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小説家版 アートマンコミュの666(ミロク)dD 1月21日?

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一月二十一日(土)

 頭がズキンズキンしている。痛いのは頭だけじゃない。体のいたる所が悲鳴をあげていた。誰かに胸ぐらを掴まれた。金田紫苑だ。彼が何かを俺に問いつめている。俺は彼の言う事を聞こうとしていない、彼の後ろで穴を掘っている五人組に気がいっていた。女が一人に男が四人、誰一人知った顔はいなかった。穴の横に女が血を流して倒れている。死んでいるみたいだ。穴を掘っているやつらが殺したのだろう。俺が話を聞いていない事に金田が気付き、俺の頬を殴り倒した。倒れた拍子に俺の右手に何か堅い物がぶつかった。それは巨大な岩だった。これが『ぐろの石な』なのだろう。この石の周辺から水でも湧き出ているのか、ゴボゴボという音が聞こえてきた。その音で喉の乾きに気付いた俺は水が欲しいと嘆願した。返事は拳でかえってきた。大の字に倒れた俺の視界に先程の女の死体が見えた。五人組が掘ったばかりの穴に彼女を放り入れると一粒の豆を投げ入れた。俺は手を伸ばして豆を取ろうとしている。しかし、女性の遺体と共に豆は土の中に埋められていった。その時、俺を覗き込む女の顔があった。悲しみを瞳に宿したその顔は静香だった。そして俺に『好いとったのに……』と声をかけてきた。俺は彼女の目にたえきれずに顔を背けた。とても向き合えられなかった。静香を突き飛ばす者がいた。それはハジメだった。静香を罵っている声が聞こえる。俺は彼女を助けようと手を伸ばしていた。俺も叫んでいた『好いとった』と。この言葉が引き金になったのかもしれない。再び彼等の暴力が始まった。俺の身体から鈍い音が聞こえてきた。右手を見ると曲がらない方向に折れ曲がっていた。傷みはもはや感じない。俺は死を覚悟した。誰かに抱きかかえられていた。俺の前にいるのは六人。俺を追いかけていた者達だ。金田、ハジメ、赤田、マスター、静香、そして最後の一人はみどりだった。全員が鎌や斧など凶器を手にしていた。俺は冷静に六人の後ろで例の五人組が遺体を埋めているのを眺めていた。

 眠っていた事に気がつかなかった。昨日は家に帰らず事務所に戻った。もう少し666の事を調べるつもりだったからだ。どんな方法を使ってもたいした成果も出す事が出来なかった。ついに力尽きて気絶するように事務所の机の上で寝入ってしまったのだ。時計に目をやると九時になる所だった。思いのほかよく寝ていたのだと思った。パソコンの電源を落とす前にメールだけ確認しようとメールボックスを開いた。数件のメールの中に龍華からの物を見つけた。
『依頼の件は順調に進んでいますか? お手伝いできる事があれば気軽に連絡ください。東京の中学自殺事件の自殺者の顔写真を入手する事が出来ましたので、添付しておきます。また、大須で衝突自殺?を試みた赤田剛の意識が回復したみたいです。一度御会いになって話を伺ってみてはいかがでしょうか?』
と書かれた文章が送られて来ていた。赤田の入院先はハジメの通夜の時に友人から聞き出していた。彼は事件の唯一の生き証人だ。彼から話を聞けば大きく前進するはずだ。彼等が起こしたレイプ事件の被害者の事も調べなくてはならなかった。龍華からのメールにレイプ事件の被害者の事を調べるようにお願いする文章をくわえて返信しておいた。添付されていた写真を開くとどれもあどけなさの残る中学生達の写真だった。生徒のID用に撮影されたような写真だった。不思議な事に俺は自殺者の顔を何処かで見た気がしていた。何処かで会っているのか? 目を閉じて記憶を辿ってみた。急に今朝見た夢が頭に浮かんだ。俺の顔が厳しくなったのがわかった。夢の中といっても人に殴られる事が気持ちの良い事ではなかった。ふと閃いた。夢の中でちらっと彼等を見かけていた。女の遺体を五人で埋めていた。そう例の五人組と同じ顔をしている。不可解な自殺を遂げた全員が俺の夢の中に出て来ている。そして、今日、新たに一人判明した。ハジメを呪い殺して欲しいと依頼してきた山本みどりだ。彼女も俺を殺していたのだ。俺が見る夢と自殺した者達との間に因果関係がある事は間違いない。しかし、何故俺の夢にあらわれるのだ? 尋ねてみるしかないのだろう。夢に出て来た人物の中で生存しているのは赤田とみどり、そして静香だけだ。自殺しようとした赤田に話を聞くのが一番確実そうだ。それに静香に連絡する気にどうしてもなれなかった。愛情の裏返しってやつだろう。一晩立ってもわだかまりが消える事はなかった。彼女が俺を殺したという事実を夢を見る度に思い出してしまうのだ。

 誰かが事務所の扉をノックした。静香ではない。彼女はノックもせずに飛込んで来る。誰だろうと思い、扉をあけると兄が立っていた。
「どうしたんだい?」
何故兄が俺の事務所に来たのかわからずに素っ気無い対応をしてしまっていた。
「どうしたって? この前の電話でお前の様子が少し変だったから、来てやったんだよ。なんか行き詰まった感じだったからさ、参ってるんじゃないかと思ったんだ。調べている事件は順調に進んでるのか?」
 さすがだった。メンタルケアを仕事にしているだけある。俺の心を読み取っていた。俺は正直に今までの事を兄に話す事にした。夢の事、自分の周りで起きている不可解な自殺事件の事、666を疑っている事、そして静香の事。俺が話をしている時、兄は口を一切はさまなかった。金田紫苑が死んでしまった時から俺はいろいろな事を心の奥に押込んで来た。詰めれるだけ詰めた心の荷物は反動で一気に吹き出した。そのあふれ出る俺の感情を兄はちゃんと受け止めようとしてくれていた。全てを話し終えると俺は大きく息を吐いた。まるで邪悪な物を身体から追い出すように。
「なるほどね。随分と不可思議で重たい悩みを抱えていたんだな。夢と現実には俺も因果関係があるとは思う。夢占いってのも存在するくらいだかな。占いはお前の専門分野だから俺より詳しいだろうけど。一番の苦しみは金田紫苑という男の死と静香って娘の事なんだろう。死と愛は人間だれでも苦しむ要因だ。金田紫苑の事はお前が一生受け止めなくてはいけない事だと思う。殺そうと思わなくとも傷つけようとした。これは良い行いではない。彼に償いをしようとする気持ちも良く分る。しかし、彼はこの世にいないのだ。お前がやる事は事実を客観的に知る事だ。自殺の原因はお前にあるかもしれないが、ないかもしれない。正直、誰も分らない事だ。確実に分かっている事がある。それは彼を傷つけようとした事だ。確実な事はこれだけだ。だから許されるとは思わない。お前が許されるとしたら彼を傷つけようとした事を認める事だ。そして、誰かを傷つけようとする者を憎む事だ。占師という仕事を通して憎しみを持つ者が現れた時に、その人の憎しみを消し去る事をするのだ。それがお前が背負ってしまった宿命なんじゃないかな」
 兄のアドバイスはその通りかもしれない。今まで俺がして来た事は隠す事だ。金田紫苑を殺そうとした事を誰かもバレないようにしてきた。そして現実から逃げていた。俺は生きているのだ。日々を暮らさなければならない。だったら、堂々と生きる方法を模索しなければならないのだ。逃げていては道は開けない、自分の宿命と向き合うしかないのだ。分かっている。だが今の俺には出来そうにもない。それが俺なのだから。
「静香って娘の事だが、後悔しない事だな。自分でも彼女に愛情を感じているんだろう。だから、お前の記憶の中にいる彼女のした行為を許せない。許さないのならそれでいい。しかし、きっとお前は後悔するぞ。俺から見ればお前の行為こそ裏切りのような気がする。静香って娘が夢に出て来たって事は死んでしまう可能性だってあるんだろう。お前は今彼女を見殺しにしようとしているんだ。愛情を感じている女性を自分が守ってやれなかった時に感じる後悔の念は金田紫苑って男の時よりも格段に上だぞ。男だったら汚い物でも飲み込める度量を少しでも持ったなきゃ生きていけないぞ」
「分かってるよ。俺だって何とか切り替えなきゃと思っているんだ。だけど、頭で考えているようにはいかないんだ。何かがブレーキをかけているんだよ」
 自分でも度量がない事はわかっていた。過去に俺を殺した事くらいどうでもいいよと笑える事がどうしても俺にはできないのだ。
「また彼女に殺されるとでも思っているのか?」
 兄の意見は図星だった。正直、不安がないわけではない。俺が答えない事が答えだと理解したようだった。
「信じてあげろよ。人の欠点ばかりを探していたら、誰も愛する事ができないぞ」
「信じる……か。それって簡単なようで難しいよな」
 俺は兄に語るわけでもなく、口からこぼれるように出た言葉だった。兄は頷いていた。もしかして、人との関係は疑いを持った時点で崩壊しているのかもしれない気がしていた。
「まずは会って話をする事だな。お前の推論が正しければ彼女に死が訪れる事になるんだからな。できれば早いうちに決断した方がいいぞ」
「そうだな。先の事はどうなるか分らないが、彼女を守らなければな。それともう一人危険な人物がいる。静香の友達の女の子も俺の夢に出て来た」
 俺は携帯電話を取り出して静香に電話をかけた。電話を待っていたかのように一コールもしないうちに静香が出た。兄は気を利かせているのだろう、事務所の外に出ていった。
「先生、大丈夫だった? 昨日様子が変だったから心配してたんだよ」
 静香の声を聞いて心が落ち着いていく自分に気がついた。
「ありがとう。もう大丈夫だ。それよりもみどりちゃんと連絡を取りたいんだ。どうしても伝えなくちゃならない事があるんだ。彼女と会えるようにセッティングしてくれないかな。もちろん、その場に静香も同席してほしい」
「わかったわ。みどりに連絡してみる。多分、鶴舞の図書館に行っていると思うから、先生も鶴舞の方へ出て来てくれる?」
 俺は「了解した」と答えると電話を切った。外で待っていた兄に静香との話の内容を告げた。
「夢の内容と自殺事件の因果関係を彼女達に説明するんだろう。それだったら、俺が説明してやるよ。占師よりも心理カウンセラーの方から話を聞いた方が説得力があるだろう」
 兄の申し出はありがたかった。静香に話をした時は変に気を使ってしまい、彼女に誤解をあたえてしまった。第三者が客観的に話をしてくれた方が真実味があるだろう。俺達は地下鉄で鶴舞まで行く事にした。

 鶴舞駅についたが静香から連絡はなかった。俺達は中央線の高架下にある喫茶店で朝食をとりながら、今後の打合せをする事にした。静香達に説明した後、赤田の入院している病院に行く事になった。念のために兄にも彼の入院先を教えておいた。飲み物が空になりそうになって来た時に静香から連絡が入った。今鶴舞の駅でみどりと待ち合わせて、合流でき次第、俺達のいる店にやって来る事になった。俺は店の従業員に事情を説明して四人が座れる席に移動させてもらった。暫くすると静香とみどりが私服姿で入って来た。静香は青色のジャケットをみどりは深緑のコートを来ていた。俺が微笑みながら手を振ると二人とも愛想よく手を振り返して来た。兄がどちらが静香だと聞いてきたので青い服の方だと教えてやった。「結構かわいいじゃねぇか」と言ってニヤニヤしていた。そのにやけた顔の男を誰だろうという目で二人が見ていたので、兄だと紹介すると二人して笑っていた。どうやらあまり似ていないそうだ。若い娘はどうでもいい事でも笑えるのだと感心した。静香は紅茶をみどりはホットココアを注文した。俺は少なくなったコーヒーをチビチビやりながら本題をきりだした。
「今日来てもらったのはとても重要な事を二人に伝えておかなくてはならなくなったからなんだ。実は俺の兄はこう見えても心理カウンセラーをやっていて俺が良く見る夢の相談をしたんだ。詳しい事は兄の方から説明してもらう」
 丁度、二人が頼んだ飲み物が運ばれて来たので話が一旦中断になったが、ウエイターが去るのを見計らって話を始めた。心理学的な観点から見た夢と現実の関係を話した後に夢の内容、そして現実に起きている自殺事件の関係を順序だてて話をしていった。二人は真剣に話を聞いていた。どうやら兄の説明を信じているようだ。二人に危険が迫っているかもしれないと告げるとみどりの方は身体が震えて来ているようだった。
「先生、これはハジメを呪った事の罰なのですか?」
 話を聞き終わったみどりが最初に口にした言葉だった。自分の身に不可解な事が起きると不可解な事に原因を求めてしまうのかもしれない。
「違うよ。ハジメは君が呪いを依頼しなくても自殺していたはずだ。そんな事を気にする事はない」
 自然に兄にアドバイスされた事を実践していた。みどりの不安を取り除こうとしていた。金田紫苑の死で悩んだ俺の実体験を元にして。
「二人に危険が迫っているというのは確実な事ではない。可能性があると言う事だ。未来の事の予測など一〇〇%正確に行う事などできないんだ。だから二人に限らず明日の命を保証されている人など、この世に一人もいないんだ。だけど明日が来ない事を想定して生きている人なんて一人もいない。いるとすれば死刑囚くらいだ。だから、必要以上に不安がってはいけないし、余裕を持ってもいけない」
「でも……」
 みどりの瞳はうるみだしてきた。彼女とは逆に静香は落ち着いていた。まるで俺の言う事を素直に信じているようだった。信じる……彼女にとっては簡単な事なのだろう。
「危険な因子がある。黒い服を着た子供とは絶対接触してはダメだ」
 全く不確かな情報だが、俺が不安がって話していては彼女達を余計に混乱させてしまう。
「それから、なるべく一人で行動してはいけない。事件が解決するまで信頼をおける人の側を離れない方がいいと思う」
「でも死んじゃうんでしょ」
 みどりがヒステリックな声を上げた。店にいた客が一斉に俺達の方を見た。静香がなだめているが、完全なパニック状態だ。彼女がこんな状態では店に長居をする事は不可能だ。兎に角、彼女を落ち着かせる為に静かな場所へ連れていった方がいい。幸いな事に鶴舞には大きな公園がある。春には花見の名所になる程だ。とりあえず、そこへ連れて行って、その後は精神のプロである兄に任せればいい。俺は勘定を兄に任せて二人を店の外に連れ出した。みどりのパニックが静香を少しずつ不安にさせているようだ。俺の腕にしがみつく手が震えていた。「大丈夫だから」と根拠のない励ましを言うだけで静香の震えは治まった。俺の言葉を信頼してくれているのがよく分かった。
「私家に帰る。一番信頼できるのって私の家族だから」
 突然、みどりが俺の手を振り切って走り出した。俺も追い掛けようとしたが、静香が腕にしがみついていて走れない。静香の腕を振りほどこうとした時彼女が泣きそうな顔になった。
「先生が一番信頼できる人の側に居ろって言ったでしょ。だから、私の側からは離れないで! お願い」
 恐怖が静香にも伝染していた。彼女の場合は動けないのだ。動くみどりと動かない静香。俺は静香を選ぶべきだと分かっていた。しかし、店から出てきた兄に静香を預けると俺はみどりを追ってかけだした。とてつもなく悪い予感がしたのだ。鶴舞駅に駆け込んだ。みどりは切符売場にはいない。きっとホームに行ったに違いない。時刻表を見ると次の電車が来るにはまだ余裕があった。まだ電車には乗っていないだろう。俺は取りあえず一番安い切符を購入してホームへ向かった。プラットホームへ出てみどりをさがした。するとみどりは俺とは反対側のホームに立っていた。その姿を見た時、時が止まったかのように身体が動かなかった。みどりの目の前に黒い服を着た少年が立っていた。黒いパーカーに身をまとった少年は間違いなく六三四だった。彼は右手をみどりの前にかざした。その時、俺の携帯が鳴った。相手は兄からだった。
「お前、どこにいるんだ」
「駅のホームだ。みどりが危ない。こっちに来てくれ!」
 兄の電話で正気に戻った俺は階段をかけ降りて、反対側のホームに向かった。改札口には丁度兄と静香が来ていた。静香は俺を見つけて抱きついてきた。その時通過列車を知らせる放送が聞こえてきた。みどりに危険が迫っている。しかし、静香を六三四に近付けてはまずい。
「兄さん、この上にみどりがいる。強引でもいいから連れ戻してくれ」
 切迫している状況が伝わったのだろう、兄はホームを駆け上がっていった瞬間だった。鈍い音と共に金属が摩擦する耳障りな音が数秒間続いた。何が起こったのか俺には理解できた。夢の中の生存者が一人減ったのだ。一旦ホームへ駆け上がった兄が首を横に振りながら戻ってきた。静香にも何が起きたのか理解できた様子だ。奇声を発すると意識を無くしてしまった。次に死ぬのは自分だと悟ったのかもしれない。死が確定する事を受け入れられる程人間は強くはないのだ。駅員が忙しく動き回る中に紛れて黒いパーカーの少年が階段をかけ降りてきた。俺は気を失っている静香を彼から見えない位置に移動させた。六三四は俺の存在に気付いていた。俺の心臓がものすごいスピードで脈をうちだした。俺の横を通り抜ける時、六三四は初めて俺に笑顔を見せた。それは運動会の徒競走で一番を取った時に見せるような喜びの笑顔だった。死神もこんな風に人の命を奪った時に達成感を感じて笑顔を見せるのだろうと思った。そして六三四は静香の事に気付く事もなく走り去ろうとしていた。
「兄さん、静香を連れて事務所に戻っていてくれないか?」
 そう言うと俺は六三四の後を追いかけていた。666が不可解な自殺に関係していた。六三四が単独でやっているとは思えない。間違いなく、666の誰かが命令を下しているはずだ。弥勒さんか、それとも龍華か分からない。誰かが指図しているのならば、これ以上の犯罪は起こさせてはいけない。残っているのは静香と赤田だけなのだから。俺はそんな事を考えながら六三四の後を一定の距離を保って追いかけていた。黒いパーカーの足がゆっくりになった場所はあの葬儀場だった。そして、リムジンを見失った場所までやってくると六三四は手を壁にかざした。すると壁だった場所が横にスライドした。隠し扉があったのだ。六三四はその扉から内部に入っていった。周りを見渡したが誰も警備の者の姿はない。意は決していた。危険を承知で閉まりかける扉をすり抜けるようにして666の内部に飛込んだ。扉の中には正面と左右側に新たな扉があった。左側をあけると上下階に続く階段が見え、右側をあけると地下へ続くスロープが見えた。車用の地下へ向かう道だろう。正面の扉を開けると六三四が走り去って行く背中が見えた。俺はこの扉を選んで中に入った。

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