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鬱コミュコミュの富士山登りませんか?

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自分が鬱最高潮の時に一人で富士山に登りました
その時を境に病状が激変して回復に向かいました
それで鬱病患者だからこそ助け合って日本最高峰の
富士山に登りませんか?

その時の顛末記を書きますね

コメント(4)

2005/6/28
前日(心構え)


俺の人生に一つの区切りをつける意味も含めて
俺の30年の夢の実現に向けて
今日がそのスタートなんだ
今まで映像業界で20年間踏み拉かれた根性を試す時が来た

富士山の剣が峰からインラインスケートでの直滑降

装備は35キロ・真夜中の単独行動・山開き前
どう足掻いても不利な条件しかない
俺の人生は振り返ってみると
常に向かい風に敢えて突っ込んできたような気がする
生き方が下手糞で
何事にも不器用で
いつも貧乏くじばかり引いてきた
多分今回も無事には済まないだろうと思う
きっと全身痣だらけになっても
俺は無理やりでも直滑降してくる
後戻りは出来ないし
後戻りはしたくない
もう、後ろを見ながら生きていく事は辞めにする

今までの清算は総て終わった
これからの心の中はきっと何かが変るだろう
俺は侍で居続けたい
どうせ死ぬのなら前のめりで死んでいきたい
前々からそう思っていた
今回は本気でそう思う
人生が旅ならば
今日が俺の一里塚なのかもしれない
御来光が見えたら
此処にアップしよう
でも、どうやら雨が降るらしい
それもまた俺の人生らしくていいかもしれない


一応スケジュール

28日14:30出発
同 15:00すみっこを実家に預ける、そのまま富士山へ
同 15:30東名高速へ
同 17:30須走口到着予定・最終チェック
同 18:00就寝
同 22:00起床
同 22:30ストレッチ後、登山開始(7時間の目標)
29日05:30山頂到着
同 06:00馬の背到着(本当の山頂)・30分休憩
同 06:30滑走開始(途中客観撮影の為何度か上り下りする)
同 16:30下山予定
同 17:00バラシ・チェック
同 18:00温泉探し
同 19:00帰京へ
同 20:30実家へより、すみっこをピックアップ
同 21:00帰宅

こんな予定で考えていますが、予定は未定ですから、どうなるかわかりません
とりあえず雨のためのビバークも考えているし、29日に雨が強かったら
30日に下山するかもしれません。
2005/6/29
初日(登山)


富士登山を始めたのが夜中の0時です
五合目までは車で行けますので当然車で行きました
早く着いて、仮眠を取って、登山出発です
最初は『閉まっている』売店を抜けて
森の中に向けて出発です
登り始めて10分ぐらいです・・・・・
先の方に『青く光る眼』が六個ほど有りました
自然界では『信号と逆』と言うのがお約束で
青く光る眼を持つ動物は『捕食性動物』のはずです
俺はヘルメットに『白色高輝度LED』を
2本付けて出発しました
最初は低い位置にあったので『なんか動物だろう?』
ぐらいにしか思っていませんでした
ですが、俺が近付いていくと『妙に高い位置に』
青く光る眼は上がってしまいました
よくよく見ると『耳が丸い、色が黒い、毛が生えている、全体になで肩』
こんな特徴でした・・・・・・・・・・熊だそう思いましたが
登山道は熊の方向に向かっています
俺は1/2の確立に賭けました
『おら〜熊どけ〜!!!!』絶叫してみました
そしたら熊(多分)は見事に去ってくれ(小熊2頭と共に)
俺は登山道を歩いて行きました
そしたら熊(いや・・・・間違えない)のいた場所に
かなり大きな糞がありました
ライトで照らしてみると鳥の頭が未消化で有りました
『やっぱり熊だったのね・・・・・・』と言う気持ちになりました
熊の気持ちになったら『異様に明るく白く目が光る変な生き物』
と言う事になる訳ですから
きっと怖かったんでしょね
それが幸いしました(八つ墓村仕様万歳)
それから森の中で大雨に降られました
梅雨時の雲って結構低い位置にあるんですよね
その雲の中に入ってしまったようです
カッパを着て、2時間ほど背中を丸めて歩きました
すると『登山口を下山してくる』人達に会いました
俺が、こんにちは、と声をかけたら
最初は驚いていたようですが
すぐに俺が人間だと気が付いて話しました
その人たちは六合目まで行って雨で断念したようです
それからしばらく歩いて、森を抜けた所で突風に煽られて
登山道から転げ落ちました(背中に40キロの荷物ですから)
幸いな事に、ヘルメットと肘膝パッドのお陰で無傷です
ストックを使って這い上がり、また登山をしました
俺が六合目に着いたのは12時近かったです
山小屋のお兄ちゃん(おっちゃん)に
『あんた記録だよ、一番長い時間のねw』そう言われました
確かに、普通ならば40分で行く距離です
でも、雨と風と荷物の重さで、俺は必死に登った結果でした
お兄ちゃんが『すげー荷物だな、ちょっと持たせてみな』
と言って俺のリュックを背負ってみました
・・・・・お兄ちゃんは立ち上がれませんでした
『あんた、これも記録だよ』そう笑っていました
そしてポソッと『このペースだと山頂まで1週間だね』
と軽くのたまいました
そこで幾つかアドバイスを貰い、山頂目指して再出発です
後は、雨と重さと風との闘いです
少しでも気を緩めると、風に煽られて登山道から飛ばされます
『富士山をなめるな』そんな言葉を思い出します
毎年突風で数名命を落としているらしいです
『俺もその一人か?』そんな思いを抱きつつ、本六号、七合目
と上がっていきました
ふと下を見ると、そこには雲海が広がっていて
『そういえば、自力で雲の上に来たのは初めてだな・・・・』
と感慨に浸っておりました
その後、山小屋で今回唯一の食事をして
更に登山、その時点で
またもや八つ墓村仕様になり、暗闇の登山です
途中で風に煽られ、登山道から落ちたり
虎ロープで顔面を強打したり、転んだところがたまたま運悪く
股間にストックが激突したり
体力はもうありませんでした
次の山小屋に着いたのは23:30です
ほぼ一日歩きっぱなしでした
そこの山小屋はまだ準備中でした
奥さんがテレビを消して寝ようとしたところに
俺が差し掛かったようで
俺は玄関を開けて今晩泊めてもらえませんか?
そうお願いしました
奥さんは『まだ営業前だからね・・・・・・』と言ったので
俺は『屋根の有る所で寝かせてもらって良いですか?』と
『トランペットの欲しい黒人の子供』の様な
顔つきで頼みました
奥さんは、それじゃ、用意するからちょっと待ってて
とまだ準備中のベッドを整理して
俺を泊めてくれました、感謝です。
2005/6/30
初日(下山)


朝、五時に起き、六時に出発しました
山小屋の旦那さんは『山頂は30メートルぐらいかな?』
と軽く言っていました
俺は『何が30メートルなんですか?』聞いてみた
旦那さんは『風速だよ』と普通に言っていました
俺は心の中で『風速30メートルって新宿の南口で
レポーターが傘を飛ばすぐらいじゃん』
そう思いながらも、山頂を目指し、1時間ぐらい登りました
途中で降りてくるパーティ(ガイドプラス陽気なアメリカ女性2名)
とすれ違いましたが
ガイドさんが『これ以上上は危険だよ』その一言で
下山して『須走』に行こうと思いました
心の中で『降りるのは楽勝だよ、インラインがあるもん』
そう思っていました・・・・・
ですが、須走に行く前の『ブル道』の段階で
既に潜って身動きが取れません
須走は更に砂が(細かい溶岩)潜り込み
二進も三進も行かない状態です、持っていた飲食料は
おにぎり一個(梅)・アクティブダイエット1本(500ml)のみです
それから歩く事数時間、いきなりスケートの油圧ホースが外れ
ブレーキの利かない状態になり、またスケートを背負い
徒歩で降りてまいりました
上の方は雨と風でかなり寒くて
『ダマール5番上下・フリース・カッパ』でしたが
徐々に暑くなり、ダマールだけは脱ぎましたが
フリースとカッパは脱げませんでした
降りながら、意識は朦朧として来ました
だって飯食ってないんだもん
それに水分も殆ど取らない状態でしたから
案の定暗くなり、またもや八つ墓仕様になりました
途中で雨は上がりましたが、リュックを降ろしたら
もう背負えないなと思い
そのままひたすら降り続けました
途中から脳味噌が馬鹿になってしまったようで
『井上、まだ心は折れてない!!!』とか
『コンビニで2リットルの水とから揚げ君と
ジャンボフランクを食べるんだ』
そんな事をひたすら思いながら
40キロの荷物+水分で45キロ(家で計りました)と格闘し
須走を降りました、折り切ると、途中で登山道と
同じ道を行くようなルートになります
ですが、前日の熊の事が気になり、遠回りですが
ブル道を降りました
須走の途中、体力も、気力も限界を迎えようとしている時に
空を見上げると、満天の星空でした
『このまま寝ちゃおうかな?』と思ったり
ヘルメットを脱いだ時の爽快感で思い直したりして
麓まで降りてきました。
富士登山総括

車についたのは朝の4時ごろでした
今回、初めて御来光が見えました
結局二日間で40時間以上歩いた事になります
当初の計画で言うと大失敗ですが
俺個人的には良かったと思います
自力であんな景色の所まで行けた事
満天の星空
富士山に一度も登らぬ馬鹿、二度も登る馬鹿
・・・・・・やはり俺は二度も登る馬鹿になりそうな気がします

帰り道、良く見た車とすれ違いました
数少ない友人の車でした
そいつとはこの業界にはいる前からの知り合いで
俺はカメラ小僧、そいつは映像専門学校
そんな時の出会いからもう20年以上経っています
最初はそいつもカメラアシスタント
俺も大映テレビを経て街場(フリー)の助監督
二人して『一番下っ端』だったのに、気が付けば
俺は監督・そいつはチーフカメラマンになっている
俺は『多分山開きの取材だろう?』そう思っていました
でも、車がちょっと先で止まりました
俺も車を止めました
そいつから電話があって『今どこだ?』
俺は『やっぱりお前の車か』そう言って
『下のコンビニ行ってるよ』そう言い電話を切りました
お約束の2リットルの水と唐揚げを食べていると
そいつが着きました
俺は『仕事じゃないのかよ?』そういいましたが
『皆心配してるから俺が見に来たんだよ』
そう言ってくれました
俺の性格を一番知っているだけに
無茶はしないと思っていても
とりあえず車があればみんな安心するだろうと
思って来てくれた
留守電も8件、メールも山ほどいろんな人から来ていました
俺は『やはり持つべきものは友だな』そんな思いになりました
そいつに言わせると、車があれば
この山のどっかにいるんだから探せるだろう
そう思ってくれた、そして、朝になっても
俺と連絡が取れなかったら
捜索願を出そうとしてくれた人が5人もいました
・・・・・(御心配をおかけいたしました)
『せっかくだから温泉にでも行こう』
俺はそいつと温泉に行った
でも、その温泉が開くまで2時間もあったんですが
コンビニで立ち読みをしたり
居眠りをして時間を潰し、温泉へ・・・・・・
ゆっくり浸かり、体重を量りました
俺は我が目を疑いました
行く前にあった体重は84.5kgでしたが
2リットルの水と500mlの牛乳と唐揚げを食べた後に
体重を量ったら77kgでした
つまり、たった二日で10キロも体重が落ちたと言う事です
体脂肪率も15パーセントでした
いつもは24パーセントで見事に肥満ですが
温泉で計ったら標準のど真ん中でした・・・・
確かに『アクティブダイエット』を飲んでいましたが
そんなに効果が有ると思えません
やはりくって無いからでしょうね・・・・・
そいつにも言われましたw
そこでタイ式(怪力)マッサージを受けました
そこで見事に左肩脱臼
それが今回の一番痛い経験でした
それから足柄SAでラーメンを食って
そいつとは分かれました
珍道中はこれで終わりですが、帰り道から早速お仕事です
11〜13日の打ち合わせに行ったり
照明機材の修理を出しに行ったり
結局家に落ち着いたのは22時ぐらいかな?


すみっこは、実家に預けています
俺に何かあった時にひとりっきりになってしまうからです
いつもならすみっこの鈴の音と
俺の右手をかじりながらじゃれているのに
この家に独りっきりは流石に辛いよ・・・


※すみっことは愛猫です

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