DEATH NEETコミュのDEATH NEET ８？

「あれは・・・『ＴＯＷＮ　ＷＯＲＫ』だ！」
「知っているのか雷電」
「地域密着型の自分らしく働きたい人の求人誌。正社員から契約社員、人材派遣など多彩な仕事情報を提供。幅広い求人ニーズに応える就職情報誌だ」
「な、なんだってー！！」

夜神総一郎は震えた。信じられなかった。あのニートが自分の意思で求人誌を買ってきたのだ。実際に就職するまでは、まだまだ安心できないことはわかっている。だが、総一郎はただただ嬉しかった。
「夜神さん。喜ぶのは早いですよ」
「そうだな。・・・しかし、私は結果だけを求めてはいない。結果だけを求めると人は近道をしてしまうものだ。近道をしたときに真実を見失ってしまうかもしれない。やる気も次第に失せていく。
　私は大切なのは『労働に向かおうとする意志』だと思っている。労働に向かおうとする意志さえあれば、たとえ今回は就職できなかったとしても、いつかはたどり着くだろう？
　向かっているわけだからな……違うかい？」
「残念ですが・・・あれを見てください」
モニターには大判の封筒からタウンワークを出すニートの姿。

「あれはまさか！？いや、間違いない！『神話少女』だ！」
「知っているのか雷電」

「ゴーゴー・夕張、１１歳の時の写真集だ。カメラマンは鬼才篠山紀信。
『児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律（以下、児ポ法）』施行前に出版された写真集だから、彼女のすべてが隠されることなくしっかりと写っている。でも、写っているからといっても、下品ないやらしさは全然ない。思春期を迎えようとしている１１歳の少女の不思議な妖しさがしっかりと表現されているのだ。間違いなく類まれな芸術作品であると私は断言する！」
「・・・つまり？」
「ニートくんは何も変わっていないということですよ」
「ちっとも話が進んでない・・・！」