ラジオについて語ろうコミュの東京のAMラジオ局、現状だとFMのみに変換は難しいでしょう

　今年の2月から、AMラジオ局が、一部のAM送信を停止し、FMだけにする実証実験をします、
AMラジオ局、12社がするようですが、AM送信を停止するのは、本局では無くて、中継局だけのようです。　東京を中心に南関東にお住まいの方は、中継局と言ってもよくわからないと思います。ほとんどの都道府県には、山があります、県境に山があったり、都市と都市の間にも山があったりします、そしすると、AM、FM、地デジとも、山の影響で電波が届きにくくなります、
　それで、本局以外に、中継局も設置し、その地域向けに再送信をします。
AM局は、都道府県によってですが、北海道以外でも、中継局は、1～10局以上あるところまで
まちまちです。その維持が結構コストがかかります。

　さて、本題です。東京にあるAMラジオ局、サービスエリアは、一都六県と広範囲です。
AM放送の本局のみですべてをカバーしているとは思えませんが、県庁所在地までは、
受信出来ていると思われます。

　FM補完放送ですが、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送とも、スカイツリーから7KWで
電波を発射しています。この出力は、東京にあるFM局と同じ出力です。(注1)
　東京にあるFM局は、東京のみをエリアとしている局で、それに伴った出力です。
そうすると、AM局のFM補完は出力がもっと高くてもいいのではと思うのですが、
大人の事情で出来てません。

　現状の出力ですと、あるラジオ局のイメージ図ですと、電波が届くのが半径50km位
です。スカイツリーからですと、北は、茨城県古河市、埼玉県熊谷市、西は東京都八王子市、
南は、神奈川県平塚市辺りかもしれません。
　そうすると、南関東のおよそ、60%位のカバー ( 聴取可能エリア ) と思われます。

　もし、現状のままで、AM局を停波すると、聴取可能エリアが大幅に減るので、
北関東地域を中心とした、聴取者から聞くことが出来ないと、苦情が殺到すると思うし。
広告主からも、スポンサー料の減額を求められるでしょう。
　また、首都高速のトンネルも、90mhz以上のFM波再送信が出来てないので、
首都高速を多く利用する人は、違う局に聞くことになってしまうかも知れません。
AMなら、NHK第一、FMなら、東京FM、J-WAVE などです。
　それと、車に搭載されているラジオで、90mhz以上が受信出来るラジオ、カーラジオ、カーナビを搭載しているのは、5割6割と全て行きわたってません。
　理由は、車業者に取り付けてもらわなければないないので、費用が結構かかります。
CD付カーラジオで、2万円～4万円、ラジオ対応カーナビで、7万円から15万円位かかるので、
買替する人も多くはないと思われます。
　何しろ、ラジオ出演者で、放送局に行くとき、地方だとマイカーで行く人が多いですが、
タレント、局アナとも、90mhz以上が受信出来るのを設置している人も、少ないような感じがします。

　そのような事で、東京地域のAM局は、AM廃止して、FMのみになるのは、かなり厳しいと思います。

　(注1 ) NHKFMとJ - WAVE がスカイツリーから 7KW 、東京FM とインターFM は、
東京タワーからの送信で、送信アンテナが、スカイツリーより、低い所からなので、10KWと
なってます。