ＳＯＮＧＳコミュの第156回　オリビア・ニュートン・ジョン

世界の歌姫、オリビア・ニュートン・ジョン
愛らしいルックスと華麗な歌声で、世界中の音楽ファンを
魅了してきました。
そんなオリビアが10月プロモーションのために来日しました。
現在６２歳です。
今年メジャーデビュー40周年を記念してファンからのリクエストを募った
ベストアルバムを日本で発表しました。
11月には４年ぶりに全国4都市でのコンサートも予定されています、
「SONGS」今回はオリビアの代表曲と彼女の歩んできた道のりを振り返ります。
　
　こんばんは、オリビア・ニュ－トン・ジョンです。

そよ風の誘惑

オリビア・ニュートン・ジョンは１９４８年イギリスに生まれました。
父は大学教授。母方の祖父がノーベル物理学賞を受賞したマックス・ボルンと
いうアカデミックな家庭で育ちます。
５歳の時父の大学赴任に伴いオーストラリアへ移住。
１６歳の時、タレントコンテストで優勝。オーストラリアで優勝し芸能活動を
スタート。その後イギリスに渡り本格的に歌手を目指します。
しかし、母はオリビアが歌手になることに反対しました。
１９７０年オリビアは映画「トモロー」でメジャーデビュー。しかし映画とサ
ウンドトラックは共に全くヒットしませんでした。
翌年、ボブディランのカバー曲「イフ・ノット・フォー・ユー」を発表し、
初ヒット。
１９７３年には「レット・ミー・ビー・ゼア」もヒット。カントリーポップス
のアイドルとして一躍注目を浴びます。
カントリー歌手としてではなく、ジャンルの垣根を超えたポップス歌手して
認められたい。そんな思いを抱いていたオリビアに転機が訪れます。
1974年、「愛の告白」が初の全米ナンバー1ヒット。グラミー賞を2部門受賞し
名実共にポップス歌手としてのステータスを確立します。
１９７６年にはアルバム「水中のなかの妖精」をリリースし日本でもヒット、
オリビア人気を決定づけます。
１９７８年にオリビアに大きなチャンスが巡ってきます。
ジョントラボルタとの共演による映画「グリース」への出演以来です。
しかし、かつて出演した映画「トゥモロー」の失敗がオリビアの頭をよぎり
ました。
１９８０年には往年のミュージカルスター、ジ－ン・ケリーとの共演による
主演映画第２作「ザナドゥ」に出演します。オリビアが歌手として女優として
最も充実していた時代の代表曲です。
聴いてください。

ザナドゥ

１９８１年、オリビアは衝撃的にイメージチェンジをします。
「フィジカル」です。これまでの清純派はというイメージから健康的でセクシー
な女性に変身。この曲は全米１０週連続ナンバー１という記録的な大ヒットとな
りました。
今夜お送りする「フィジカル」は今のオリビアにふさわしい大人の雰囲気たっぷ
りのアコースティックバージョンです。
聴いてください。

フィジカル

大人の女性としての魅力に磨きがかかり歌に映画に活動を続けるオリビアに
人生の分岐点がやってきます。
１９８５年、オリビアは映画「ザナドゥ」で共演した俳優マット・ラタンジーと
結婚しました。翌年には待望の一人娘クロエを出演します。
しかし、幸せな生活を送っていたオリビアに暗雲が立ち込めます。
１９９２年父が癌で亡くなります。そしてその直後、オリビア自身が乳がんの
告知を受けたのです。
乳がんを克服したオリビアは乳がん撲滅キャンペーンに参加。
国連の環境親善大使に任命されるなと社会活動にも積極的に取り組むようにな
ります。
命の大切さを痛感したオリビアは以前にもまして精力的にコンサート活動をする
ようになりました。
その中でオリビアには忘れられないコンサートがあります。
それは２００１年９月１１日。アメリカの同時多発テロかたわわずか３日後の
ニューヨーク郊外でのコンサートでした。

６２年間山あり谷ありの人生を生きてきたオリビア。
離婚と再婚も経験しました。そんなオりビアの背中を見て育っのが娘のクロエで
した。クロエはプロの歌手になる事を決意。「ウインス・アンド・ア・ガン」と
いう曲で真まもなくデビューの予定です。
オリビアもクロエの熱意を認め今では熱心にアドバイスをしています。

命の大切さを思い、音楽の癒しの力を信じてオリビアはこれからも歌い続けます。
愛する娘のお手本となるように。
今夜最後にお送りしる曲は｢愛の告白」
オリビアがシンガーとして認められた最初の曲です。
彼女はこの曲を、今でもコンサートの一番最後に歌っています。オリビアが最も
大切にしている曲です。

愛の告白　　聴いてください。