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ゴスペルハウスコミュの「不安と孤独の中で --アドベント(4)--」2022.12.18

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ゴスペルハウスメッセージ 2022.12.18
「不安と孤独の中で --アドベント(4)--」ルカ2:1-7

1 そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストゥスから出た。
2 これは、キリニウスがシリアの総督であったときの、最初の住民登録であった。
3 人々はみな登録のために、それぞれ自分の町に帰って行った。
4 ヨセフも、ダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。
5 身重になっていた、いいなずけの妻マリアとともに登録するためであった。
6 ところが、彼らがそこにいる間に、マリアは月が満ちて、
7 男子の初子を産んだ。そして、その子を布にくるんで飼葉桶に寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。

今週の聖書箇所は、まさに、クリスマス物語の絵本にもよく出てくる場面、イエスさまのお誕生のエピソードです。

ヨセフの婚約者であるマリアは出産間近ですが、ヨセフはそれでも、皇帝の命令に従って、住民登録のためにガリラヤの町ナザレからユダヤのベツレヘムへ行きました。
この世の権力者、この世の支配者、その権力とどう向き合うかは、現代の信仰者においても様々な意見があるのでしょうが、ヨセフは皇帝の命令に従いました。

ナザレからベツレヘムは、およそ150キロの道のりです。
グーグルでも調べられますので、気になる方は、どうぞお調べください。
150キロの道のりは、ゴスペルハウスからだと、ちょうど福島県の南端の白河市あたりになります。
現代なら、自動車で数時間、鈍行電車を乗り継いでも数時間でしょう。
しかし、二千年前には、電車も自動車もありません。
しかも、身重のマリアを連れての旅です。
苦労や困難がなかったなどとは、到底思えません。

そんな苦労をして到着したベツレヘムには、ダビデの家系の末裔たちが、たくさん集まっていました。
王族の末裔ではありますが、何百年も前に王国は滅ぼされ、落ちぶれた王族の家系の者たちの集まりです。
アドベント第1週で開いた、マタイ福音書冒頭の家系の、3番目の14代、落ちぶれた暗い闇の系図に連なる人たちです。

ベツレヘムは、そんな人たちで溢れかえっていました。
住民登録には、どれほどの時間(期間)がかかったかもわかりません。
私が2003年に、ブラジルで住民登録をしたときには、半年以上の期間がかかりました。
マイナンバーを全国民に付与している現在の日本でさえ、「ピッ」で終わるようなことはなく、やたらと時間がかかります。
住民登録に来た人たちは、何日間滞在することになるかも、わからないでしょう。
しかも、宿屋も、民宿や民泊のように、小規模で、数も多くないのです。
それらの管理も、アプリでポン!ではないのです。

そんな状況の中で、産気づいたマリア。
しかし、彼女たちに与えられた部屋はありませんでした。
かろうじて与えられたのは、家畜小屋なのです。
初めてのお産なのに、地元ではなく旅先なのに、なんという不安、なんという孤独でしょう。
たしかに、人間の目からだけ見たら、不安と孤独の中での出産です。
でも、御使いたちは、その状況を知っていました。
だって、その日のうちに、羊飼いたちに知らせているのですから。
もちろん、神様は知っていました。
全知全能の神様ですし、神様のひとり子・イエスさまの誕生なのですから。
だから、天から来る平安が、そこには満ちていたことでしょう。

本当の「不安と孤独の中」にいたのは、むしろ、宿屋にいた人たちです。
いつ完了するかもわからない住民登録の前に、無力な自分。
皇帝の命令に従うことしかできない、言われるがままにしかできない、自主性の喪失。
彼らは、そんな状態に留まらざるを得なかったのです。

身重のマリアを見て、彼らが何も思わなかったはずがありません。
しかし、部屋を譲ることはできませんでした。
なぜなら、何日間の滞在になるかもわからないし、別の場所を確保できるあてもないのです。
良いことをしたいけれども、その結果を負うことができないのです。
無力に打ちのめされている人たち、支援をすることもできないくらい孤独な人たち、そんな人たちの真っ只中に、イエスさまは誕生したのです。
しかも、もっと不安で孤独な場所に、もっとも不安で孤独な場所に、そう、家畜小屋に、イエスさまは生まれたのです。

それは二千年前だけのことではありません。
現代でも、起こっているのです。
日々の暮らしが苦しくて、日々の仕事が大変すぎて、政治や行政がデタラメで、悔しくて悲しくてやりきれない。
不安がいっぱいで、孤独がいっぱいで、神様どころではないし、宗教どころではない。
正しいことは本当はわかっているのだけれども、その正しいことをすることができない。
力がないから、支援がないから、不安だから、孤独だから、自分のやりたいことをすることもできない。
これは、他人事ではありません。

しかし、です。
イエスさまはたしかに、そんな「不安と孤独の中」に、お生まれになったのです。
不安と孤独の中で苦しむあなたのために、救い主が与えられたのです。
あなたの不安も、あなたの孤独も、神様からの罰ではありません。
あなたの不安も、あなたの孤独も、神様は決して見捨てません。

不安にも、孤独にも、目をそらさなくていいのです。
その悲しさにも、悔しさにも、向き合っていいのです。
不安と孤独の中で、あなたと神様の新しい関係が、今、始まるのです。

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