09. Somarobotics Vs Spiralz - Riot Pleasure
この曲は展開がとても面白く、完全にSomaroboticsとSpiralzの色が分かれてますね。(わざとかな?)
POPな感じがして聞きやすい1曲です。
10. CPC - Terror
さすがはCPC。
非のうちどころがないって感じ。
完全にCPCワールド。
11. Far East Ghost vs Sysyphus - Gestalt Collapse
このコンピレーションの最後にふさわしい1曲。
前半は怪しい空間の音ではめられ、後半にはグイグイ引っ張られる展開。
中盤の一風変わったメロディーが優しく感じますが、
同時に後ろから聞こえる音とBPMは極悪ですw
Far East Ghost(Takeomi Matsuura)はセカンドアルバムをリリースした。
今回のアルバムは2枚組みであり、メインCDである"Emperor"と"Return of the bastard"のリミックスCD(+2ボーナストラック)から構成されている。
Far East Ghostの音楽性を説明するとすれば、"Dark"というひとつの言葉に集約されるだろう。
Dark Psytrance、というジャンルの中においてもこのアルバムは焦点を絞って制作されている。メロディはわずかしか使用されておらず、ほとんどのトラックは高速なBPMであり、そのうち数トラックは160/170に到達する。
トラックはダークなアトモスフィアーに溢れており、またそのうち2曲、"反逆 - Rebellion"と"暴動 - Revolt"はメタルテイストなヴォーカルとギターをフィーチャーしていることからもFar East Ghostの趣向がMetalとIndustrialにも傾向している事を示している。DDark Psytranceにはホラー映画等からのサンプリングに頼ったプロダクションをしている物も多いが、Far East Ghostはそういったサンプリングをダークな雰囲気作り程度にしか使用していない。
このアルバムを消化するにあたり、ベストな方法はアルバム全体を通して聴くことである、そうすればダークかつ威嚇的な感覚がより一層感じられ、その感覚はダークな仕上がりとなっているジャケットにも反映されている。
個人的には、Track 1,2,4,5そして7といった極めてダークなトラックをフェイヴァリットとして挙げたい。
非常にゆっくりと始まり、突然180BPMを越えたかと思うと歪んだベースとドラムによってTerror Styleに変化して行くラストのトラックに関しても、正にダークであり、Industrialの影響を強く受け、BPMを"Play"していると言えるだろう。偉大なトラックとは言いがたいが、面白い変化が楽しめる
そして、ここではTrack 5、"Emperor"について述べておかなくてはならない。このトラックは隠しトラックであり、"個々の精神の内面に存在する架空の皇帝"というコンセプトに則ってアルバムカバーのどこにも記述されていない。
2枚目のCDはまた違ったテイストのアッパーなDarkトラックから始まり、5人のDark Psytranceアーティストによるリミックスへと続く。リミックスも異色の出来であり、特にSavage ScreamとFatal Discordのリミックスは特筆に価する。
リミキサー達はオリジナルより一層威嚇的であり、Far East Ghost自身より一層サンプリングを駆使し、ベースラインに変化をつけて差別化を図っている。
2枚目最後の2曲は1枚目のCDに収録されているヴォーカルトラックのインストゥルメンタルバージョンであり、もしヴォーカルが好みでなかったとしても、ここでヴォーカル無しのバージョンを聴くことができる。
Recommendation:全体を通してDark Psytranceを愛する全ての人にとって偉大なアルバムである。
このアルバムはダークなアトモスフィアーに溢れ、もし消化しきれなかったとするならば、他のジャンルに自分の居場所を探したほうがいいかもしれない。
Dark Psytrance DJや、ダークなアトモスフィアーを愛する者にとっては必須アイテムであり、特に2枚組みであるボリュームを考えれば入手して決して損の無い物といえる。