moving （movies and musicals）コミュの胸騒ぎのシチリア

A BIGGER SPLASH

ルカ・グァダニーノ

レイフ・ファインズ /ハリー
ダコタ・ジョンソン/ ペン
マティアス・スーナールツ/ ポール
ティルダ・スウィントンマリアン
オーロール・クレマン

1968年のフランス映画「太陽が知っている」をティルダ・スウィントン、レイフ・ファインズ、ダコタ・ジョンソン、マティアス・スーナールツの共演でリメイクしたミステリー。恋人とシチリアの孤島にバカンスやってきた人気歌手の前にかつての恋人が娘を連れて現われ、やがて愛憎渦巻く人間模様が思いも寄らぬ事件を引き起こすさま描く。
（by allcinema）

ねたばれ

口は災いの元、無口は誤解の種という作品。
ドロドロの愛憎劇なのに、美形な４人の登場人物が爽やかなシチリアの風景で
繰り広げる話なので、めっちゃ爽やか。

私にとって、レイフ・ファインズと言えばヴォルデモートの怖いイメージなんだけど、
この作品では、『自分、口から先に生まれてきました、ヒャッハー』な音楽プロデューサー、
ハリーでした。

で、ポールとマリアン取り合いの痴話喧嘩の末、プールで溺死させられちゃう。
しょうがないよね、自分のせいだもん。
殺されるほど酷い奴でもなかったかもしれないけど。

ディオールにいたラフ・シモンズさんがデザインしたらしいマリアンの服は素敵だったなー。
シンプルで洒落ていて、空間の作り方がセクシーで、って、表現いまいちだ^^;

残念だったのは、過去映像のマリアンがロックスターには見えなかった事。
デヴィッド・ボウイ並みのキラキラスパンコールともかく、
寸胴のつなぎのパンツスタイルは違うだろう。
せめてタイトなシルエットにすればマシなのに。
それとも、あーいうシルエットが格好良かった時代があるのか？
分からない。

感動する作品ではなかったけど、
４人のキャストがそれぞれ魅力的で満足。

マティアス・スーナールツは年下の彼氏という設定のせいか、
レイフより年下だからか、弟モードだったなぁ。
横顔がめっちゃ素敵でした。

ティルダ・スウィントンは、洋服の着こなしとヘアスタイルがめっちゃ素敵。
トップスターのオーラはしっかりとありました。

レイフは喋りまくるし、踊り狂うし、歌ってるしで、『面白いもん観たぜｖ』
という気にさせてくれました。
あと、やたらと裸でいたなぁ。

そういや、皆さん裸のシーンが多かったような。
だから何？って気もするけど、
きっと、そこはシチリアだからってことだ（強引）。

＊＊＊＊＊

２回目。

今回は、寡黙なポールに注目。
彼は、ハリーの弾丸トークっぷりと正反対な寡黙な人間だけど、
ペンと２人きりで湖に行ってた帰りの食事のテーブルでは珍しく饒舌。
そして、食後にワインかウォッカを瓶から丸飲み？

心に疚しいことを抱えているからくる陽気さだったんだろうな。
そこから酒の勢いでポールをプールに突き落としたのだろうけど、
過去に自殺未遂をしでかした時も、同じテンションだったのかなと推察。

ポールに手をかけたのも、彼が豹変したのではなく、
元々、そんな危険なところがある人物だったんだろうな、と。