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波照間島・照島荘のある風景コミュのムシャーマ その4【照島荘の1日】

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波ムシャーマの照島荘の1日

満月午前の道ズネー
 ムシャーマは、旧盆の中の日(ナカヌピン)に行なわれます。
 部落の行列参加者は、朝8時半ごろから集合地点に集まりだします。北部落では、朝7時ごろドラの音が響き、ムシャーマの始まりが告げられます。
 照島荘では6時半から朝食(盆は行事で多忙なうえ、この日はとくに準備をする余裕が全くないため、菓子パンとコーヒーとかになります)を済ませ、出る演目の衣装に着替えます。演目は前々日夜のリハーサルの時に決められ、その夜と翌日に練習します。通常どおり8時に役場から「ノクターン」の放送が流れるなか、イクさんが着付けをしてくれます。

 着替えが終わると、宿の一番座に飾られている仏壇のご先祖にウートートー(拝み)をして、出発。このころ、地域の青年が集落内で「ボー(棒)」の演舞を行なっています。南売店の前を通って9時ごろに消防倉庫前に到着。9時半ごろ、各村のトップを切って黄色い衣装に白い面をつけたミルク(弥勒)さんを先頭にスタートし、オーセ(かつての「番所」のこと)と呼ばれる公民館前までの短い距離を約20分ほど練り歩きます。
 舞台での午前の舞踊が終わると、昼食。この日は島内の飲食店も共同売店も閉まっているので(名石売店は時間を短縮して開けているかも)、大半は広場に出ているソバやカレーなどの出店で食べることになります。泡波も1杯いくらで売られています。照島荘では、三々五々宿に戻ったりして休憩です。


満月午後の道ズネーと「ニンブチャー」
 午後の舞踊が終わり、午後4時ごろに公民館から各村に向けて入りの行列が行きと同じ順番で出発。ちょうど夕方の「えんどうの花」の放送が鳴るころです。
 朝のスタート地点には、先着したミルクさんとお供の子供たちが座っており、そこまで練り歩きます。小休憩した後、場所を照島荘から空港よりに少し行ったところにあるがじゅまるの木の下に再集合し、東組地域内の道ズネーがスタート。照島荘の前を通り、北部落と南部落の接する地域をぐるっと一周します。がじゅまるの下には先頭のミルクさんが腰をかけられており、周囲を地域の女性が囲んで「ミルク節」「しーざ踊い」を歌っています。おじいおばあたちの素朴で神々しいコーラスは、この世のものではない気分にさせられます。

 行列が終わると、地区の役員による桟敷(シャースケー)でのユークイ(世乞い)があり、最後に全参加者によって「ニンブチャー」(念仏踊り)が踊られる。この「ニンブチャー」は成仏できない無縁仏を村びとたちが共同でなぐさめ、故人をしのびつつ感謝することであるといい、奉納舞踊の午前の部終了時に舞台出場者で踊られます。(後述)

 これで照島荘の行列参加はすべて終わり、地域の方々にお礼を言って宿に戻ります、この日の夕食も準備不可能なため、取り寄せたオードブルや寿司などになります。


カメラ写真
左=ムシャーマに出発前、仏壇にウートートー(2003年)
右=ムシャーマの後、夕食のオードブル(2005年)

   

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