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☆ 銀河英雄伝奇 ☆コミュの銀河英雄伝奇 第八十巻 乱気篇 第二章 春の嵐。

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(旧タイトル:『銀河悠々伝説』
 〜 ヤン・ウェンリー、やっと年金をもらう 〜 (@37年後))
 
 
(@ヤン・ウェンリー)

 
 ……ふぅ。やれやれ……
 
 昔から「年寄りは朝が早い」とか言うけれど、
 今日は長年待ちに待った年金の第一回支給日!!
 だと思うと、
 おもわず早く目が覚めてしまったじゃないか……

 おっと。早いと言っても、その年金の振込は、
 もう来ている時間帯なんじゃないかな?

 確認してみよう……♪

(ベッドサイドのPCをたたく。思わずニマニマ……)

 入ってる入ってる…… o(^−^)o 


 少額とは言え、なんだかんだで「受給要件に満たない」とかなんとかお役所仕事で突っ返されそうになったところを、フレデリカとキャゼルヌ先輩たちが何か裏ワザで画策……あ、いやいや、いろいろと「工夫」を凝らしてくれて、受給できるようになったんだ。ありがたく使わせてもらおうじゃないか。

(ま、当面の生活費に充てる分の貯金ぐらいは、フレデリカが財テクしてくれているから、安心だしね。)

 えぇと、なんだっけな……
 この辺に、フレデリカのメモが……

 
 なになに?

 「ムダ使いしないように、
  第一回支給年金の、使い道リスト」……?

 って人名と、品目と、金額(予算)のリストか……。

 ふむ。まぁ、初任給とか、初ボーナスとかで、
 お世話になった人に御礼をするのと、同じ要領だな。

 なになに……

 3人いる子どもたちと、
 今度また一人増える孫どもへのプレゼント……
 
 ……は、何を買ったらいいのか判らないから、
 今度のフレデリカの休みに、一緒に買い物につきあってもらうとして……
 
 
 ………………(リストのめんどうなところは同様のイイワケをしながら、飛ばしている………………)


 あぁ! キャゼルヌ先輩! に、ワイン。と。


 ……そういえば、しばらく会ってないかな……

 私より、「6歳も」年上なんだから……

 76歳か……。

 まさか、ボケてないだろうな……(w)

 うん。まぁ、まずはワインだな。

 それを持って先輩のうちへ行くと、
 いうのが今日の予定で……

 問題なし。




(と、いうわけで、
 買い物に行って来ますので、続きはまた後ほど☆)

コメント(17)

(@ヤン・ウェンリー)

 さて、……と。

 なかなか良いワインが手に入ったし。
(もちろん自分の呑む分も含めて2本買ったし)

 これならキャゼルヌ先輩も文句は言わないだろう……

 時間も余ったし、他にも自分一人で買えそうなものがあったら、ついでに済ませておこうかな……

 (  ̄ー ̄)♪


(ガサガサ、とポケットを探る。)

 ……あれ?

 フレデリカのメモ、もう一枚、あるみたいだな……

 どれどれ……。

 なんだって? ……なんのチラシだ?


「祝! ヤン・ウェンリー提督

 定年退職アンド初年金アンド

 70歳のお誕生日おめでとう!!

 さぷらいず・ぱーてぃぃぃぃぃ……??」

  !(@_@)!

 なんてこった。

 そういえば、ここのところフレデリカもユリアンも、妙に忙しそうにバタバタ走り回ってたっけ……。

 (^^;)


 どれどれ。

 地図と……日時、と。

 ……なんだなんだ、

 今日じゃないか!!

 (^◇^;)
 
 
(@ヤン・ウェンリー)

 ……う〜ん……。☆(ーー;)☆

 退官記念と初年金と誕生日をみんなで祝ってくれようというのは、いいんだが……。

 なんなんだ? この、やけに立派な案内チラシは……。

 しかも、会場が……、

 ハイネセン・スタジアムぅぅぅぅ???!

 !(^◇^;)!

 さては、事前に私に言ったら絶対に反対するから、という理由で、「サプライズ」パーティにしたんだな……。

 ほら見ろ。

「実行委員長:アレックス・キャゼルヌ」
「司会進行:ダスティ・アッテンボロー」と来たもんだ……。

 で、スポンサー?が、

「食品提供:クロイツェル・リンツ健康飲料食品」に、
「ボリス&イワン・コーネフ運輸&情報通信商社」?

 (ーー;)

 ……どうりで、最近、だれもかれも、みんなして!!
 挙動不審的に忙しそうだったわけだよ……。


 ハイネセン・スタジアムを借り切って個人の誕生日だぁ?

 まったく………………☆(ーー;)★

 
誕生日の3日前、ハイネセンの空を多数の鳩が飛び交った・・・・

足には小さな筒が、その中には三重にプロテクトを掛けられた通信文が。

「ローゼンリッター極秘指令・数十年ふりの特務命令発動だ。実行は3日後、襲撃目標はハイネセン・スタジアム。我等一人一人が一個連隊に比する事を証明する好機である。各員の奮励努力を期待するものである。」

発信者はもちろん・・・・・
(業務連絡)

帝政、もとい、訂正です。
以下のスポンサード会社名が誤植になっておりました。

×「食品提供:クロイツェル・リンツ健康飲料食品」
×「ボリス&イワン・コーネフ運輸&情報通信商社」

○「食品提供:クロイツェル=ミンツ健康飲料食品」
○「ボリス&イワン・コーネフ高速運輸&情報通信」

訂正して謝罪致します。 _(_^_)_

>誕生日の3日前、ハイネセンの空を多数の鳩が飛び交った・・・・

光さん! なんで知ってるんですか!! (^◇^;)”

と、言いたいところですが、鳩は飛ばしません。経費が掛かりすぎますので……

密使として地下街を走り抜けたのは、ネズミさん達です。

 d(・_・)

(元ネタがわからないかたは、「ごっこ」コミュの古〜い!!トピを、発掘してみて下さい……w)

http://mixi.jp/view_community.pl?id=976834
(@三人称)

 首都ハイネセン・シティの中心街からはいささか離れた裏通りにひっそりと店を構えている知る人ぞ知る高名なワインショップを出たあたりの静かな街角で、手にしたチラシを眺めて一人で百面相する少々挙動不審な初老の (^^;) 男性の背後で、鈴を転がすような楽しげな笑い声が起こった。

「まぁ、あなた。ちゃんと御自分でチラシに気がついてくれたんですのね!」

「……フレデリカ! どうしてここに?」

 驚いて振り返るヤン・ウェンリーの視線の先で、なおもくすくす笑いをこらえながら片手で小型の機器の操作を始めた女性はフレデリカ・グリーンヒル=ヤン夫人。元同盟軍参謀本部長付き副官にして現在の肩書は「旧同盟軍人転職支援本部長」である。

 夫にして元上官からの質問に彼女が答えるより早く、長く続いた戦乱の時代が終わって以来、加速度的に民需への転換が進んでいる携帯用の個人FTL通信端末が音を立て、相手が出たことを知らせた。

「……ポプラン? 私です。えぇ、ついさっき御自分で気がついたところよ。……まぁ盛大な悲鳴ねw ……で、私の取り分は幾らになるのかしら? ……あらまぁ♪ ……えぇ。わかってます。自分の任務は忘れていないわよ? ……えぇ。じゃ、会場で、また……。」

 ポプランの超絶悔しげな絶叫はヤンの耳にまで聞こえた。サプライズ・パーティの主役であるはずの自分が「いつこの事態に気付くのか」が、身内総参加のトトカルチョの対象になっていたらしいとだいたいの経緯を察してしまって少なからず胡乱な目つきになる夫に、妻は茶目っけたっぷりに片目をつぶりながら、先程の質問に答える。

「だって、あなた。あなたがいま着ている服一式は今朝のうちに私がコーディネートして出して置いたものですし。例によってあなたの上着のポケットには、発信器が仕込んであるものと相場が決まってますわ?」

 言葉にもならぬ唸り声をあげて降参の意をボディランゲージで伝える無力な夫である。ついでに愛用の黒ベレーを脱いでおさまりの悪い黒髪をかきまわ……そうとして、自分は昨日付けで永遠に、旧同盟軍の制帽とは決別したのだと気づく。すこし淋しげにベレー無しの頭髪をかきまわした夫を、妻は静かに微笑みながら見ていた。
 
その頃・・・

これが最後の出撃となるであろうローゼンリッター連隊の面々は空腹に耐えていた。当日、隊員一人の食欲が一個連隊に相当する事を証明するために。
(@三人称)
 
 まったくの余談だが、この夫妻の外見は、とてもではないが年齢相応には見えない。夫たるヤン氏が昨日退役した七十歳の元軍人にも元(もと)元帥にも見えず、ましてや一時期は銀河を二分する政治勢力の一方の実質的な指導者であったとも……全く「見えない!!」のと同じかそれ以上に、妻たるヤン夫人、今では料理の腕もそれなりに上達して『マダム・ヤンの簡単!五分でできる「はさむ料理」』などの名著の数々が多忙を極めるワーキング・マザー達のバイブルとまで呼ばれている貴顕(セレブ)な淑女が、実はとっくに成人している三人の実子と四人の養子を育て上げたグレートマザーであり、今や二桁に達する勢いで増え続けている「孫」たちの「グランマ」であるなどとは……「見えない!!」と……周囲の口さがない連中からは秘かに悲鳴を上げられている。それはむろん、クロイツェル=ミンツ健康飲料食品株式会社の営業広報関係者から「ほほえむ広告塔」と崇め奉られ、栄養的に完璧に配慮された健康食生活を続けているせいもあろうが……
 
 御本人はあくまでも「日頃続けている軍人としての鍛錬のたまもの」と言い張り、「結婚式の時のドレスがまだちゃんと着られる」ことが、最大の自慢である。事実、「結婚三十周年」を記念した身内の集まりには、茶目っ気たっぷりな笑顔で、その純白の衣装を身につけて、優雅に登壇してみせたのである……
 
 そして、その「マダム・ヤンの夫」氏も、「レディーとそのおつき」等と古いつきあいの連中からさんざんからかわれながらも、「年齢だけならちゃんと夫妻に見えるところが不思議だ……」(つまり、夫人と同じ程度に「若い」)と、某ジャーナリスト氏をしてうならせたものである。
 
 実際、おさまりの悪い黒髪のなかに今ではいくらか白髪がまじっている……という程度で、やはり三十〜四十代の頃から体型は変わらず、新婚当時からの普段着のTシャツを、すっかり着古してもまだ部屋着として愛用しているくらいである……
 
 (^^;)
 
 
 
 閑話休題。
 
(@三人称)
 
 その若々しく美しい、今では旧同盟軍人の「転職支援本部長」という実質的な最終人事責任者を兼務しているとはとても思えない貞淑な人妻は、じつはその夫を籠絡するのに最も適しているとちゃんと自覚しているいつもの笑顔で、小首をかしげて、こう聞いた。
 
「それで、どうなさいます? あなた」
 
「え?」
 
「もちろん、国家元首でもなんでもない単なる一個人であるあなたの個人的な誕生日を、家族や友人の内輪だけではなくてこんなふうに盛大に、おおやけの場で祝うというのが、あなたの好みに合わないということは、みんな知っていますわ。だから、今日の私に与えられた任務は、主賓たるヤン・ウェンリー氏の逃亡を未然に阻止し、ちゃんと定刻通りに会場控え室まで連行すること……ですの。
 
 でも、おわかりでしょうけど、私はあなたの副官兼 妻として、あくまでもあなたの味方です。どうしてもお嫌だとおっしゃるなら、全軍(元、ですけど)を敵に回してでもあなたの逃亡にお供しますし、そのための下準備も一応してあります。
 
 でも、今日のパーティーにはマリーンドルフ元首相閣下もいらっしゃるし、来賓代表として挨拶してくださるのは、ミッターマイヤー閣下ですのよ?」
 
「おいおい……」

 ひとしきり学生時代のような悪態をついて、不本意な主賓は天を仰いだ。
 
「なんだって、そんな大物まで引っ張り出して来るんだ……」
 
 
 
(だって、そうおっしゃる貴方のほうが、歴史的に見ても「もっと大物」なんですもの……☆)
 
 と、フレデリカは思ったが、むろん懸命にもそれを声に出すようなことは控えておいたのだった。
 
 
 
(選択肢その一。)
 >ヤン・ウェンリー、逃亡する。
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=34259670&comm_id=2951617
 
(選択肢その二。)
 >ヤン・ウェンリー、しぶしぶ会場へ向かう。

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=34262590&comm_id=2951617

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