ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

[異説] 超古代文明 [オカルト]コミュの福井県古代文明説

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
古代文明に関する珍しい説ということで紹介いたします。

友田吉之助『天孫降臨の原義』
渓水社、上製・A5判・219頁
http://www.keisui.co.jp/cgi/kensaku.cgi?isbn=ISBN978-4-87440-466-9
2008年の暮れ、上京時に神保町で見つけた本の一冊。友田吉之助(1012〜1995)は島根大学名誉教授・島根医科大学名誉教授。東洋史学専攻から日本史に移り、現行『日本書紀』以前にその原型となった「和銅日本紀」が存在したという説で有名。
 もっとも、私はこの本を書店でパラパラと見た時には同姓同名の別人だと思っていた。購入してから、「あの」友田先生と同一人物が書かれた本と気づいてかえって驚いたほどである。

さて、本書はその友田先生の遺稿を整理したもの。構想では全4巻の大著『日本国家形成史の研究』の第1巻となる予定だったのですが、志半ばにしてご逝去。出版はご遺族によりなされました。本書にその全4巻の構想上の目次も掲載されています。ちなみに第2巻以降はそれぞれ『神武天皇東征の原義』『高天原の原義』『大和国の発展と出雲国の西遷』となる予定だったとのこと。

 まず、友田先生は自らの研究をエウヘメリズム(神話上の神々は実在の人物の投影)という立場にたつことを明言する。そして、その立場から天孫降臨神話のニニギは実在の人物であるとみなす。
ところが、友田先生の想定によると、ニニギとはトンボの化身であり、彼が国譲りを迫った出雲とはクモの化身が支配する国(ただし、その最後の統治者とされるオオクニヌシはイノシシの化身)、つまりは天孫降臨とはトンボがクモを降して、その国土に文字通り飛んできたことを意味するというわけだ。また、トンボやクモの説話は天上の星々の運行とも関連していたという。つまり、友田先生は、日本神話を、実在の人物の行動と、動物(の精霊?)や天体を主人公とする自然神話との混交だったとみなしているわけで、これは一般に言われるエウヘメリズムとはかなり異なる考え方だ。

 さらに友田先生は天孫降臨の地が九州の日向だという通説的理解を廃し、福井県三方郡美浜町にある大字の「日向」こそ、その地に他ならないという。さらに神話上の出雲も島根県ではなく福井県三方郡方面にあった。日向と出雲を同じ地域と考えてこそ、日本神話は無理なく理解できるというわけだ。

 友田先生によると、日本国家を建てた民族は満洲の遼河下流域から黄帝暦をたずさえてやってきた(この黄帝暦が後世、和銅日本紀を編纂する際の暦法となる)。彼らはまず北陸地方に小国家を建設した(その文化は鳥浜貝塚遺跡からうかがえるという)。その事実を伝えるのがニニギの天孫降臨伝説であり、西暦前1122年に相当する。さらに、その子孫である神武天皇が即位したのは前660年だという(この即位年推定は『日本書紀』に依拠している)。

 さて、本書収録の第2巻目次からうかがうに、友田先生は神武天皇の宮都を畿内大和ではなく、現滋賀県安土町に想定していたようだ。つまり神武東征とは現福井県内から、琵琶湖東岸への移動ということになる。また、第3巻目次からうかがうに、日本民族の祖先が遼河下流域から現福井県三方郡に天孫降臨するまでの中継地点としての「高天原」に現敦賀市を想定していたようだ。第3巻目次第1章第4節には「『ホツマツタヘ』の史料的価値」の表題も見え、晩年の友田先生が『秀真伝』に関心を持っていたこともわかる。

 さて、滋賀県に都した神武天皇の子孫がいかにして畿内に移り、さらに日本列島を統一していったか、その経緯を第4巻で説明する予定だったわけだが、肝心の第4巻目次には具体的な地名が登場しておらず、友田博士が実際にはどのように考えていたのか、知るすべもないのが惜しまれる。

この本に基づいて、すでに現地調査している、という方もおられる。
http://www.mikatagoko.com/origin/index.html#index

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1044193964&owner_id=509182

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

[異説] 超古代文明 [オカルト] 更新情報

[異説] 超古代文明 [オカルト]のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。