栄パルル / parlwr

〒460−0007 名古屋市中区新栄2−2−19 (最寄り駅:名古屋市営地下鉄東山線新栄駅2番出口)
TEL:052−262−3629

時間:開場18:30 開演19:00

チャージ:2,000円 (ドリンク別※)
※当日は神楽(お祭り)にちなんで、日本酒に合う美味しいご当地珍味をご用意致します!!


内容:三上敏視氏による神楽ビデオジョッキーと神歌(奥三河では「うたぐら」といいます)に関するレクチャー。
神歌を覚えて、11月13日に開催される御園花祭に向けて、謡える「せいと衆(観客)」になりませんか?

こちらのイベントにご参加ご希望の方も下記より事前予約が可能です。
【お申し込み・お問い合わせ】http://www.kir.co.jp/contact/

座席数に限りがございますので、お早目のご予約をお勧め致します!!


その後、御園花祭には神楽研究家・三上敏視と行く《神楽と出会う旅vol.3》として、11月13日から1泊2日で名古屋からバスツアーが出ます。
詳しくは【海外移住旅行社】のHPにて↓
http://www.kir.co.jp/osusume/fixtour/post-15.html


...
2012年11月22-23日のツイート 〜1122はニギハヤヒの命日/冬至の古代太陽信仰に思いを馳せる/奥三河の花祭ほか
http://www.musublog.jp/blog/fuhgetsu/?entry_id=19273

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