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科学は愛ですコミュのGoogleは「邪悪」になっていく? ユーザーの全データをサービス横断で利用

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「グーグルがパートナーよりも貴方についてもっと知るようになる」:
インターネット検索大手が自社の全製品でユーザー追跡を許すプライバシー・ポリシーを公開して大騒動に
('Google will know more about you than your partner': Uproar as
search giant reveals privacy policy that will allow them to track you
on all their products:1月27日英語版配信分)

http://www.gizmodo.jp/2012/01/google_53.html
[ギズモード・ジャパン]

どうなんでしょうか?

Googleのプライバシーポリシーが変更され、ユーザーの利用データは全サービス横断でトラッキングされ、サービスに反映されるようになります。検索やGmailはもちろん、YouTubeなど他のサービスでもユーザーの行動データが共有され、サービスのパーソナライズなどに使われるようになります。

サービスがユーザーごとにパーソナライズされる...というと、使いやすくなるならいいのでは? という感じもします。が、Googleが「邪悪」な方向に向かっているのではないかと懸念する声もあります。どういうことなんでしょうか?

今回のポリシー変更については1月24日のGoogleのオフィシャルブログのポストで明らかになり、今年3月1日から実施されます。3月1日以降にGoogleアカウントにサインインした状態でGoogleのサービスを利用すると、その利用情報が他のサービス上でも使われるようになります。これについて、Googleは以下のように説明しています。

新しいプライバシーポリシーでは、ユーザーがサインインしている場合、Googleはユーザーがあるサービスで提供した情報を別のサービスでの情報と組み合わせることができると明記しています。端的に言えば、我々はユーザーを全サービス横断でひとりのユーザーとして扱い、それによってよりシンプルで直感的なGoogle体験が可能になります。
Googleのプライバシーポリシーは、これ以前からサービスをまたいでデータ共有する方向にシフトしつつありました。ユーザーの匿名性は一貫して失われています。Google+で実名が必要になったのもそうですし、Google+とGmailのアカウントもひもづけられようとしています。ただ、今回発表されたポリシー変更はさらに大きなステップです。Google+でのプライバシーの取扱いが大きな問題になったことを思うと、ユーザーのプライバシーを今以上に活用する方向に動いて大丈夫なのか、心配になります。

今回のポリシー変更によって、ユーザーが検索したデータや送信するメール、Google Mapsでチェックした場所、YouTubeで見た動画、Google+でのやりとりといった膨大なプライバシー情報がすべて一カ所に集められることになります。Androidユーザーであればさらに影響は大きく、Latitudeを使っているとリアルタイムの位置情報や、Googleウォレットのデータなども他の情報とひもづけられてしまいます。またGoogle+に登録している人なら、Googleは基本的に実名(またはすごい有名人なら芸名や通称)も把握しています。

Googleは今回の変更の目的を「ユーザーにより良い体験(よりユーザーごとに合わせたサービス)を提供するため」としています。が、これはおそらく今まで以上にターゲティングされた広告を表示するということでしょう。この機会にGoogleの「Ad Preferences」をチェックしてみると、これまでもある程度自分の行動が広告に反映されていたことがわかると思います。

では、これが「邪悪」なのではと懸念されるのはなぜでしょう? それは、Googleが自分たちを定義するルールを変えつつあるように見えるからです。Googleは現在の名声を、そして数十億ドル規模の事業を、「邪悪になるな(Don't be evil)」という哲学の上に築き上げたのです。その哲学は、Googleはつねにユーザーを最優先にするという意味だと考えられてきましたし、Google自身もそんなイメージを大事にしてきたはずです。「Googleはユーザーを尊重している」と受け止められており、Googleもユーザーにとって居心地の良い場所を提供すべく努力することで、莫大な収益を上げてきたのです。

今回のプライバシーポリシー変更では、そんなGoogleの力の根源ともいえる哲学からGoogleが離れていくように見えます。ユーザーがポリシー変更を受け入れたくなければ、3月1日より前にデータ解放(Data Liberation)サービスを使ってデータをエクスポートしてしまうという選択肢は残されています。が、Googleを今後も使い続けたければ、このルールに従わざるを得ないのです。

Googleの哲学をうたったページでは、「邪悪」なことをせずに収益を上げることは可能だと述べられ、さらに広告がどうあるべきかも踏み込んで書かれています。でも、広告が適切でわかりやすくあるべきだと強調される一方で、ユーザーのプライバシーについては忘れられつつあるのかもしれません。

Googleのプライバシー方針の第4項には、次のように書かれています。

人間はそれぞれ異なるプライバシー上の懸念や要望を持っています。我々のあらゆるユーザーに対し最善のサービスを行うため、Googleは個人情報の利用に際して有意義できめ細かい選択肢を提供すべく努力します。個人情報は人質にされるべきではなく、我々は個人情報をGoogle以外のサービスにエクスポートできるようなサービスを提供することにコミットしています。我々がユーザーの個人情報を売ることはありません。
今回のポリシー変更によって、上の方針が守れないケースも出てくるのではないでしょうか。現在は匿名でできることが、3月1日からは場合によっては実名や顔や電話番号ともひもづけられてしまうのです。Googleのサービスを使い続けるには新しいプライバシーポリシーに承諾する必要があり、それができなければGoogleを使わないという選択肢しかなくなってしまうからです。

先日、Search plus Your Worldとして検索結果にソーシャルの結果が表示されるようになったこと(現在は英語版のみ)も少なからず批判を受けています。でもこの機能でさえ、少なくともユーザーには参加しないと言う選択肢が与えられていました。

Googleのプライバシーポリシー変更は、本当にユーザーのためのものなのでしょうか? そこが今問われています。


[GoogleBlog via Washington Post]

Mat Honan(原文/miho)

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