ツービート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
ツービート (TWO BEAT) はビートたけし（本名：北野武）とビートきよし（現・ビートキヨシ、本名：兼子二郎）の二人が組んでいた漫才コンビ。
1974年に結成。
一時、弟子の浅草キッドが二代目を名乗っていたことがある。
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経歴／
二人は東京浅草の通称「公園六区」にあったストリップ劇場・浅草フランス座（現在は演芸場の浅草東洋館）で深見千三郎門下のコメディアンとしてコントの下積み修行をしていたが、先に兼子二郎（ビートきよし）が松鶴家千とせに入門し、松鶴家二郎・次郎の漫才コンビを結成。間もなく相棒が辞めたため、北野武（ビートたけし）を誘ってコンビを組み直した。
漫才コンビ結成後も鳴かず飛ばずの日が続く。当時の漫才界は一門の縦のラインが強かったため、一時はコロムビア・ライト門下に移って、空たかし・きよしのコンビ名に変えた事がある。（トップとライトが喧嘩分かれしていたため、青空一門ではない）
しかし、千とせやライト自身が東京漫才師のグループである漫才協団に加盟していなかった点もあり、彼ら自身も楽屋内ではコントからの転向組という立場からハマっていなかった。浅草の総領である深見も二人を可愛くおもいながら、漫才転向を冷めた視線で見ていた。
この八方塞がりの状況で北野が兼子に代わって主導権を握る事となり、コンビ名をツービートと改名。千とせの師匠筋である松鶴家千代若・千代菊門下として漫才協団に加入した。なお、千代若・千代菊は師匠とされるがほとんど交流はない。しかし、周囲のヒキは良くなったとされる。
1976年頃には、ツービートは若手のホープとして注目されている。（当時ライバルと目されたのは、さがみ三太・良太と昭和のいる・こいるであった。）日本テレビ「やじうま寄席」出演の際、司会の立川談志に「あいつらは今にきっと天下を取る」と言わしめた。
1981年にフジテレビでスタートしたバラエティ番組「オレたちひょうきん族」には当初はコンビで出演していたが、途中からたけしがソロで出演し、その頃は解散が噂されていた。しかし仲違いがあったわけではなく、漫才を行なわなくなって以降、売れっ子になったたけしは、きよしを自分の番組のゲストに度々呼んで共演した。きよしの借金を肩代わりした事もある。たけしは「我慢強いきよしが相方だったおかげで、気の短い自分でも芸能界に残れた」ときよしへの感謝を口にしている。
たけしの番組『北野ファンクラブ』内で一時ツービートを復活させて以来、現在は2人での活動は全く行われていないが、正式な解散はしていない。
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芸風／
ブラックユーモアを「毒ガス」と称した毒ガス（＝毒舌）漫才で漸く人気を勝ち取った。
主に出演していた浅草松竹演芸場では、彼らが高座に上がると地下の楽屋にいた芸人仲間が客席に入り、身内をも味方に付けた高座は常に爆笑に包まれた。
主なネタは「ブスいじめ」「山形いじめ」「老人いじめ」等、いわゆる「いじめネタ」が多かったが、「赤信号、みんなで渡れば恐くない！」といったフレーズ等、人間の本質を抉ったブラックユーモアが漫才ブームでは受けた。
関西で爆発的人気を得ていたB&Bが同じブラックユーモアの「岡山いじめ」をツービートより先に演じていたため彼らが関西から進出してきたときは、同じ舞台に上がるときは山形ネタは一切封印、ライバルへの意地を見せる。しかし、漫才ブームが去ってからの北野はついに漫才ではB&Bに勝てなかったと発言している。
コンビ結成当初はきよしがネタを考えていたが、受けなかったため、やがてたけしがネタを担当するようになった。 たけしが一人で攻撃的なギャグを喋りまくり、横のきよしがたまに「よしなさい」と諌めるという、漫才というよりは、むしろ漫談、スタンダップコミックに近いスタイルを取った。
NHKの漫才コンクールには1976年から3回連続出場したが、優勝は逃した。昭和のいる・こいる、星セント・ルイス、東京二、京太がその時の優勝者である。
二人での漫才の練習はほとんどなく、仕事を離れればプライベートのつきあいもなかったが、仲が悪いというわけではなく、プライベートでは別々だったことがコンビが続いた理由だとたけしは回想している。
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テレビ出演／
○三波伸介の凸凹大学校 （東京12ch）
○THE MANZAI （フジテレビ）
○笑ってる場合ですよ! （フジテレビ）
○ツービート笑ってゴマかせ (TBS)
○オレたちひょうきん族 （フジテレビ）
○クイズ!!マガジン （テレビ朝日）
○やじうま寄席 （日本テレビ）
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ツービート (TWO BEAT) はビートたけし（本名：北野武）とビートきよし（現・ビートキヨシ、本名：兼子二郎）の二人が組んでいた漫才コンビ。
1974年に結成。
一時、弟子の浅草キッドが二代目を名乗っていたことがある。
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経歴／
二人は東京浅草の通称「公園六区」にあったストリップ劇場・浅草フランス座（現在は演芸場の浅草東洋館）で深見千三郎門下のコメディアンとしてコントの下積み修行をしていたが、先に兼子二郎（ビートきよし）が松鶴家千とせに入門し、松鶴家二郎・次郎の漫才コンビを結成。間もなく相棒が辞めたため、北野武（ビートたけし）を誘ってコンビを組み直した。
漫才コンビ結成後も鳴かず飛ばずの日が続く。当時の漫才界は一門の縦のラインが強かったため、一時はコロムビア・ライト門下に移って、空たかし・きよしのコンビ名に変えた事がある。（トップとライトが喧嘩分かれしていたため、青空一門ではない）
しかし、千とせやライト自身が東京漫才師のグループである漫才協団に加盟していなかった点もあり、彼ら自身も楽屋内ではコントからの転向組という立場からハマっていなかった。浅草の総領である深見も二人を可愛くおもいながら、漫才転向を冷めた視線で見ていた。
この八方塞がりの状況で北野が兼子に代わって主導権を握る事となり、コンビ名をツービートと改名。千とせの師匠筋である松鶴家千代若・千代菊門下として漫才協団に加入した。なお、千代若・千代菊は師匠とされるがほとんど交流はない。しかし、周囲のヒキは良くなったとされる。
1976年頃には、ツービートは若手のホープとして注目されている。（当時ライバルと目されたのは、さがみ三太・良太と昭和のいる・こいるであった。）日本テレビ「やじうま寄席」出演の際、司会の立川談志に「あいつらは今にきっと天下を取る」と言わしめた。
1981年にフジテレビでスタートしたバラエティ番組「オレたちひょうきん族」には当初はコンビで出演していたが、途中からたけしがソロで出演し、その頃は解散が噂されていた。しかし仲違いがあったわけではなく、漫才を行なわなくなって以降、売れっ子になったたけしは、きよしを自分の番組のゲストに度々呼んで共演した。きよしの借金を肩代わりした事もある。たけしは「我慢強いきよしが相方だったおかげで、気の短い自分でも芸能界に残れた」ときよしへの感謝を口にしている。
たけしの番組『北野ファンクラブ』内で一時ツービートを復活させて以来、現在は2人での活動は全く行われていないが、正式な解散はしていない。
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芸風／
ブラックユーモアを「毒ガス」と称した毒ガス（＝毒舌）漫才で漸く人気を勝ち取った。
主に出演していた浅草松竹演芸場では、彼らが高座に上がると地下の楽屋にいた芸人仲間が客席に入り、身内をも味方に付けた高座は常に爆笑に包まれた。
主なネタは「ブスいじめ」「山形いじめ」「老人いじめ」等、いわゆる「いじめネタ」が多かったが、「赤信号、みんなで渡れば恐くない！」といったフレーズ等、人間の本質を抉ったブラックユーモアが漫才ブームでは受けた。
関西で爆発的人気を得ていたB&Bが同じブラックユーモアの「岡山いじめ」をツービートより先に演じていたため彼らが関西から進出してきたときは、同じ舞台に上がるときは山形ネタは一切封印、ライバルへの意地を見せる。しかし、漫才ブームが去ってからの北野はついに漫才ではB&Bに勝てなかったと発言している。
コンビ結成当初はきよしがネタを考えていたが、受けなかったため、やがてたけしがネタを担当するようになった。 たけしが一人で攻撃的なギャグを喋りまくり、横のきよしがたまに「よしなさい」と諌めるという、漫才というよりは、むしろ漫談、スタンダップコミックに近いスタイルを取った。
NHKの漫才コンクールには1976年から3回連続出場したが、優勝は逃した。昭和のいる・こいる、星セント・ルイス、東京二、京太がその時の優勝者である。
二人での漫才の練習はほとんどなく、仕事を離れればプライベートのつきあいもなかったが、仲が悪いというわけではなく、プライベートでは別々だったことがコンビが続いた理由だとたけしは回想している。
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○三波伸介の凸凹大学校 （東京12ch）
○THE MANZAI （フジテレビ）
○笑ってる場合ですよ! （フジテレビ）
○ツービート笑ってゴマかせ (TBS)
○オレたちひょうきん族 （フジテレビ）
○クイズ!!マガジン （テレビ朝日）
○やじうま寄席 （日本テレビ）
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