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小説を書いて読んで楽しもうッ!コミュの時の番人、ソノ名は『 サラ 』!

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どうやらその自販機は奥にあるらしく、ココからはその姿を見る事は出来ない。
僕は興味心々で『サラ』とやらが売られている自販機まで歩いて行った。


ズドォォォーーーーーン…


そんな擬音が聞こえる位、確かにソレはそこに存在していた。
見た事も無い位、馬鹿でかいガチャガチャとして…。
2階建て住居並の筐体。
バスハンドル程の巨大回しノブ。
大人二人が入れそうな大きさのポケット。
中の様子は暗くて見えないが、誰が見ても怪しさ爆裂である。


「…何が出てくるんだ?一体?」


人間の好奇心とは恐ろしいモノだ。
解らなければ近づく、つい探ってしまう。
色々している内に、何やらボタンらしきモノを発見した。
好奇心パート2!ボタンは押す物である!
この摂理に逆らえる人間はそーそー居ない…これは断言出来るだろう。
そして僕もそんな人間の一人だった。


ポチッ…ウィーーン…


「イラッシャイマセ、ハンドルヲマワシテクダサイ。」


突如、無機質な合成音声に催促される。
ふむ…ここでやらなきゃ漢が廃る、僕は勢い良くハンドルを回した。


ガシッ…ギ…ギギギ…


「うおッ!か、かてぇ…じゃ…ねぇ…かッ!」


ガッションッ!!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…


ノブを回し切ると奇怪な音を起てて、何物かが近づいて来る気配する。
僕は好奇心一杯でポケットに顔を寄せて待ってみた。


ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…


中の様子はやはり暗い為ココからでは伺えない、更に近づく…すると、


ズッゴッキィーーーンッ!!


「ッヘブシュッッ!!」


なんともマヌケな声を挙げながら、見事なまでに気持ち良く倒れてしまう。
情けない事に、どうやらまともに顔面直撃したようだ。
ってか、すっっっげェ痛いッ!目の奥がチリチリするッ!鼻の中が生暖かいッ!
一瞬の内に様々な情報が のた打ち回る僕の中に入ってくる。
暫くしてフラつく頭を押さえながら涙目のまま起き上がると、
僕の顔面を否応なしに痛打したソレは、
道の真ん中で目を渦巻にして、上体をフラフラと揺らしていた。


「(…そうか、あれの頭と正面衝突したんか…)」


たまたまポケットに入ってたティッシュを鼻に詰めながら、気づかれない様にソッと近づく。


「ふぅぉ〜うきゅぅ〜〜〜お〜星様〜き〜らきら〜♪」


うむ、まだテンパッてる様だ…暫く様子を見た方がよさそうだな。


「うーん…あいたたたぁ…酷い目にあったなりよ〜。」


舌っ足らずな甘い声からして女の子と判明したが…。
伸長は約90cm、髪型は肩までの三つ編が二つ。
衣装は…なんだありゃ?魔女ッ子か!?
オマケに装飾品が一杯ついた変な杖まで持ってるし…。
一見コスプレ風の少女は暫くキョロキョロしていたが、
漸くこちらの存在に気づいたらしく、跳ねる様に飛び起きると、
瞬く間に第一種警戒体制を僕に向かって発令した。


「誰なりかッ!名を名乗るなりよッ!」


こっち方が名乗って欲しいくらいだ…あんなガチャガチャから飛び出しやがって。
だがそんな事はお構いなしに、奇怪な魔女っ子(仮)から質問の豪雨が降ってくる。


「さては…サラの『プリチーな体』が目的なりねッ!?」


をぃッ!僕はそこまでストライクゾーンは広くないぞッ!?
しかし彼女の言及は終わる事を知らない、最早妄想と言っても過言では無いだろう。


「はッ!?まさか『美少女』誘拐なりかッ!?」


この現状で身代金を払ってくれる奴がいるのか?少なくともお前以外は人っ気一人無いぞ。
しかも美少女だって?よくソコまで自分の事を言えたもんだよ…。
等と呆れてる僕を余所に『サラ』と名のった少女は腕組をし、何やら悩み始めた。


「むむむ…これはピンチなり…よしッ!とうッッ!」


そして何をするかと思いきや、サラは自販機をよじ登り始めたではないか。
『とうっ!』とか言っておきながら登るか普通?飛べって…。


「んっ…しょっ!……も…うちょいな…りッっと!」


僕が生暖かく見守る中、なんとか登りきった サラは一息付くと、
こちらを偉そうに見下ろして、無い胸を張りこう言った。


「我が名は『時の番人』サラなりよ! 逃げるなら今の内なりッ!ニョホーホホホ♪」


違和感ドンッ!更に倍ッ!!

馬鹿さ加減がここまでくると、流石に頭が痛くなってくる。
まぁ煙となんとかは高い所が好きて言うけど、あれって本当なんだな…。
そんな事を思いながら笑い続けてる サラを放置し、
本来の目的だったジュースを買う事にした。


ポチッ…ガッシャン…ゴトンッ!


この世界でも『コカ・@ーラ』はあるらしい、プルタブを開け一気に流し込む。


…ッングッ…グッッ…ン…ッ…ン……プハァッ!


余りの出来事に忘れていたが喉は相当乾いていたらしく、流れ込む炭酸が喉に染み渡る。
おくびを出し、人心地つくとキャメルを取り出して一服吸いながら、
未だ笑っている サラを見る。
やはり僕の視線などお構い無しに腰に手を当て、
大空を仰ぐ様にけたたましく笑うサラ…。
ふと何気無く今握っている空き缶に目を落とすと、
どこからともなく野球アナウンサーの声が聞こえた気がした。


『ピッチャー大きく振りかぶって第一球を…投げたッ!』


シュッッ……スッカコーーーーーンッ!


「うきゅッッッ!?」


ストライクッ!バッターアウトッ!


見事 頭にHITした空き缶は進路を変えると そのまま何処かへ消えてしまうが、
僕は小さな勝利に心の中でガッチリとガッツポーズを取って満足する。
一方、 相当ナイスな所に当たったのか、サラの足は覚束ない【おぼつかない】。
このまま数秒放っておいたら重力に従って、真っ逆さまに落下する事は目に見えている。


「あ、やべ…ヨロヨロしてんな…しょうがない、受け止めてやっか…。」


僕は間もなく落下してくると思われるサラをキャッチすべく、
急ぎ足で自販機の側まで近寄った。


グラァッ…ヒューーーーーン……ポスン♪


「ふぅ…なんとか間に合ったみたいだな。」


やはり幼い女の子に相応しく、その体重は極めて軽く僕でも難なくキャッチできる。
僕の腕に収まったサラは再び目をクルクルナルト状態に回しながら、
ブツブツと何か呟いていた。


「ウフフ…お婆ちゃん久しぶり〜やだなぁ、そんなに足を引っ張んないでよ〜アハハ〜♪」


い、イカンあっちの世界に逝きそうだ!取り敢えず、頬を軽く叩いてみる。
しかし僕も気が動転しているらしく、意味不明な言葉しか思い浮かばない。


ペチペチペチ…


「もしも〜し?お客さん終電行っちゃたよー?」


「あはは〜うわぁ綺麗ぃお花畑なり〜☆」


や、やばい!頼むからソッチには逝かないでくれッ!
僕はまだこの年齢で前科一犯にはなりたくないんだッ!
するとオタオタと慌てふためく僕を嘲り笑うかの如く、
気を失っている筈のサラが半目になって口を開いた。


「…ふんっ…少しは反省したなりか?」


あぁそりゃーもー反省したさ…って、待てよ…


「まったくもうッ!『れでぃ』の頭に缶を投げるなんて、なんて酷い奴なりかッ!
 この極悪人ッ!親の顔が見たいなりッ!」


逆にお前の親の顔が見たいと思うのは、僕だけだろうか…?
そんな自問自答している僕を丸っきり無視し、サラがもがき始める。


「いつまでお姫様だっこをしてるなり!早く下ろすなりよーーーッ!」


言うか早いか彼女はジタバタ暴れ、僕の手から逃れる様に脱出すると捨て台詞を吐いた。


「ふぅ〜油断も隙もあったモンぢゃないなりねッ!」


ををを…このヤリ場の無い怒りは何処へ発散すれば!?
肩がワナワナしてくる、この際さっき自分がした事は忘れよう。
精神衛生上、頗る【すこぶる】宜しくない。


「んにゅ?何を怒ってるなりか?
 あッ!判った〜カルシウムが足りないなりね、ほれ食うなり☆」


するとサラは徐にポシェットからドラ○えもんの効果音付きで『煮干』を取り出し、
ふくれっ面した僕の顔前に突き出した。
戸惑う僕…いきなり眼前に煮干を突き付けられても如何すれば良いものかリアクションに困る。


「遠慮する事は無いなりよ♪いっくらでもあるなり☆」


無造作にポッケからドンドン出しては僕に食わせようと、
遂には口にまで押し込んでくるサラ。
堪らず意思の疎通を計ろうとするが、
執り合わない彼女は次々とフォアグラに食わせる餌の如く入れてくる。
まさかこいつ、僕を丸々太らせて後で食うつもりかッ!?


「モガガッ!んーがこほいっへねへぇ!」 (直訳:んーな事言ってねぇ!)


「贅沢なりね〜こんなに、んまいのに♪」


駄目だッ全然通じていないッ!まさかナ○ック語しか解らないとかッ!?
然も旨そうにモキュモキュと煮干を噛るサラ。
僕の口の中一杯にも苦香ばしい味が広がる。
うおぉ…このままでは窒息してしまう…。
僕は身に危険を感じ、止むを得ず強行手段を訴える事に決めた。
もしここで躊躇ったら数秒後には間違いなく、鼻からも煮干をツッ込まれるだろう。
それだけは何としても避けたいし、
全国六千万人の女子中高生ファンに申し訳が立たないッ!
僕は覚悟を決めると右手に有りっ丈の力を込め、
躊躇する事無くサラの頭に拳を振り下ろした。


ズガァァァッシュッ!!


僕の必殺技の一つ『サンダーファイヤーゲンコ』が音を立てて炸裂する。


*『サンダーファイヤーゲンコ』とはッ!?
利き手を力の限り強く握り、中指を鋭利な凶器の如く立たせ、
容赦無く相手の旋毛【つむじ】目掛けて、垂直に思いっきり振り下ろす業である。
この業は地方によって『成長が止まる』とか
『下痢になる』とか実しやか【まことしやか】に囁かれているが、
実質これと言った結果やデータは得られておらず、
未だ禁断の業として人々に恐れられている。

  
   民明書房刊『 拳を極めし拳王 その業100選集 』より抜粋


「うきゅッ!?い、痛いなりよぉ〜〜…」


涙目になり頭を抑えて蹲るサラ、僕は痛む拳と引き換えに何とか危機を脱した。
それにしてもココまで口一杯に煮干を入れられた事は、僕の人生始まって以来の出来事だぞ…。
するとサラは一連の事で頭にキタのか、恨めしそうな顔つきで僕を睨み、
口を尖らせて文句を言い始めた。


「そんないぢわるすると、ココから脱出する方法を教えてやらないなりよッ!ふんだッ!!」


ったく…とうとうスネたか…ん?待てよ?今何って言ったッ!?
脱出!?やっぱりここは僕の棲んでいる世界ではないのか?
確かにちょっと考えれば判るような事ばかりだ。


「だったらここは一体…?」


煮干しを吐き出すついでに思わず口をついて出た、殆ど独り言の様な言葉だったが、
憤るサラは聞き逃さない。
そして予想もつかない答を僕に聞かせた。


「ここは時の迷宮の一角なりよ。」


時の迷宮…ゲームや何かでしか聞いた事のない名前…。
現実味は皆無と言っていい程なく、僕は化かされてる分になった。
しかも考えている事が顔に出てしまったらしく、何とも言えない表情を浮かべてしまう。
するとその表情が彼女の気に障ったのか、サラは面倒くさそうに考え始めた。


「あ、その顔は信じてないなりね?…うにゅぅ…んぢゃ試しに自分の名前を言うなりよ。」


はぁ?何を馬鹿な事を…そんなモンは簡単に…あれ?
んなッ!おかしいッ!自分の名前が思い出せないッ!?
真っ青な顔になる僕…すると勝ち誇った様にサラがニヤリと笑い、
頭の後ろで手を組みながら口を開いた。


「にゅふふ…これで信じたなりか?サラがお前に嘘ついてもしょうがないなりよ。
 そんでね?この迷宮に入ってしまった人間はここに存在出来る代償として、
 自分の名前を忘れるなり。
 まぁ誰が決めたか判らないなりが、そーゆー事ッ!潔く諦めるなり♪
 それにしても…お前もそーとー運が悪いなりネェ。
 滅多にココへ来るもんぢゃ無いなりよ普通?」


と、死刑判決のような事をサラリと、いとも簡単に言って退ける。
だが僕はそんな事を言われて平常心を保っていられる程、心の許容量は大きく無い。
ここに至って漸く自分の置かれている状況を把握し、焦燥感からかサラに食って掛かった。


「おぃッ!一体どうすれば思い出せるんだッ!それとココから脱出するにはどうすればッ!?」


矢継ぎ早に質問を浴びせ、サラの小さな肩を掴みユッサユッサと乱暴に揺らす。
最早彼女を気遣う余裕など、僕の中にはこれっぽちも残って無い。


「はわわわ、おおお落ち着くなななりよぉぉ〜〜〜!?」


ガックンッガックンッガックンッ!


揉みくちゃになりながらも懸命にもがくサラ、すると今度は彼女が強硬手段に出た。


「あややや!もぅ〜〜でえぃッッ!」


ヅッッガンッ!!


「シギャロモパハァッッ!?」


又もや聞いた事もないような叫び声を挙げ、鼻を押さえながら転がり回る僕。
そこにヤットの事で揺さ振り攻撃から逃れたサラが、厳しい口調で僕を嗜めた。


「落ち着けってーーのッ!ったく本当に情けないなりねッ!」


どうやらあのクソ固い頭から繰り出される、『サラッちヘッド(上段)』をモロに食らったようだ。
ちっくしょう…煮干め、中々良い仕事するじゃねぇか…ありゃぁ中身まで全部Caの固まりだぜ…。
くうををッ!それにしても滝の様に鼻血が止まらないぞ!
あ…頭がクラクラする…何か気持ち良いやぁ…。


「はぁ…全くしょうがないなりねぇ〜ちょっと待つなり。」


そう言いながらサラはポシェットの中から本を取り出し、パラパラ捲ると呪文らしき詠承を始めた。
すると緊張感にも似た妙な空気が辺りに充満し、サラの身体を薄く神秘的に輝かせる。


「ゞ±〃ヾ〆∴∞…≦仝…¢∈≠…⊇£∀∫ッ!!」


ポワァン…シュォォーーーン…


やがて彼女の紡いだ呪文が完成し、手から放たれた暖かな光が僕を包む。
…暫くジッとしていると光は消え、
驚く事にさっきまであんなに痛かった鼻もすっかり治っていた…。
彼女は事が終わると面倒くさそうに本をポシェットにしまい、僕の鼻の具合を確かめると、
偉そうに小さな腕を胸辺りで組みながら、蹲って惚けている僕を見下す様に言い放った。


「フフン♪これでどうなり?サラの事も信じたなりか?」


「い、今のって魔法なのか?」


明らかに動揺しているのが自分でも良く判る。
取り敢えずズボンについた砂を払って立ち上がると、
自慢気に話し続けるサラをそのまま呆然と見下ろす。


「んまぁ簡単な初期レベルの治療魔法なりね。
 あんまり簡単過ぎたからチョット忘れちゃったなりよ…テヘッ♪」


可愛く舌を出し、事も成しに言って退けるサラ。
流石にこんな凄いモノを目の当たりに見せられては、信じるしか他に無い。


「それにしても…名前がないと流石に不便なりねぇ…。」


前振りも無しに緊張感のカケラもない『ホニャ〜ン♪』とした声で言われて些か納得いかないが、
思えば確かに不便だな、こりゃ…う〜〜ん、どうしたものかな…?
すると難しい顔して考えていた僕なんかお構い成しに、サラがイキナリ自販機をビシッと指差した。


「まぁ取り敢えず、サラに飲物を買うなり☆」


「……スマン…話の筋が全く見えんのだが…。」


「つべこべ言わなくて良いなりよ!ほれッ早く買うなり!」


強引且、無茶クチャな理論で踏み倒した挙げ句にオゴリかい…大物だなお前…。
僕は渋々自販機の方まで足を運び、身長の低いサラに目線を落とす。


「ヘイヘイ何にしましょう、お姫様…。」


皮肉タップリで言ったつもりだったが、当の本人は偉く御満悦な様子で、
上から2段目にある、缶ジュースを指差した。


「ふにゅ…んぢゃ、そこのカフェオレで良いなりよ♪」


何を気取ってカフェオレだか…所詮コーヒー牛乳じゃねぇか。
そう思いながらも買ってしまう僕が堪らなく情けない…。


「ほらよ、今後50年は感謝して有り難〜く飲みな。」


「あんがとなり♪……本当に気が利かないなりね〜!
 こーゆー時は蓋を開けてからレディに渡すなりよ…んもぅ。」


…今なら情状酌量の範囲内で殺人が出来るな…。

そんな僕の殺気なんか気にも止めずコクコクと、然も旨そうにジュースを飲むサラ。
すると何を思ったか、ふと飲むのを止め、ジュースをじっと見ている。
そんな彼女を僕も気になり、少し冗談混じりに尋ねてみた。


「ん?どーした、当たりでも出たか?」


「………れ。」


サラは缶を見つめた侭 何か言ったが、僕の耳には殆ど聞き取れない。


「はぁ?聞こえねぇぞ?」


「……おれなり。」


だがやはり聞こえず、そんなサラに少しイライラしながら再度彼女を促す。


「言いたい事はハッキリ言いましょうって 通信簿に書かれなかったか?」


「お前の名前ッ!『かへおれ』って、たった今、決めたなりッ!」


ズギャギャーーーーーァンッ!


…アーアーアアアアアー♪北の国から2007
父さん…僕の名前は『かへおれ』でしたか?
僕は自信がないです…教えて下さい…。
でもこんな名前…やっぱり嫌な訳で…父さん…。
………
……


はッ!あまりの事に現実逃避してしまったではないかッ!?


「かへおれ♪かへおれ♪かっへおれ〜♪」


ジュースを飲みながら、僕の周りをピョンピョンと跳ね廻るサラ。
凡そ予想はつくが、きっと今飲んでる『アレ』から名前を取ったんだろうな…。
いいのか僕!?あんな乳脂肪25%未満の飲物と一緒で!?
すると妙な気配を察知したのか、サラはその場でピタッと止まり、
戸惑う僕を指差しながらグゥの根も出ない言葉を言い放った。


「あ、因みに変更は却下なりよ?もし換えたら、出口に連れていってやらんなり♪」


…と、言う訳で僕の名前は堂々満場一致で『かへおれ』に決定した…。
こうして僕『かへおれ』と自称、時の番人『サラ』の 、
奇妙でキテレツな旅の幕が切って落とされたのだったッ!

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