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歌詞から妄想コミュの福山雅治/squall

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あなただけ



私が通う女子校にはクーラーが無いので、こんな暑い日はスカートをパタパタ扇いだり、体操着に着替えたりして過ごす。

休み時間の話題はほとんど「彼氏」の話し。
高校2年にもなって彼氏がいたことがないのはクラスでも少数派みたい。

「男はすぐやりたがる、その事しか頭に無い」って彼氏がいる子達の話を聞いてるうちに、『彼氏なんて出来なくても良いや』ってますます思うようになっちゃう。

「めぐは理想が高すぎる。そんなさわやかな人なんていないんだから!高2にもなって、恋に恋する少女じゃないんだから、白馬の王子様探すのやめなよ」って言われてる。

でも私はみんなみたいにとりあえずの”彼氏”なんていらない。『このひとだ!』って思える人に出会うまで彼氏は作らない。


「来年は受験勉強でバイトどころじゃないから、卒業旅行の資金今のうち稼ごうよ!」って友達に誘われてファーストフードでバイトする事になった。

彼女の本音は最近彼氏と別れて、一人でいるのが寂しいのと、出会いを求めてバイトしようと思ってるみたい。

私も特に予定無かったし、バイト先の制服もかわいかったから始める事にした。めちゃくちゃ忙しくて毎日疲れたけど、初めての経験だから楽しかった。

しばらくしてバイトの人たちとプールに行く事になった。
参加メンバーはその日シフトの入ってない私と友達、バイトで一番の古株で、私たちに仕事を教えてくれた人(私はこの人が苦手)それと深夜シフトだからほとんど話した事の無い福山さん他数名。

私はすごい人見知りで、知らない人がいる場所は苦手だし、水着姿を見られるのが嫌だったけど、友達に強く誘われて断れなかった。

友達はちやほやされて楽しそうだったけど、私は男の人がどさくさにまぎれてじろじろ見たり、触ったりしているのに気が付いていて、一緒に遊ぶ気になれなかった。

深夜シフトの福山さんもプールに入らずにいた。
「俺いつもはこの時間寝てるから、プール入ったらそのまま寝ちゃいそうで」って眠そうな顔をしながら言った。

福山さんは大学の2部に通っていて、そのまま深夜バイトに入り、日中寝ているらしい。
「大学も夏休み入ったし、なかなか読めなかった本を日光浴しながら読むのもいいかなぁって、えっと・・・」

「めぐみです」

「めぐみちゃんは何で泳がないの?」

「私は友達みたいに、積極的に輪に入っていけなくて・・それにアレだけ混んでると誰かにどこ触られるか分からないし・・・」




「それならお兄さんがめぐみちゃんのナイトになって守ってあげるから一緒に入ろう!」

「でも、本読んでるのに悪いですよ。それに眠くて溺れちゃうんじゃ?」

「こんなとこ来て本読んでるのはやっぱりもったいないし、君みたいなかわいい子と話してたら、目が覚めたから平気だよ」ってまぶしいくらいの笑顔で答えてくれた。

あまりにも素敵な笑顔だったから私も素直に「お願いします」って答えてた。

タオルを取った時も一緒にスライダーを滑ったときも私をじろじろ見たり、触ったりしないし、周りの男の人からもさりげなく守ってくれて、お姫様気分ですごい嬉しくてはしゃいじゃった。


帰る方向が一緒なのと、前から読みたかった本を貸してくれる事になったので福山さんの家に寄る事になった。
駅から福山さんの家に歩いていると急に曇ってきた。

「通り雨来そうだから走ろう」って手を引っ張られた。
本当にナイトみたいでかっこよかった。

でも、私の足が遅くて通り雨に負けちゃったから、屋根のあるバス停で雨宿りする事にした。

「南国のスコールみたいだね」って私を一瞬見て恥ずかしそうに目をそらした。

どうしてだろうと思って自分を見たらTシャツが透けて下着が見えてた。

福山さんはバスタオルを出して照れ隠しのように私の頭を少し乱暴にくしゃくしゃって拭いてくれた。

「ほらね!スコールはすぐやむんだ。さっきまでがウソみたいに綺麗な空だよ」って微笑みながらバスタオルをかけて透けている下着を隠してくれた。

「いくら夏でも濡れたTシャツのままじゃ風邪ひくから着替え貸してあげる」って部屋に上げてもらった。

「めぐみちゃんにはちょっと大きいかもしれないけど、これが一番小さいTシャツだからこれに着替えといて。えっとアイスティーでいい?」

私にはやっぱり大きかった。その大きさがなんだか嬉しくて、彼に包まれている気がして、自分の腕を包むように、通した袖をつまんでみた。

そのとき突然分かった。

私 恋をしている 恋に落ちてる 
私 哀しいくらい恋してる
私 苦しいくらい恋してる

コンコンって音がした。「もう着替えた?」彼は片手でドアを開けて入ってきた。

アイスティーの氷がカランって音を立てた。
さっきプールから出たとき撮ったポラロイド写真を見たり、互いに好きな本の話をした。

アイスティーのグラスが汗をかいて、コルクのコースターにゆっくり流れ落ちる。

隠せないくらい切なくて、隠せないくらいときめいてる。

「なんか引き止めちゃったね。駅まで送るね」

もっと一緒にいたい ふたりでいたい

あんなふうにはしゃいだから、帰り道は寂しくなる。

「妹できたみたいで嬉しかったよ。これからもまた色々話そうね。バイバイ」

夕焼け染まる駅のホームでいつまでも手を振っている彼が遠くなって行く。



今別れたばかりなのにすぐ逢いたい、今すぐ逢いたい!

私 ずっとめぐり逢うこと夢に観てたの、やっとめぐり逢えたの、夢に観てたの

この気持ち、叶えて欲しい 分かって欲しい 醒めること無い夏の憧れ



私 ずっとさがしてた 

あなただけ



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