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ウディ・アレンが好き!コミュの観てない人は読んじゃだめ。マッチポイントを語ろう

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コメント(65)

観た後の感想は
クリスは重い重い罪に苛まれて今後を過ごす・・
ですかね。幸せを感じる瞬間にも重罪を感じないことは
ないのではないか・・と私は思いました。
解釈それぞれだなぁ、、と。
えーいいのかなーというのがまず最初の感想でした。
人を殺して裁かれないというところが。
他人に裁かれないかわりに自分で自分を一生裁きつづけないと
いけないということなのか。
これからも何度も主人公の彼の前には、殺した老婆と浮気相手
が現れ続けるのだろう。

映画はとてもおもしろかったけれど、あまりウディアレンらしさが感じられなかったように思う。
いやぁ、久しぶりにウディ健在ぶりが確認できる素晴らしい映画でした。
ストーリーはもちろんのこと、一つ一つの台詞が印象的でした。たとえば、「信仰は一番簡単な逃げ道だ」とか、「確かに子供は犠牲になったけど、戦争では何万人もが犠牲になっている」(こんな感じだったとおもいますが)とか、ウディにしてはやけにシリアスな、ジョナサン・リス・マイヤーズがシリアスなのかもしれませんが、ちょっと珍しいなと思いました。
なるほど 彼は悪夢にうなされ続けるでしょう きっと
間違いなく 
男性のワタシが悩むのは共感できます
ただ女性の立場からではかなり悲しい内容だと思いますね〜
ウディの映画としてはかなり衝撃がありました
(今頃やっと見ました)
私の友達(とても素直で感受性が強くて純なハートを持った―でもノラに似た恋愛経験のある女の子。)は、観た後「気持ちが悪くなった。」と、言ってました。…それを聞いて、こっちもちょっと胸が痛んだ。
私の感想は以前わがブログに全てぶつけてしまったので、よかったら読んでみてください。
http://fotomichi.cocolog-nifty.com/blog/cat6471555/index.html
> まえちんさん
> えーいいのかなーというのがまず最初の感想でした。
> 人を殺して裁かれないというところが。

「重罪と軽罪」のマイケル・ケイン演じる眼科医がまさにそのパターン
でしたよ。私は「マッチ・ポイント」について、「重罪と軽罪」を現代
向けにスタイリッシュな感じにしたような印象を持っています。

映画館で観た際には、後半の「指輪を投げ捨てるシーン」で、指輪が海に
落ちなかったと分かった瞬間に観客から大きな「あ〜あ」というため息が
漏れ聞こえたことが強く印象に残りました。皆さんがクリスに感情移入
しているのが、ありありと伝わってきました。

安易に勧善懲悪にしないというヒネくれたところが「マッチ・ポイント」
の魅力の一つだと思っています。
先に“『重罪と軽罪』のマイケル・ケイン演じる眼科医”と書きましたが、
正しくは“マーティン・ランドー演じる眼科医”でした。失礼しました。

『ウディ・アレン 映画の中の人生』という書籍で、ウディが語っている
のですが、「重罪と軽罪」では、眼科医が罪を犯しても、裁かれることなく
日常に戻っていくことで、神が不在だという彼の考えを表現したかったと
のことです。

『マッチポイント』で、最後に主人公が救われるのも同じようなウディの
考えが見て取れます。

> 北の3姉妹さん

『重罪と軽罪』では、ストーリーにウディ演じるドキュメンタリー映画作家
のストーリーの軸とマーティン・ランドー演じる眼科医の軸の2つの大きな
軸があって、前者はコメディ色が強く出ていますね。

そういったウディ作品の別々の主人公のストーリーが交錯して、展開して
いく様は、素晴らしいところだと思っています。
確かにあの展示会の絵はインパクトありましたね!思いだし笑いが出ましたわーい(嬉しい顔)
前半は失敗作?かな〜なんて思いながら観てましたが、随所にアレンらしさが散りばめられ、最終的には満足でしたぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)
周囲で評判だったので、ついにDVDで見ました。
観てない人は読んじゃだめ、とあったので・・
観てから皆さんの書き込みを楽しみに読んだ。
感想としては、1)自分の感覚に即して、とか2)これまでのウッディ・アレンの映画と比較して、とかいろいなレベルの言い方がある。
 1)見終わった印象は、とても運のよい男の話とは思えません。だって殺人を犯すような人生なんて、運がいいとは言えないでショ。最後のシーンでは主人公の義兄が生まれた子どもに「運」のつよい子になれ、と言っていますが、あの一言で、主人公クリスが「運」の強い人間として、あの上流階級の家族にいよいよ受け入れられたのだ、とウッディ・アレンは言っているように感じられました。「運」には光と影があるということでしょうか。
 2)ウッディ・アレンが「殺人」を扱った作品としてマーティン・ランドーの主演作を自分も思い出しましたが、おぼろげな印象だと、もっと罰を受けていたような気がしました。
 そういう意味でいうと、今回の主人公クリスは世俗的な意味では罰は全然受けていない印象です。
 イ)このことの是非ですが、ウッディ・アレンにとってはどちらでもいいことではないでしょうか。ハリウッド映画では「正義でない」殺人を犯した登場人物は必ず、死ぬか死を暗示させる結末になっていますが、ウッディ・アレンはそうした一面的な正義に異議を唱えているように感じました。
 ロ)やっぱりこの映画の中心は河岸の柵に指輪が当たって手前に落ちるカットでしょうね。運が悪いはずなのにそれを上回る運がある、それを考えたのが監督である自分ウッディである。それを観る私たちが、さすがウッディ、おもしろい! でいいんじゃないでしょうか。
 おスギが酷評したとしたら、そんなことオモシロクないわよ、いうことではないでしょうか。
 ハ)個人的な希望としては、もっと軽めの楽しいコメディーを観たかったです。
 ニ)ウッディ・アレンは女性を描くのがうまい(と思う)ですが、今回はというと、後半のヨハンソンがもう一押しだったのではないか。
 ホ)ただし、ドフトエフスキー、や、悲劇のオペラ等々、伏線やしかけがあって、やはり、スゴイ映画。
 正直なところ、見終わったあとは、もう一度は見たくない、と思っていましたが、いろいろな書き込みを見て、また観たくなりました。
> ゆうさん
> ニ)ウッディ・アレンは女性を描くのがうまい(と思う)ですが、今回はというと、後半のヨハンソンがもう一押しだったのではないか。

過去に見たインタビュー等から、私は、ウディは役者の演技指導にうるさくない(基本的に役者任せ)という印象を持っています。

彼は、役者の演技が自身の狙いと外れていた時には、口を出すものの、そうでない限りは役者の解釈に任せるというスタイルを取っています。彼の作品に出演した役者が、ウディが余りに口を出さないので、逆に不安だったというエピソードを聞いた記憶があります。

ですから、彼は役者の能力を引き出すのに優れた監督なのではないでしょうか。ゆうさんが、ヨハンソンの演技に物足りなさを感じたとすれば、それは監督であるウディの演出よりも、ヨハンソンの演技によるところが大きいのではないかと私は思います。
>ジジーさん

コメントありがとうございます。映画しか観てないので、インタビューとかの情報は貴重で、うれしいです。

ジジーさんの話とあわせて、ますますウディ・アレンの計算(間違え・・私にとって)だと思いを深めています。

要は、私の好みから言えば、ヨハンソンをつかって、ノラをもっと描いてほしかった。ノラは「肉感的な唇」をもっていて「男にちやほやされのと舞い上がる」タイプですから、婚約が破棄になっても、もう別の男がいて、・・それをクリスが再び奪う、くらいなシチュエーションが欲しかったです。(またそのくらいクリスがノラを好きだと描いてほしかった)・・そもそもマッチポイントにいたるゲームは、ノラとの出会いから始めてほしかった。

後半のノラをあえて平板に描くことで、クリスの方を目立たせて、ドフトエフスキーの主人公のように、殺人を犯しても自己正当化することの当否といったシリアスな映画に傾いてしまっています。

マッチポイントにいたるゲームが、クリス対「運」になっているのが残念です。

ウッディ・アレンの真骨頂が、今では、男対女だったのに・・

ジジーさんのおっしゃることも正しい面はあると思いますが、ウッディが好きなので、あえてややこしいことを言ってしまいました。
個人的に、ウッディが出演してないと
ちょっと物足りないです。

とは言え、とても好きな映画です。

ウッディらしいラスト、思わずニヤリとしてしまいました★
S・ヨハンソン好きとしても、たまらない一本ですね。
やっぱり裏切るなぁ。なんて。

あの皮肉なラストにグッときます。

あの後味いーのか悪いのか分からん感じが好きです。
ストーリー・指輪という小道具・オペラの使い方、何をとっても、ウッディはすごいと改めて思いました。

物盗りが組み立てねばならないような大きな猟銃使うのおかしいし(弾痕調べれば銃の種類わかるはず・・)・・・
せっかくよく出来ているのだから、そのあたりも納得できるものにしてほしかったです。

テニスがうまいだけの野心家の男が、金持ちの娘と結婚し、社会的なステータスも得、魅力的な女と浮気もしで望み通りだったけど、殺人を犯したところで発覚しなくても終ったと解釈しましたよ。
抜け殻のようになるか、また危険なことするか、どちらかしかないでしょうから・・・


殺人を犯して、苦しむ。
捕まってしまった方が楽になれるのに
「運良く、逮捕されず、人生に勝利してしまった」ことがクリスを「罪の意識で死ぬまで苦しませることになる悲劇を産む」という、逆説的な方法で運の残酷さ、どうしようもなさを描いた作品なのではないですかね。
ラストは残酷な感じですがラストも含め全体的にウディらしいユーモアがちりばめてあって可笑しかったです。
遅まきながらケーブルで観ました。 じそばさんがおっしゃっているように、「消えない記憶」こそが「最大の罰」なのでしょうね。 

指輪のシーンは、こちらに落ちたことがクリスの逮捕につながると思わせておいて、実はそれが無罪の証拠になるというどんでん返しが見事でした。

今回はセリフにキレがなかったというのが最大の不満です。 いつも必ず忘れられないフレーズがいくつも出てくるのに・・・
最近書き込みが活発ですね。私はビデオ鑑賞でしたが、細かなストーリー設定にうなりました。例えばアイルランド出身でイギリスの保守的な上流社会の生活や価値観に溶け込みきれない青年(高所恐怖症でそれを象徴させていたということでしょうか)、アメリカ中西部出身で同じくイギリス生活に馴染んでいなくて疎外感を抱えている女優の卵、夫の浮気にうすうす気づきながら気づかないフリを通す妻(この辺り、解釈分かれるでしょうか)等々。ウディ・アレン映画を観るのは久しぶりでしたが、音楽にジャズでなくオペラを使っていることにも驚いた覚えがあります。

結末は後味悪く、胸くそ悪くてがっかりでした。
おおーーー、皆さんの活発な書き込みに感激です。

イギリスの階級社会にアメリカの田舎の女性を絡ませているのは大層興味深かったです。 クリスが抱いているコンプレックスとノラのものとでは深さが全然違うと思いました。 ノラはあくまでもアウトサイダーかな。

オペラは上流階級の象徴ですね。

確かにダメ男を描かせたら天下一品ですね。 どの作品でも。
・・・亡霊が出現する場面は、ブニュエルを

畳み掛けるサスペンスには、ヒッチコックの
手腕を想起しました。

*キューブリックの遺作も、ブニュ&ヒッチの匂いあり。。

主人公は、
うまく・・やりおおせたかもしれないが・・
子孫に、
その・・悪業の、報いは・・いやおうなしに・・
覆いかぶさってくるのだろうなあ〜

迎え入れた男がおっぱじめる・・
・・裏の悪業極まる、できごとの片鱗も知らず・・
バカっぽく微笑むブルジョア家族。

皮肉で恐ろしくユーモアな作品。
はじめまして。書き込ませていただきます。

 昔、「虎の穴」という日本の深夜番組で、「マッチポイント」の感想をやっていて、
井筒監督が3点(満点)、かわいい女の子のアシスタント(アイドル?)が0点をつけていたのを思い出しました。

 みなさんの感想を読んでいてもやはり(比較的)男性が高評価、女性が低評価をつけている気がします。知人の女性達に「最高にオススメだから絶対観てよ!」と、ごり押ししても、返ってくる返事の多くはやはり低評価です。そこでようやく気づいたのですが、女性の多くの方は、キャラクター(特にノラとクロエ)に感情移入して観ているんじゃないでしょうか。たしかにその気持ちで観ればあのラストは許せない、胸くそ悪いという印象を与えるかもしれません。

 しかし、僕の評価は100点満点です。主人公のクリスにどっぷり感情移入してハラハラドキドキするのもかなり刺激的ですが、物語そのものをいわゆる神の視点(観客の視点)から観ると本当に脚本の良さがにじみ出てくる映画です。芸術的感動のようなものすら感じました。

 現在、ちまたにあふれているほとんどの物語には、テーマというか、ほとんど前提条件のように勧善懲悪というシステムが組み込まれています。良いやつはめでたしめでたしになり、悪いやつは必ずこらしめられるのです。ドストエフスキーの「罪と罰」ですら主人公は現実社会における罰は受けなくても、その心に深い罰を受けるのです。そしてこの映画は勧善懲悪がシステムとして機能するすべての物語への明確なアンチテーゼです。
 
 この二時間の物語の中で、主人公のクリスは肉体的にも精神的にも罰せられませんでした。肉体的な罰(逮捕)はいわずもがなですが、精神的な罰に対しては、おばけまで出して「俺は(精神的にも)罰を受け入れる気は毛頭ない」と説明しています。
 
 なんとなく現代人は「悪いことをしたら罰があたる」という概念みたいなものを持っていますが、みんな現代社会を生きる中でうすうす気づいていくのです。「もしかして悪いことしても罰を受けない生き方がいちばん特なんじゃないのか?」と。しかし、なんだかんだ言ってもみなさんまじめなので自分が罪に手を染めるようなことはしないわけです。悪徳政治家逮捕とかテロリスト射殺なんてニュースを見ると、「そら見たことか!やっぱりまじめに生きるのがいちばんだ」と思うわけです。これに対してウディ・アレンは「悪いことをしても運がいいやつは罰をうけない」という事実をつきつけたのです。どんな種類の罰も受けないという事実です。

 「悪い人が人を殺しました。めでたしめでたし」裕福な華族の一員、長男の誕生、殺人事件の警察の撤退、ノラと老婆の死はもとより、生まれてくるはずだった子供の死さえ、もはや解決済みの過去の問題なのです。彼を待ち受けているのは幸福な未来だけです。「お姫様は王子様と幸せに暮らしました。めでたしめでたし」

 ……どんだけシニカルなんでしょう。少なくともデートで見るような映画じゃありません。

 僕はこの映画を観てすこし価値観が変わりました。もちろん、ウザい女は腹のガキとまとめてぶっ殺してもいい、という風に変わったわけではありません。罪も罰も善も悪もそんな人間の小さな概念なんて、運という大きな流れの前には米粒ほどの意味も持たないということです。しかし、世の中は諸行無常だから概念なんて考えるのも無駄だ、という意味ではありません。くよくよすんな、Take It Easyという前向きな価値観です。アメリカ人は日本人の「がんばれ」のようなニュアンスで「Good Luck」と言うそうです。がんばる事はもちろん大切ですが、運が悪ければどうしようもありません。でも運さえ良ければクリスのようにグダグダな殺人計画も完全犯罪になりえます。「世の中なにがおこるかわからないんだから考え込む事なんてないさ」そんな裏メッセージを僕はあのダークな映画から勝手に読みとりました。

 とにかく賛否両論あるでしょうが、そしてその賛否両論している観客達を想像してあのユダヤのじじいはニヤニヤしてるんでしょう。ですが、とにかくそんなところまで含めて最高の映画だと思います。

 ちなみに2回目を観る方はあまり字幕を見ずに、是非あの華族の英語を聞きとろうとつとめる事をおすすめします。アメリカ英語と比べてきれいとか汚いとか以前に、ちょっと信じられないような発音なので、やつらの会話をリスニングするだけで爆笑することができます。
メリンダとメリンダで言ってますが、ひとによって物事の捉え方は違うものです。
ぼくはマッチポイントは誰しもが持っている悪い事したい気持ちを肯定しているのではなく、悪い事するなら覚悟を持てと云っているのだと思っています。
夢に出てきたノラの言葉も老女の言葉もクリスがどう言い返そうと、ぼく(クリスに感情移入している)の胸に刺さりました。この罪の意識を背負って今後の人生を歩まなければいけない。誰にも知られず、一人で。映画でも最も最後の台詞「幸運の人生を」を以てしても、ラストカットでクリスの表情は明るくはありませんでした。

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