現在、その発祥の地アメリカから、ヨーロッパ、南米、アフリカ、そしてアジアまで様々な形で広まり、それぞれで独自のシーンを形成しているヒップホップ・カルチャー。 「Scratching The Surface:Japan」は、2003年時点での日本のアンダーグラウンド・ヒップホップ・シーンを、イギリス人監督の視点から追ったドキュメンタリー作品だ。 MC、DJ、グラフィティ、そしてブレイクダンスにヒューマン・ビートボックスを加えた日本のヒップホップ・カルチャーを、アーティストのインタビュー、そしてパフォーマンスを交え、エレメントごとに辿る。ヒップホップとの出会いと影響、そしてヒップホップにかける思い、日本での環境・状況、外来文化であるヒップホップを日本人としてどう表現するか、など各アーティストが語る言葉は、グローバルな文化ながらも本質的にはコミュニティの文化であるヒップホップが、日本でどう展開されているかの一例を浮き彫りにする。