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ヨーロッパ民族音楽楽団コミュのヨーロッパ民族音楽楽団に寄せる想いーその1

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若林忠宏は1978年にオープンした「日本初の民族音楽ライブスポット」を通じて世界中の民族音楽を紹介、同時に学んできました。アイルランドの音楽は1980年頃に挑戦しましたが、当時は仲間も居なくて、頓挫。

ヨーロッパ民族音楽楽団の構想は、1980年代の「挫折」と今日のあり方への「疑問」しかしながら「強い憧憬」によって少し複雑な心境がその根底にあります。
「挫折」とは、「西洋音楽ファンには田舎、泥臭い、アジア民族音楽っぽいと誤解、卑下され、アジア・アフリカ民族音楽ファンには、西洋的、近代的と誤解される風潮、不理解の中で、継続出来なかった」という苦い経験です。
「疑問」はギリシア、イタリー、スペイン、フランス、おそらくドイツ、そしてアイリッシュいずれも
「本来の民族音楽のあり方が分からなく成っている」点です。

ギリシア音楽の場合

「ギリシア演歌」と称される「Rebetika」がトルコ経由の音楽とギリシア地元音楽と混同して紹介、理解されている点
「民謡」の邦楽性とジプシー・ミュージシャンとの関わりが混同している点
「右翼政権」「左翼政権」の政治的操作が見逃されている点。
「古代ギリシア音楽」が全く間違って理解されている点。
逆に「ビザンティン音楽の遺産」があまりに過小評価されている点

イタリー音楽の場合

地方色が理解されていない。南部と中部でも大きく違い、北部やヴェネティアに至っては別国音楽の様である。
シチリアも異文化でありサルディニアは更に遠い文化圏で或る点。

スペイン音楽の場合

特異なガリシア、カタロニアの個性ばかり語られるが、同じ位各地は個性的である。南部の異国情緒もフラメンコの特異性に隠れてしまっている。学生楽団TunaとRondallaの混同、マジョルカやカナリアの特殊性の過小評価。


フランス音楽の場合

高貴な管楽器Musetteと庶民的な近代鍵盤Musetteの関わり。下賎だった筈のVielle-?-Roueが高貴のごとく。


アイリッシュ音楽の場合

フランス音楽と同様に、宮廷の高貴な楽器Irish-HarpとFiddle、下賎だったTin-Whistleと高価だが外来のDulcimer、
20世紀中盤に運んだ人の名前さえ分かっているギリシア弦楽器Bouzouki、古代楽器かもしれないBodhran

あまりに異なる時代と階層の音楽が一緒に扱われている事への疑問。


「時代の変化」と言われればそれまでですが、
「義太夫三味線」と「筑前琵琶」と「鼓」と「三線」に「篳篥」が「日本音楽」として合奏されていたら?
そう思うと「もう少し時代や階層の考証が有っても良いのではないか?」

どうも「雰囲気」先行の楽しみ方の様な。 かと思うと日本人独特の「重箱の隅をつつく様な」マニアもいらっしゃる。

なので「剛と柔」「深と浅」「マニアックとポップス」を併せ持ったり「二足のわらじ」で
自分たちで揺れ動きながら、次第に本質に迫って行くしかないな、と思う訳です。

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