現在これだけ第九が世界に広がっているのはなぜかというと、ムードミュージックの時にお話ししましたワルド・デ・ロス・リオス指揮スペイン王立マヌエル・デ・ファリャ交響楽団及び混声合唱団が、ロカビリー歌手のミゲル・リオスをプロデュースしまして、このミゲル・リオスがワルド・デ・ロス・リオスをバックにベートーベンの第九を『A SONG OF JOY』(喜びの歌)というタイトルで歌いまして、これがスペインのポップスとしては例外的にアメリカのビルボードで一位になり、このことが今日、年末に第九が喜びの歌として盛んに歌われている一番の原因になったのです。