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農業経営研究会 『脳の会』コミュの評価すべき事業。

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外食産業から出る生ごみを堆肥化しリサイクル事業を知って、すばらしいと思いました。
もっと広がってほしいなと思い、自分のコミュ↓でも
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2232991
取り上げてみたのですが、
ご専門の皆様方にぜひお聞きしたい質問なのでトピを立てました。
農業経営者の観点からみて、この取組みはいかがですか?

外食産業の生ごみリサイクル事業(茨城県下妻市)
http://www.jfnet.or.jp/topics/topics_c_04.htm
・・・茨城県下妻市周辺の生産農家で組織される農事組合法人「百姓倶楽部」が、下妻市の工業団地の一角に建設を進めていた堆肥センター(コンポストプラント)に、周辺のファミリーレストランやファーストフードなどの外食店舗から排出された生ごみを収集・搬入してコンポスト(堆肥)をつくり、生産農家がこれを土づくりに使い、そこでできた農産物を外食企業側が食材として購入するという、外食産業ならではのリサイクル事業。
(この事業に参加する外食企業)
ジョナサン、すかいらーく、西洋フードシステムズ、吉野家ディー・アンド・シー、ロイヤル等。(茨城県下妻市圏内)

政府も支援する動きがあるようです。
外食産業廃棄物循環システム支援事業(新規)
http://www.jfea.or.jp/kantyo/nousui/gaisyokushinkouyosan/gaisyokushinkouyosan.htm

コメント(5)

食品リサイクル法により、外食産業のほか、スーパーマーケットや食品(飲料)メーカーなどにも食品廃棄物逓減という課題解決が迫られていますね。
一方で家畜排せつ物も法により適切な処理が求められており、まさに市場には堆肥が溢れ、当分は増え続けるでしょう。

こういった取り組みの核となるのは「地域の食品残渣は地域で使う」という志ではないでしょうか。
リサイクル堆肥を作りましたから、使いませんか?と言われても使いづらい、というのが本音で。
この取り組みは、堆肥ユーザー(農家)が一緒になって始まっているので、上手く行くのではないかな?と思います。

小生もこのトピに若干の関心があり、コメントさせてください。
このリサイクルは成功することが望まれるわけですが、下記の問題を解決しなければ経年問題が起こりそうなのです。

それは塩害です。
外食産業の生ごみ、家畜の排泄物には大量の塩を含みます。
そのため、これを除去することなく使い続けるとほ場に塩が蓄積され、塩害が発生します。

他にもクリアすべき問題があるかも知れませんが、まずはこの問題をどうするか頭を痛めるところです。

『脳の会』のすべての記事に目を通してなくて、既出であれば申し訳ないです。
塩害ですか・・・。重要な問題ですね。
確かに調理済みの食品などが多く混入されているのであるでしょうねぇ。
家畜の排泄物にもあるのは初めて認識しました。

単純にしか理解できてないかもしれませんが、
塩をうまくとりのぞき、その塩をさらに何かに活用する事ってできないのでしょうか。
塩害かぁ考えたことないなぁ・・・。食品添加物への危惧はありましたが・・・。
いまのところ3年〜5年ぐらい給食センタの残飯類からできた肥料を使用しているらしいですが、塩害は起こっていません。
日本の場合、雨量が結構多いので、水に溶けやすい塩分は雨で流れちゃうのかなと・・・。蒸散量の多い灌漑地域よりは発生する可能性すくないかなと・・・。
ただ・・・四国・中国地方とかの雨量の比較的少ない地域だと発生するかも・・・。
私が大学時代、研究室の仲間が食品工業団地から排出される有機性産業廃棄物をコンポスト化する研究をしていましたが、やはり、一応コンポストはできるのですが、利用先がなかなか無い、というのがネックでした。
また、先輩が、生ゴミをコンポスト化する機械のメーカーに就職して研究していましたが、生ゴミの種類が色々あること、それによってコンポスト化も出来不出来があること、夾雑物の混入、そして何より利用先が無い、というたくさんの問題を抱えていました。

その点、レストランやスーパーなどからは、比較的均質で夾雑物の少ない生ゴミが一定量収集できるので、コンポスト化自体はそんなに難しくないと思われます。塩類や揚げ物からの油分が多い、という問題も、技術的に克服可能と思われます。
問題は、利用先があるかどうかで、よっしぃ さん のおっしゃる通り、堆肥ユーザーが一緒になってやっているので、なんとかなっているのではないでしょうか。
実際、生ゴミからコンポストを作ったからといって、農家は喜んで使うとは思えません。なにがしかそこにメリットがない限りは。
私のいた大学研究室の先生の言葉が印象的に頭に残っています。「農地はゴミ捨て場じゃない」

ここからは私見ですが、そもそも、このような取り組み自体、いろいろな政策的・経営的・企業イメージアップ的判断が強く感じられます。よっしい さん のおっしゃる通り、外食産業などは食品リサイクル法のしばりができたため、生ゴミを減らさなければならない。企業イメージとしても、リサイクルというと安直に「地球に優しい」と好感度アップが期待できる。まして地産地消が浸透してきた現在ではなおのこと。政策的にも元々ゴミ処理にはいろんな点で困っていたし、リサイクルといえば受けがいい。そこで企業側も自治体側も予算がつけやすい。だから処理場みたいな箱物も作りやすい。そこでバンバンコンポスト化してしまえばいい、という短絡的発想。後は農家に任せます、堆肥をまけば農地はよくなるんでしょ、どんどん使ってよ、と他人事。堆肥を作れば農地が改善されて農家は喜ぶと安直に素人判断している。
とにかく「リサイクル」という催眠術のような言葉を使ってイメージアップができると思っている。実際、消費者はそれにかかってしまうだろう。
おそらくは、その結果、外食産業側も消費者側も安心して生ゴミを出すことができるようになり、ゴミを減らすどころか、安心してゴミを出すような意識になってしまうだろう。ペットボトルの轍を踏むことになると思われる。

そもそも、生ゴミの排出量自体を減らす努力をするべきである。食べ残しを出さない工夫、材料を無駄なく使う工夫、コンビニに代表されるように消費期限前に引き上げて廃棄してしまう処理を改善する工夫、地産地消と言うならコンポストを地元の農家に押し付ける前に地元の農家が繁栄できるように協力する工夫、元は食べ物なんだから安直に何でもかんでもコンポスト化にぶち込まずに食品として、いやせめて飼料として利用するような工夫、等々、色々やるべきことはあるはずである。そうすれば、ゴミの量を減らそうとする方向へ意識も動くだろう。

食糧自給率40%しかない国が、自国の食糧生産量に匹敵するくらいの生ゴミを出している現実こそ見直すべきである。また、なにも生ゴミから堆肥なんか作らなくとも、畜産排泄物や汚泥など、他に堆肥化する材料はいくらでもあるのである。計算上では畜産廃棄物だけで日本の肥料はまかなえるほど排出されているのだ。その畜産廃棄物の元になっている飼料だって、ほとんど輸入に頼っている。これをもし生ゴミでまかなえるなら、輸入依存度も下がり、自給率も上がり、ゴミ処理もでき、一石何鳥にもなる。もっとも、畜産農家が喜んで使ってくれるかどうかは難しいところではあるが。まぁ、畜産農家だって「ゴミ捨て場」ではないのだが・・・。しかし、昨今の石油高騰に由来する輸入飼料の高騰を考慮すれば、一考に値すると思われる。

決して、紹介されたような活動が無意味だとは言わない。それなりに意義はあるだろう。しかし、安直に「リサイクル」という幻想に惑わされないで欲しい。


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