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とにかく怖い話。【厳選】コミュの友人の家

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【注意:
このトピックは「とにかく怖い話。」コミュニティからコピペしたものです(作者退会済み)】

両親が海外旅行に行くため、友達は、実家の留守番を任された。

ちょうどその頃、あたしは、急に強くなりだした霊感が最高潮で、どうにかするために、神社などを巡り100日修行に行く事が決まったあたりでした。

しばらく遊ぶヒマもなくなるし、今のうちに遊び貯めしておこう、と、友達の実家まで遊びに押し掛けました。

その街は、関東でも栄えている方であろう都市。

ただ、友達の実家は、その街の喧騒からだいぶ離れた、バスで数十分の場所にありました。

彼の1人暮らしをしている場所は、自然信仰が古くからある土地で、やたら静かな片田舎。

それとは逆の静かさがある場所でした。

彼の実家に着いたのが、もう24:00近かったため、人の気配などない静かな街並みなのは当たり前です。

しかし、何かがざわめいている…

じっとりと肌にぬめりつくようなイヤな感触のある静けさ。

なんなんや、この空気。

友達「この辺一帯、昔は沼地だったらしいよ」

じくい「ああ、それで…」

友達「え?」

じくい「あ、いや、なんでもない(;'з')〜♪フンフンフーン」

この感触は沼地かぁ。

って事は、土地があたしに語りかけてるって事か?

道ですれ違う暗闇にたたずむ人。

友達がチラ見もしないところを見ると、まぁ、生きてる人ではないのだろう。

完全に無視。

この時点で、この辺りには長居しない方がいいと思った。






ほどなくして、友達の実家に到着。

犬に吠えられるのはいつも通り(´・ω・`)

どんなに人懐っこいタレント犬にも唸られて吠えられますσ(・ω・)カミサマ

「この子が吠えるなんてないんですよぉあせあせ(飛び散る汗)

よく言われる。

動物には嫌われるので、慣れたもんだ。

友達「犬散歩してくるから、ちょっと待っててね」

自分の買ってきた飲み物だけを冷蔵庫にしまい、あたしには何の説明もないまま、他人様の実家に置き去りにしやがった友達。

ここまで気を使われないと、清々しい(笑)

お腹空いてるが、勝手に冷蔵庫を漁る訳にもいかず、とりあえず、自分の買ってきた飲み物を冷蔵庫に入れようとした。

じくい「失礼しまーす」

リビングから台所に入り、冷蔵庫を開けたようとした途端




ピシッ




空気が鳴った。

あ、この家も、他人がお邪魔するとラップ音が鳴る家か(;´Д`)

我が実家と同じか…

ちょーっとイヤな予感がしてきた。

テレビや照明の付け方も分からないので、通されたリビングで、あたしはひたすら友達の帰宅を待った。





パシッ


ピシッ




シャレにならんくなってきた。

テレビ、つけたい。

リモコンはどこだ…

テレビのリモコンを探そうと、床に四つん這いになり、そこいらを探してリビングの入り口に背中を向けた。
ふと、身体が重くなった。

そして




ゆら ゆら ゆら




後ろを誰かが歩いて行くのが分かった。

その人は、台所のあった方から歩いて来て、リビングの入り口から出て右に曲がり、更に奥の方へ歩いて行った。

リビングを出て正面に階段がある。

しかし、リビングを出て右には玄関と…

確か、もう一つ部屋があったようななかったような…

家に着くなり有無言わさずリビングに通され、友達はそのまますぐに犬の散歩に行ってしまったため、まだ、どんな家なのかもさっぱり分からん。

そんでもって、その歩いて行った人を追いかけて、リビングの右には何があるのか、1人で確認するのも怖い。

てか、もうすでに怖いんだよこの家!

軽く半べそになりながら、飲まなきゃやってられん、と、買ってきたビールを一気に半分くらい飲んだ。

酔っときゃ気のせいで済む!

うん!

大丈夫だ、あたしは酔っぱらいだ!(T∀T)アハハハ

自分にそういい聞かせながら、やっぱりテレビをつけようと、リモコンを再度探す。





ピシッ

ピシッ

パシッ




リビングの入り口辺りから聞こえたその音が、あたしを呼んだような気がして、四つん這いのまま思わず振り向いてしまった。

リビングの入り口の正面には、階段の、最初の数段が見える。

上への階段はそのまま左に曲がっていて、壁に隠れて見えない。

正面に見える階段は、ほんの数段。

その数段のそこに、うつむいたおっさんが座っていた。

じくい「………(((;゚д゚)))」

目が離せない。

四つん這いのまま、首だけを階段に向け、あたしは固まった。

しかし、おっさんはあたしに気がついていない様子で、ただただうつむいている。

すると、また、あたしの視界の左側。

台所の方から誰かが歩いて来たのが視界に入った。

四つん這いのあたしの視界では、それの胸から上が見えない。

どんな人か分からんが、とにかく、ゆらゆらと、あたしの目の前を歩いてゆく。

そして、目の前を通過し、おっさんの前を通り、また、右に曲がってそのまま奥へ消えてゆく。

あたしの視線はおっさんから離せない。

そして

パシッ

ピシッ

ラップ音。

そういえば、なんか台所の方に、やたらと人の気配がする。

なんなんだ、この家!

頼むからおっさん、顔を上げないでくれよぉ(泣)

半べそかきながら、四つん這いの姿勢のまま、とりあえず、手元にあったビールの残りの半分を一気に飲み干す。

酔え、あたし。

酔ってしまえ、あたし!

ビールを飲み干して、また視線を階段にうつすと、おっさんが二人に増えていたwww

正面向いてうつむいてるおっさんと、その後ろ数段上に、横向きに体育座りして膝を抱えている青年。

普通、視線外してまた見たら、いなくなってるってもんだろう?

増えるってどういう事ですか?

怖いよぉ

もう、こうなったら視線が外せない。

相変わらず重いが、全く動けなくはないので、あたしは体育座りをして、階段をずっと見ていた。

下手に視線を外したりまばたきをしたら、更にどんどん増えて、階段がとんでもない事になりそうだったからだ。

なんだこの家はぁ(;´Д`)

そして止まらぬラップ音、ピシッパシッ。





ふと、家の門の開け閉めされる音がした。

友達が、犬の散歩から帰ってきたのだ!

ふと安心して、リビングに大の字になって、大きなため息。

緊張がとけた途端に、急に酔い出した。

今更かよ(笑)

自分に笑えてきて、楽しくなってきた。

もう帰る電車もないし、玄関先に犬がいる以上、気晴らしにサクッとコンビニに買い出しにも行けない。

しょうがない。

無理やり楽しむしかない。

腹に決めたあたしは、友達が玄関開けて入ってくるなり、いつも通りに明るく接した。

そして、冷蔵庫を漁ってやったり、酒はねぇのか、と、おっさん化した。

友達は呆れ返っていたが、そんなもん、かまってられないくらい、実は内心ビクビクです。

冷蔵庫を漁っている時に、ふと思い出した。

そういや、この辺りから、誰かが奥の部屋に歩いてたっけ。

何かあるんかな(´・ω・)

台所の入り口向かって左側。

そこには、海外旅行好きの両親が買ってきたであろう、正体不明の品々が、ごちゃっと置いてある棚があった。
じくい「ロザリオやんw」

あたしは小中高とキリスト教の学校に通っていたため、やたらロザリオが懐かしい。

棚に無造作にかかっていたロザリオを見ながら、酔ったあたしは学生時代の思い出にひたる。

あの、この辺から歩いてた人は、この棚の何かに憑いてるんかなぁ(´・ω・)

などと、思っていた。

友達「あんまりいじらないでよ?そこにあるの俺のじゃないんだからさぁ」

そんな事言われ、はいはい、と向きを変えたその棚の横向かい。

台所の入り口、むかって右側。

胸近くまであるガラスケースが、リビングの壁に沿って並んでいる。

その、台所の入り口のすぐのところ。






位牌が無造作に置いてあった。







じくい「ちょ!
なんで位牌がこんなところに裸で置いてあんのよΣ(゚Д゚;ノ)ノ」

ポツン、と。

棚の上に位牌が1つ。

これか。

こっからあの人は歩いて…

友達「いや、うちって無宗教だからさ…」

そういう問題か?

ならば位牌自体をどこかに預けるとか…!

なんという…

!Σ( ̄□ ̄;)

この位牌から歩いてた人は、どこに向かったんだ?
ダダダダダ

友達「どこ行くんだよ!」

リビングから出て右。

玄関の右。

奥。

そこには、畳の部屋があった。

何かある。

友達「何だよ急に」

じくい「失礼しまーす」

その畳の部屋に入って分かった。

その部屋の奥には、仏間になるべき空間がちゃんとあるのだ。

建て売りだったのかどうかは知らないが、無宗教の家なはずなのに、ロザリオがあったり仏間があったり、位牌が無造作に置いてあったり…

そりゃ混沌とするわ!

ちゃんと家の中で、供養すべきものが供養されてねぇ。

つまり、死んだ人間がまだ死にきれずに生きてる家なんだ。

だから、幽霊が行ったり来たり、階段で座って休んでいたり、なんでもありになっているんじゃないかと思った。

我が実家と似ているようで、まるで違う心霊住宅。

その後、大画面テレビでDVD見ながら談笑していたが、背後にすごい数の気配があって集中できず。

二階に上がっても、いないはずのご両親の部屋から人の気配や視線があって、もう怖くて怖くて大変でした。

無宗教でも供養はしましょう。

無宗教なら、位牌じゃなくて骨壺になさい!

位牌あるならちゃんと仏間に仏壇たてなさい!

と、なんであたしが怒っていたのが分からないが、その日はそう思いました。

友達にも

「ありえんっむかっ(怒り)

って怒りました。

怒ってから、なんであたしが怒るのかよく分からなかったので、誰かがあたしの口を借りて、怒っていたのだと思います。

皆さんはちゃんと、供養してますか?

あたしは仏壇しかしらないけれど、キリスト教ならまたそれの供養のモノとかあると思います。

死んだ方のそういうのは、きちんとしましょう。

と、つくづく思った出来事でした。

友達にも軽く伝えたが、たぶん、変わらないだろう。

その友達を非難する訳ではありません。

そりゃ、家庭の事情とか、そうできない・しない理由はあるんだろうから。

でも…






あの家、マジで怖かったです。

コメント(7)

地震以来 そのままゴチャゴチャにしっぱなしだゎあせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)神棚と仏壇… 榊と仏花は買ってあるが…
これ 読んだら なおさら近寄れず(OoO;)
じくいさんの話、相変わらず面白いです手(パー)
「空気が鳴った」という表現がトテモよいです。

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