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鶴見俊輔コミュの鶴見俊輔没後10周年記念シンポジウム――日本・中国の個の対話

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日時:2025年12月6日(土)13:30-20:00

場所:慶應義塾大学 日吉キャンパス 来往舎2階 中会議室

 およびオンライン配信(Zoomウェビナー)

使用言語:日本語(一部中国語、日本語逐次通訳付き)

参加方法:会場・オンラインとも要事前申し込み(参加費無料)

 対面参加はこちらから、オンライン参加はこちらからご登録ください。

 ※会場収容人数の都合上、対面参加は先着45名までとなります。またウェビナーの定員は1000人です。

登壇者(登壇順):黒川創/許知遠/伊達聖伸/郭颖/劉争/片岡大右/吉琛佳/ブレイディみかこ(オンライン)/津野海太郎(メッセージ代読)

主催:鶴見俊輔と戦後思想を考える会(KONOKAI)

問い合わせ:konokai2025outlook.com

趣旨: 鶴見俊輔は、日本の戦後思想を代表するひとりであると同時に、決してその典型たりえない例外的な知識人である。もちろん、しばしばその範例のように見なされる丸山眞男を含め、いわゆる戦後思想と結びつけられる知識人の誰も、単純な進歩主義や近代主義を唱えていたわけではない。それでも、戦前と戦後、伝統と近代、大衆と知識人、個と集団、善と悪、「マチガイ」と正しさといった両極のあいだで鶴見の思考が示す流動的な複雑さは、この哲学者にきわだって独自の相貌を与えている。

「例外」の重要性とは、若き鶴見が米国で出会ったプラグマティズム、特にウィリアム・ジェイムズの哲学の核心部分に見出したものだった。しかし例外的な個人は、他の人びととの協同から切り離されているのではない。個はその例外性を保ちながらも、「同情」を通して他の人びととつながっていくことができる。鶴見が「アメリカ哲学」から受け取ったこの教えは、多様性の展開と分断の深化が並行する今日を生きるわたしたちにとって、いっそうかけがえのないものに感じられる。

こうして米国から誰よりも多くを学んだ鶴見は、しかし帰国と敗戦ののち、その対日占領政策に失望するなかで、中国に新たな眼差しを注いだ。少年時代に『阿Q正伝』を読んでいたとはいえ、戦後の彼が魯迅と決定的に出会いなおし、そこから「内なるアメリカ」を相対化するための重要な契機をつかむのは、竹内好の導きによっている。竹内を通してアジアを考えるというこの姿勢は、最晩年まで鶴見の思考の中心軸のひとつであり続けるだろう。

鶴見俊輔の没後10年を機に開催される本シンポジウムは、この哲学者の多岐にわたる仕事に関心を抱く日中の研究者・著作家が集う対話の場として企画された。鶴見にとって「戦後」は、幕末・維新期と同じく、不安定で危機的な状況下でプラグマティズムを体現する諸個人による、新たな可能性に開かれた構想と行動の時であった。彼の業績に各人の観点から立ち返り意見を交わすことで、緊張と紛争に満ちた現代社会を創造的に生き抜き、過去から資源を得つつ未来を切り開くための知恵を共有するよすがとなればと願っている。


https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/100909/ecd7cd61cf1ccf02a223252aa2cac48e?frame_id=624916

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