ゴスペルハウスコミュの「未来のワク」

ゴスペルハウスメッセージ 2016.11.20
「未来のワク」マタイ 14:22-33

22 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗り込ませて、自分より先に向こう岸へ行かせ、その間に群衆を帰してしまわれた。
23 群衆を帰したあとで、祈るために、ひとりで山に登られた。夕方になったが、まだそこに、ひとりでおられた。
24 しかし、舟は、陸からもう何キロメートルも離れていたが、風が向かい風なので、波に悩まされていた。
25 すると、夜中の三時ごろ、イエスは湖の上を歩いて、彼らのところに行かれた。
26 弟子たちは、イエスが湖の上を歩いておられるのを見て、「あれは幽霊だ。」と言って、おびえてしまい、恐ろしさのあまり、叫び声を上げた。
27 しかし、イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない。」と言われた。
28 すると、ペテロが答えて言った。「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください。」
29 イエスは「来なさい。」と言われた。そこで、ペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスのほうに行った。
30 ところが、風を見て、こわくなり、沈みかけたので叫び出し、「主よ。助けてください。」と言った。
31 そこで、イエスはすぐに手を伸ばして、彼をつかんで言われた。「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」
32 そして、ふたりが舟に乗り移ると、風がやんだ。
33 そこで、舟の中にいた者たちは、イエスを拝んで、「確かにあなたは神の子です。」と言った。

私たちは、まだ起きていないこと、つまり未来の出来事に対して、制限を設けてしまうことがあります。
「どうせ・・・・だから」とか「私は・・・だから無理」とか、そのような言葉で表されるものです。
未来に制限をかけてしまう、つまり、未来を枠にはめてしまうのです。

この箇所でのペテロがそうでした。
彼はイエスさまに「来なさい。」と言われて、水上を歩きました。
何のタネも仕掛けもない、正真正銘の水上歩行です。
彼は、現実に水上を歩いていたのです。
にも関わらず、風や波という状況に目を奪われ、未来に枠を作ってしまったのです。
彼が作ってしまった枠、それは、「こわくなり」のコワクという枠です。（シャレです、笑いましょう）
それで、彼は沈みかけました。

ペテロだけでなく、私たちもしばしば、このコワクにハマってしまうのではないでしょうか。
まだ起きてもいないことに一喜一憂し、恐れ、未来を制限してしまう。
一歩退いてしまって、機会を失う。
そんな自分を、責めてしまう・・・

それに対して、イエスさまの与える未来のワクがあります。
それは、「ワクワク」という希望です。
ペテロは、イエスさまの「来なさい。」という言葉によって歩き出しました。
歩き出したときのペテロに、恐れはありませんでした。
ただ、ワクワクと期待と希望をもって、イエスさまの方へ向かったのです。

そう、私たちは自分自身で作ってしまった未来のワクに縛られないで、イエスさまの与えてくれる未来のワクワクに生きることができるのです。
希望のある人生、それが、イエスさまの与えてくれる人生なのです。

しかし、イエスさまの愛は、そこにとどまりません。

ペテロが沈みかけて、「主よ。助けてください。」と叫んだときのことです。
イエスさまは、すぐに手を伸ばしてペテロを支えました。
そして、その後に、「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」と言ったのです。

「ほらほら、私が与えるワクワクの希望から目を放したから、こんなことになるんだ」と、叱ってから、「しかたないなぁ」と手を差し伸べたわけではないのです。
叱ってから手を出したのではなく、まず、すぐに手を伸ばしてつかまえてくれたのです。
そして、ペテロはイエスさまに捕まれながら、再び水上を歩いて舟に戻ったのです。

イエスさまは、あなたがイエスさまの与える未来のワクワクの中に生きているとき、あなたとともにいます。
しかし、あなたが自ら作ってしまった未来のワク（コワクとか）に落ち込んでしまってるときにも、あなたとともにいるのです。
あなたがどんな状況であっても、変わらないイエスさまの愛があなたに注がれているのです。

今日も、明日も、いつまでも、このイエスさまの愛といっしょに生きましょう。