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波照間島・照島荘のある風景コミュの旧盆「ムシャーマ」その1【ゆらい】

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 旧盆まで1カ月。旧盆行事のムシャーマに、照島荘からお客さん共々参加するのが恒例になっています。自分は毎年関わっているせいで、前日などにムシャーマのいわれや宿の役割を初参加のお客さんに理解してもらって、踊りに加わっています。今年は、このコミュで事前学習です。旧盆に滞在予定の方、お読みくださいわーい(嬉しい顔)


波ムシャーマとは
 沖縄全県の家庭では、旧盆の3日間(旧暦7月13−15日)を帰ってくる先祖とともに過ごします(今年は8月25−27日)。
 波照間島では、ソーリンと呼ばれる旧盆3日間をそれぞれ「シキルピィン」(先祖を迎える日。仏壇にお供えを飾る)、「ナカヌピィン」(中の日)、「ウクルピィン」(送り日)、その翌日を「イタスィキバラ」と呼んで、先祖の供養、というより接待行事に追われます。

 「ムシャーマ」は、そんな多忙な家庭の盆行事と並行してナカヌピンに行われる、島全体の先祖祭祀。島の5部落を3組に分けた各村から行列が出、それぞれに衣装を着て踊りや謡いをしながら公民館まで練り歩きます(道ズネー、道ズネーイ=道揃え)。午後は公民館横の舞台で奉納芸能が行なわれ、夕方に再び道ズネーで部落に戻ります。これらは、五穀豊穣と共同体構成員の健康への感謝の喜びを示す、古くから続く行事です。

 ちなみに「ムシャーマ」は、1981年2月24日付で沖縄県の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に、1993年11月26日に国選択の「記録作成等の無形民俗文化財」に指定されています。



波ムシャーマと島の人々
 島の人の話では、ムシャーマは島の人全員が参加するという(明治36年の記録では、50歳以下の男女)。不幸があった家庭以外は、よちよち歩きの子供から年配者までそれぞれの成長過程にふさわしい演目を受け持って参加します。ムシャーマとともに成長しムシャーマとともに年をとるようなものだとか。
 沖縄本島出身の私の相方が波照間小学校勤務時代、島の青年会で「弥勒節も知らないの?」といわれ、本島では民謡など知らなくて当然だっただけにショックを受けた。刺激を受けた彼女は、未知だった民謡に親しむようになりました。そんなわけで、波照間では小さいころから島の民謡や沖縄民謡に強く馴染んでいるよう。

 ムシャーマには、島を離れて暮らしている人やその子供たちも帰ってきて参加する。また、ムシャーマが行なわれる日は船も臨時便が出、公民館から港まで送迎バスも出るため、日帰り観光客も大幅に増える。
 照島荘のように、島に宿泊している観光客も地域構成員として参加するケースもあり、ムシャーマは伝統的な祭祀だけではなく、波照間出身者同志の団結や観光客と触れあいなど、人と人とのつながりを深める役割を果たしているところが特徴といえます。

 かつて波照間の宿は、工事関係者が泊まるようなものしかなかったようで(1973年時点で民宿2軒)、船も週数便のうえ石垣から3時間はかかり(旧盆期間中は波照間から石垣に行く船は欠航した)、観光という概念が出てきたのはここ20年くらいの話。八重山ブームになってからは、島の宿泊施設は十数件にもなり、ふれあい方も次の段階に来ているといえそう。


カメラ写真
各組の先頭をゆっくり歩くミルクさん(弥勒神)(01年)
各組の幟をバックに行われる中庭でのボー(棒)演舞(01年)
午後の道ズネーが終わった後、東組でのテーク(太鼓)演舞(03年)

   

コメント(6)

初めて知ったことがいっぱいでした。島の人達にとって御先祖様とは一体どういう存在なのでしょうか。
うちなだんちゅさんのように実体験を通して感じてみたいです。
ムシャマーの時期に民宿に宿泊できる人は、本当にラッキーか超常連?ぐらいですか?初めて波照間に来た人もいるくらいですから基準がいまいちわかりません。タイミングと縁でしょうね。
島では、72歳以降は人間ではなくなります。生き神様なんですよ。ということで、神行事(司とかパナヌファ)は卒業になります。イクさんは、生き神様の中でも中堅クラスなので大切に、失礼のないよう楽しく遊んでくださいね。
まっちゃんさん、ご先祖さまは島の人にとっても島以外の人にとってもきっと同じくらい大切なもので、島に行くとそのことを
思い出させられます。自分の先祖とか「根」について、忘れていた価値観が蘇る感じでしょうか。
 
イクさんは生き神様!上級の神様にならずにいつまでもそのままの姿でいてほしいですね、森本さん。照島荘やイクさんについては「その2」で触れる予定です。自分たちに弥勒世をもたらしてくれる神様なので「御許しでむぬ」なら、失礼なきよう「遊ばばん遊び」。

   
あそうそう森本さん、ムシャーマのときの照島荘では意外にも「初めて」という人が毎年ほとんどんなので、ちょっとびっくりです。やはり縁か運なんでしょうね。2回以上ムシャーマに来たというのは、ヘルパーになられた方をのぞくとこの7年でおそらく7人ですね。
7年で7人!!本当に守備範囲が広いなー!さすがにそこまで把握できませんでした。ムシャマー時期は自分のことでいっぱいいっぱいになってしまうもので・・。遊びにいきまーす。
森本ジョーさん、いつも西組の行列および舞台のコンギーとかけ持ちでの照島チーム支援、ありがとうございます。今年もお待ちしてます!そういえば、ナミ姐が石垣に移ったとか・・

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